架空の一行

ＳＳを書くのはすごく難しい！　書いたことのある人ならわかることだと思うが、すごくセンスが要求されるからだ。その難しいＳＳを一味別の段階へ変化させたのがこの作品だ。何故ならこの作品の一話は、ほぼ一行しか書かれていないんだ！　そんな短い中に人に何かを感じさせるなんて、センスがなきゃできねーぜ！？このセンスが俺は欲しいくらいだ！

不思議な作品です。
ほぼ一行。文字数にして100字以下がざらで、20字以下のものもあります。それで心を動かしてきます。特に私は「括るのは～」が良かったですね。
タイトルにも書きましたがこれはＳＳ（ショートストーリー）とも違うＳＳＳ（スーパーショートストーリー）とでもいう…続きを読む

「架空の一行」をたくさん紹介している作品。
「行き詰った時に」と紹介文にありますが、読み物としても面白いです。

たった一行のコピー。でも、それがどんな場面を表現しているのか、どんな人物が言っているのかなどが目に浮かび、物語が自然と想像されます。詩集や和歌集を読んでいる感覚です。

個人的に特に好きなコピーを紹介すると……

・花びらと喩えるにはあまりにも凛々しい、蝶の羽。
・「ありがとう」そう言わせてくれる貴方に、私は心を溶かされるのです。

創作の刺激を受けたい人はもちろん、ホッと一息つきたい人にもおすすめ！

……って感じの詩集、と言えばいいんでしょうかこれは。

なんかそれっぽいひと言を集めてみましたと表してしまえばそれまでなのかもしれませんが、一方でどこか不思議な気分に浸らせてくれる、素敵な作品です。

ちょっと暇をもてあました時、ほっと落ち着いたひと時を過ごしたい方に、ぜひおすすめです。

幾つかの一文は自分が小説を書く際に心掛けていたり、参考にしようと思う様なものでした。
きっとあなたにも使える言葉がここにあります。

なるほど……！　と、たった一言で思わせられる一行が満載です。

‪酷く耳障りな無音。なるほど、あるある。ありますそういう時。
宙を泳ぐ魚の群れ。ＳＦか、青春のほとばしりが生み出した幻想か、どちらであってもとってもロマンチック。
不意を突く真理のひと言も大変にカッコイイです。

特に、不思議な情景描写たちがお気に入り。澄み切った空気に星の光と茜色が混ざり合う複雑な色合いが、頭にふわりと浮かびました。

短い文脈で、読者に想像させる。
とても綺麗で、一つ一つの作品が「空」のようだと感じた。



個人に私は「子供の頃の方が、空が近かった気がする。背は伸びたのに、あの青からは遠ざかった」という作品が好きです。

本当に共感できて、大人に近づくたびに空が離れていく気がしています。
もしかしたら、空が離れているんじゃなくて、私の方から遠ざかったのかな？

　短い。
　非常に短い文章にセンスを感じる。
　特に夏を感じさせる文は、その情景が鮮明に思い浮かぶ。

　■空々日記０２は、個人的に特にお気に入りです。