MIDDLE PHASE

Middle 01: 赤鎧の騎士

   ————シーンプレイヤー:月見里香澄


GM:さて、ミドルシーン。オープニングからは3日が経過、キミたちはいつも通りの日々を過ごしただろう。放課後、キミたちは来月号の文芸部の部誌について、会議をしている。


 そう言って、PL達にロールプレイを要求するGM。しかし文芸部経験者がそういるはずもなく——


香澄:基本的に話を振られるまで真剣な顔で聞いてます。

胡桃:こっちも基本話を振られるまで聞いてますたまーに意見出します。

朱莉:頬杖ついて足をぶらぶら。真面目なほうだとは思うけれど、会議は少し退屈です。


 若干様子見気味のPL&SM諸氏です。


香澄:チョコを鞄から取り出して机の下であかりちゃんに握らせてます。

朱莉:悪い顔でかすみに目配りをします。

香澄:ぎこちなく口端をあげてみせました。

GM:では、 「香澄ちゃんは次、何描く予定なの〜?」と部長が。

香澄:悪い顔してたのでちょっと肩をぴくっとさせて

「…………チョコの話を」

切り替え苦手です。

GM:「あら、素敵!」と手を合わせてにっこり。

「児童文学のテーマとかにもしっくりきそう!」

香澄:「はい、……はい。……、朱莉さんは?」

それ以上何も考えてなかった上に褒められてしまって申し訳ないのでそっとヘイパス!

朱莉:「へ?」声が裏返ります。

「わたしは、まぁ、続きを、ぼちぼち?」握りしめたチョコが溶けそうです。

香澄:こころのなかで手を合わせました。

胡桃:眺めつつゆるゆるしてます。

GM:「胡桃ちゃんは?」部長悪意のないにっこり(笑)

胡桃:振られたらちょっとびっくりしつつ

「ちょっと気になる都市伝説を見つけたので、それを書いてみようかと思ってます」

って返しつつ、

「……そういえば仲君はお休みですか?」

部長と香澄ちゃんと朱莉ちゃん順番に見回しつつ。

GM:「そうみたいなのよねぇ……」と部長。

香澄:「ああ、そういえば」

仲くんの作品好きなのでああってしてる。

朱莉:お口にチョコが入ってるので皆さんにきょろきょろされるとバレそうでひやひやします。口元を手で押さえながら、

「なかくん?なかくん。。。」

ああ、いつもはいる人だよね?っていうくらいの認識。

GM:(笑) さて、そんなふうにやいのやいのとキミたちは会議をしたね。気づけば空も薄く赤に染まりはじめ、下校の時間を知らせる放送が流れはじめた。


 おもむろにカーペンターズの「イエスタディ ワンス モア」を流し始めるGM。みんなでちょっと放課後ムードに浸ります。


GM:みんなは手分けをして片付け、朱莉と胡桃は、部長と少し相談があって、香澄はさきに昇降口へと向かうだろう。

胡桃:朱莉ちゃんにそっと近づいて

「チョコ、美味しかったですか」

ってちょっと悪戯っぽく。

朱莉:「おいしかったよ。さすがかすみ、"ちょっといいチョコ"だった。」

ふふっと笑いながら胡桃にご報告。

香澄:胡桃ちゃんにもチョコ渡すね。

胡桃:「わたしにもくれるんですか?」

ってぽけっと漁って飴玉いっこ見つけたからあげますねイチゴ味

香澄:「飴の方が好きかな」(飴ぱくり)

胡桃:「チョコも好きですよ」(チョコぱくり)

香澄:「じゃあ明日もチョコ。…それじゃ」

満足しましたので帰ります(あっさり)

胡桃: お手手フリフリしてまたねーってしてます。

GM:微笑ましいなぁ(笑)

それじゃ香澄は昇降口にやってくる。いつものように自分に割り当てられた下駄箱を開け、靴を取り替えようとして……。

ここで判定。〈意志〉で目標値は7。


 ここで香澄はクリティカル、技能値と「思い出の一品」の効果もあり、達成値13で成功。


GM:キミは不意に違和感を感じる。別に人通りの多い時間では無い。だが、それを考えても不自然なほどに、人の気配がしないのだ。まるで世界に自分だけが取り残されたかのように……。

そしてキミは背後に1つの気配を感じ取る。


香澄:下駄箱から取り出して からん 、鳴ったローファーのかかとの音に妙な違和感を感じれば、しゃがみかけた身体を一度留めて無意識に息を潜めてます。

違和感に違和感が重なれば自然と振り向くかな。


GM:ふむ。では……。


 振り返った少女の目の前に現れたのは、「騎士」だった。古い洋館に飾られていそうな、精緻な甲冑姿だった。

その形は人のナリだというのに、そいつの色は、頭からつま先までのありとあらゆるところが、不自然なまでに……赤黒かった。

それはまさに、鎧を身に纏った「非日常」


 赤鎧は頭を真っ直ぐ香澄に向け……剣を掲げる!


