3.草稿<推敲>2
推敲とはなにか?
前回は、簡単に説明しました。
一番大事なのは、 楽しく書くこと! つぎに 最後まで書くこと!
以上の二つにつきます。
どちらも出来てるよってかたがいたら、もうこの講座は必要ないでしょう。
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さて、<推敲>とは、おして、たたくことを意味します。
なにを推して敲くのか?
それは、当たり前のことですが、文章と構成、お話そのものです。
これを説明したり、こうしたらいい、という話は、説明文では補えません……ざんねんながら。
ただ、ここを気をつけていたらいいよ、というアドバイスは出来ます。
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まず、恥ずかしいけど、作品を声に出して読んでみましょう。
そうすると、句読点の位置がおかしいことがわかります。句読点の位置がおかしいと文章の意味がまるっきり変わってしまいます。
つぎに読んでいくと、自分が何度も使ってしまうおなじ言葉がわかります。おなじ動詞がつづくと、どうしても文章が退屈になります。同じ意味を持つ違う動詞を見つけてみるか、同じ意味のべつの言い回しを考えてみましょう。
さらに読んでいくと、名詞と助詞と動詞の位置がなんだかわかりにくいことに気づくかも知れません。「わたしは」「俺が」「まるまるは」という名詞が文章の頭にきているのに、なかなか、名詞の人物がなにをしたかという動詞にたどりつかなかったりします。そういうときは、動詞のまえに名詞を持ってきてみましょう。
どんどん読んでいくと、「の」でつながる文章がたくさんあることに気がつくかも知れません。「の」がたくさんつながっていても、意味が通じたらそれでいいかもしれないですが、あまりリズムがよろしくないときがあります。そういうときは、いったん切ってしまうか、「の」をべつの言葉に置き換えてみるようにしてみましょう。いっぺんに説明しなくてもいいときは、べつの文章にしてみましょう。
かなり読み進めていくと、なかなか息継ぎができないくらい、句読点がない文章や句点に辿り着かない文章に気づくかも知れません。あんまり長い文章だと、じつは読者さんは最初にあった文章を忘れてしまうときもあります。文章があんまり長くなりすぎたときは意味が通じる部分を分けてみましょう。短くなると、ずいぶんわかりやすくなることがあります。
ほかにもたくさん気づくことも出てくると思います。
読んで耳で聞くことで、自分の文章を再認識することはけっこう有意義なことですよ。
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読んでみて自分でだいたいわかることはぜんぶできたーというかたは、<校正>に進んでも大丈夫だと思います。
まだ、なんだか納得いかないなぁ、というひとは、もしかすると、お話の構成、もしくは描写について考えてみましょう。
でも、こればかりは好みの問題です。
あんまり書きすぎたら面白くなくなるお話もありますし、書いてなかったら意味や動機がわからなくて面白くなくなってしまうものもあります。
勢いを大事にしたいときは台詞で、状況描写の説明や心理描写をしてみましょう。
じっくり読ませたい、怪談、ミステリーなどの台詞だけでなく地の文でしっかり表現したいひとは、もう一度状況描写や心理描写がかけているか見直してみましょう。
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以上のことをぜんぶする必要はありません。
あなたが たのしい! と思うことが一番大切なのです。
上記のことは、あなたの作品を読んでくれる、読者さんに 面白いなぁ! と思ってもらうためのエッセンスに過ぎません。
一番大切なのは、あなたが面白いと思って書く作品の生き生きとした勢いなのです。
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それでは、つぎは校正について説明をしていきたいと思います。
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