それぞれの立場から語られる「死」を巡る物語。

 この作品を拝読していると、「死を持って生を考えさせられる」という言葉が浮かんできます。「死」と向き合って、成長していく若手新入葬儀社員。そして他人の「死」を乗り越えようとする女性住職。それぞれの立場から、「死」について考えさせられるのと同時に「生きる」を考えさせられました。この作品は群像劇の形式のため、まだ主人公として出てきていない人々がいます。これからも楽しみです。
 小生も以前、仕出し屋として葬儀や法事の際に葬儀社の裏で働いていた経験があるので、懐かしく思います。料理のセッティングから片付けまでをこなしていて、しかも常に時間が押していて大変な仕事だと思いました。

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