4.草稿<校正>

 今回は校正の説明をします。


 推敲と校正って同じような感じですが、違います。


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 校正とは、文章そのものや、お話自体の構成などを磨くことではなくて、もっと単語レベルまで見直すことを言います。


 文章編集と、イラスト編集では、校正という言葉の使い方や、会社のなかでの校正という立ち位置、意味は、わたしが説明するものとはまったく違うかも知れません。


 ここではわかりやすく簡単に説明します。


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 校正で見ていくものは、


 まず、 誤字脱字> です。


 一文字違ったり、抜けたりするだけで意味が変わったり、訳がわからなくなるときがありますから。


 つぎに、 熟語の意味を間違えてないか 。


 意味を取り違えて使ってしまうと、文脈自体が訳がわからなくなります。


 つぎに 言葉の使い間違いをしてないか 。


 地の文に方言を使ってないか 。


 もちろん、方言を使ったお話なら問題ありません。でも、標準語だと思って「ほかす」「かたす」みたいな言葉を使うと、読者には意味がわからなかったりします。


 登場人物や、もの・地域の名前を間違ってないか 。


 たまにあります。気をつけたいですね~(汗)


 言葉の揺れを統一する 。


 揺れ、というのは、あっちこっちにぶれている、と言うような意味です。「わたし」と言ったり「あたし」といったり「私」といったり、「俺」「おれ」「オレ」こういうものを、出来れば登場人物ごとに統一していきましょう。

 意外に、漢字とひらがなにぶれているときがあります。


 漢字の表記揺れを統一する。


 漢字にしてあったり、ひらがなにしてあったり、「あるく」「歩く」とか。「帰る」「還る」とか。「飲む」「呑む」。

 漢字の表記に関しては、自分で「こういうときは「還る」「呑む」を使う」と決めていればいいと思いますが、取り決めがないまま混ざっているのは、体裁上、あまりよくありません。


 そのほかに確認することは 文章作法の取り決め の見直しになります。


 文章作法に関しては、発表する場によって決まり事や都合が変わってしまうので、ここではあまり追求しません。


 ただ、投稿したいな! と考えていたら、少しだけでいいので気にした方がいいかもしれません。


 投稿する出版社によっては、非常に重要視するときがあります。


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 校正は、読むひとにとって、優しい小説にするための作業です。


 ルビを打ったりする作業も校正のひとつです。難しい漢字をひらいて、ひらがなにするのもそうです。


 本にするに当たって、行数や文字数などの調整するのも、校正です。


 なので、本当にできあがる最終確認、だと思ってください。


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 さて、校正も終わって、あなたのお話ができたんじゃないかと思います。


 これからどんなところに発表するのも、あなたの自由です!


 あなたが一番読んでもらえる! と思う場所を選んでみましょう。


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 お話の書き方に関する、説明はこれで終わりです。


 つぎは、いままでしてきたお話の補足をしたいと思います。

 

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