悪魔も生き物、ですよ?Ⅴ


〖やぁ、お久しぶりバルト。〗

「久しいな友よ、まぁ座れよ。」


肘からしたがない方の腕で

カインさんに座ってくれと仕草をみせる

カインさんは御言葉に甘えてといったかんじでソファーに腰をかけた


お母様はキッチンで紅茶をいれていた

紅茶の匂いはどこか落ち着く

二人にお茶を出した後に僕には子供用のクッキーを渡してくれて

僕は夢中で食べていた

〖それで、話ってなにかな?〗

「まぁそれなんだが…いつも俺の妻がお世話になってるようでな、改めて礼を言いたくてね。」

〖そんな別に迷惑もかかってないしむしろ、私の方がお世話になってるようなものだ。〗


「違う、違うよカイン。お前は昔から良い奴だ良い奴は俺みたいなバカの考えが…わかんねぇんだろうなぁ!」父親は声を荒げた途端にカインさんを殴りつけた


丸太のように太い片腕で殴られたカインさんはソファーから転げ落ちた

お母様は慌てて僕の元へ駆け寄り

『何してるの?!カインさんが何をしたって…』

「ふざけるな…俺の許可なしで他人の妻と密会なんてしやがって、2度と会えなくしてやるよ。」


父親が乗ってる車椅子の後ろについてる小物入れからなれた手つきで

銃が取り出される

「お前は俺を舐めすぎた。」

バァアンッーーーー銃声は家の中だけでなくその周りにも響き渡り

『あっあぁ、、イヤァァアアァアッ!!!』

お母様の叫び声が続いて響き渡った


あぁ…神よ

貴方の様な無能は今すぐその座から降りるべきだ


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