GM:さあ、かっこよく覚醒ロール、してもらおうか!

香澄:うおお、無茶振りだぁ!?(一同笑)


「…………、」

 声が出ないまま一歩、冷たいホールの上に靴下のまま後ずさる。

ついと持ち上げられた切っ先に、ちかりと光る赤の色。紅い色。 悪夢のいろ。

 見開いた瞳孔に赤が映ると同時、冷たいはずの床に触れた足が、じゅ、と熱を持った気がした。

 ひゅ、と落とされる切っ先に。

 未だ状況に追いつけない「日常」の思考は、そのまま両手を挙げて顔を庇おうとするけれど。

 ひとつ響いた硬質な金属音に、そのままきん と、恐れた衝撃は訪れない。


 痛みはない。

 痛みはないのに、……けるように熱い。


「────…、」


 はく、と開いた口は、変わらず言葉を紡ぐことはないけれど。

 掲げた手の内で切っ先を "受け止めた" 切っ先は、まるで意志を持ったかのように動く。振り上げる。振り下ろす。


 ぐわんと光った刹那の光は、それまでも赤い。

 開いたままの目蓋の裏が、ちかりと昏く染まった気がした。


 赤鎧の騎士は、攻撃を受け、よろめく。踏み込まれなかった切っ先は、鎧を深くは貫かずに、すんでのところで両断は逃れる。

 一歩、後ずさり、そして——

 次の瞬間、霧が散るように、その姿を消してしまった。


GM:「赤鎧の騎士」は《瞬間退場》を宣言、シーンから退場するよ。


香澄:振り下ろされた鎌の勢いのまま、前のめりに歪んで膝をついてぺたってして呆然としてます。


GM:ここで香澄は1d10侵食率をあげてね。

香澄:はーい。(ダイスころころ)10。

GM:うわっ、めっちゃ上がったね!(一同笑)


GM:胡桃たちふたりもここで駆けつけられるよ。

胡桃:じゃあ部長の所に行った時に《ワーディング》を察知して

「……朱莉ちゃん、」

ってちょっとだけ真剣な顔して目くばせします。

朱莉:眉を下げて、頷きます。

胡桃:よしじゃあ一緒に行きましょう頷いて駆け出します。


——————

(註)《ワーディング》というのは、非オーヴァードを無力化するエフェクトです。香澄に振ってもらった〈意志〉判定は、《ワーディング》に耐えて、一撃を貰う前に覚醒するか、それとも《ワーディング》によって無力化されてしまうか、その分岐の判定でした。

また、《ワーディング》は、一定範囲内であればオーヴァードなら察知できるため、このタイミングで胡桃達の合流を促しています。

——————



「――――香澄ちゃん!」

べたってしてるの見たら駆け寄って前に屈みこもうとしますけど周り見て何も居ないか警戒はしてます。

朱莉:駆け寄るくるみの少し後ろで止まって、仁王立ちしてます。

胡桃:「……、"何か"、あったんですか」

一応ぼかしつつききます。

香澄:のろのろ顔を上げて目を見開いたまま

「…………く、るみさん?」

のあとに「あかりさ、」まで呼びかけるけど呆然としてるから問い掛けにはぶんぶん首振ります。

朱莉:「怪我、してない?」

胡桃:「保健室で、休みましょう」

香澄:あかりちゃんの問い掛けには無言で頷いて、それいわれたら咄嗟に胡桃ちゃんの服の裾あたりを掴みたいです。

胡桃:「………、三人で一緒に、戻りましょうか」

服の裾掴まれたらせやな一緒にいこうしようこう、香澄ちゃんのお手手かたっぽ取ります。

香澄:手が取られたら一瞬振り払おうとするけど触っても大丈夫そうならそのまま握って、朱莉ちゃんのお手手もちょっと悩んでから取ろうとします。

胡桃:両側からはさんでつれていこう。振り払おうとされたらちょっと迷うけど取ってもらえたらにっこりしてます。

朱莉:手を取られるが先か、ぐいとひきあげます。

くるみとふたりで抱え込むように、かすみを保健室へつれていきましょうか。

胡桃:イケメェン……(一同笑)


GM:では、不安を抱えつつも、キミたちは保健室へと向かうだろう。

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