君がいないとだめだから…
吹き狂う雨の中、俺は何度も何度も柚希と叫んだ。あいつが遠くへ行ってしまう。そんな気がして怖いんだ…
「ちょっと、大丈夫ですか?やばいわね、体冷え切っているしそれにこんなとこに倒れてるなんて、、、何があったのか知らないけど相当のことよね。とりあえず救急車を呼ばなくちゃ」
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暖かい。俺は今どこにいるんだ。微かに声が聞こえるのがわかった。
「命に関わるほどではありませんが、一応薬は出して置きますね。それにしてもこんなになるまでなんで放っておいたんですか。この人のことはちゃんと面倒みてあげてくださいよ」
「この人勘違いしてるような、、、」
「何かいいましたか?」
「いえ、別にこちらのことです。それにしてもどうして、雨の中傘もなしに事情があるにしてもだし。全くもうこんなんだったら放っておけないじゃない」
俺は妹を、、、柚希を守れなかった。
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