駅（ひまわりver.）

王道でいいですね！

止まっていた時間が動き出す、こういう展開こそ読者は待っています。

そのための構成もきちんと書かれていて、シナリオもばっちり、まさに駅というタイトルがぴったりですね！

次の作品に期待して、星３つ送らせて頂きます。

お題のオリジナルを、よくぞここまで深掘りされて。ドラマの１場面を見ているようです。
登場する女性を「ウダウダと理屈臭いなぁ」と思ったりもしたんですが、そのプロセスを経ないと単なる尻軽女になってしまい、偶然が必然に昇華しないと思い直し、その丁寧な書き振りに感心しました。

偶然に偶然が重なって、物語がどんどん展開してゆく……

それは残酷な悪戯なのか。それとも、優しい運命なのか。


それを決めるのは、神様ではなく、結局自分自身。
きっとほんの少しの勇気が、偶然を必然に変えるのでしょう。


無性に続きが読みたくなります。

……無いんですか？続き。

　大人です！
レビューされている方々で　もう言い尽くされてしまって
いるので、何も言えませんが。しっとり　うっとりしました。

　情景説明が　詳細になされているお蔭で、設定が描き易く。それぞれの　あの瞬間の、胸の高鳴り　と　クッっと　締め付けられる感じが　伝わってきて、テレビに一人で　つっこみ入れてしまう感じで、思わず「言ってしまえ」とか「わっ」とか、声に出しそうです。


　あの『駅』　　シリーズで、私も　書かせて頂きましたが。
あえて　先に書かれている方々の作品を読まずに、挑ませて
頂いたのですが。読まなくて良かった。というか…ひっこめたい；；；

　始まりから　終わりまで、かっこいいで…続きを読む

大人の恋。

大人になりきれなかったころ、傷つけてしまった恋人。

会おうとできない会いたい人に逢えるとしたら、それは駅なのかもしれない。

希望の場所。

そんなふうに思わせてくれる、優しい、切ない、少し濁ってとても綺麗な物語。

電車の中で偶然にも、別れた彼女を見つけてしまった主人公。彼が取った行動は……

大都会の真ん中で、もしもこのような場面に自分が遭遇したら、十中八九踵を返してしまいます。そして間違いなく後悔します。なぜ声を掛けなかったのかと。今作は袂を分けた二人の道がどうであったのかを、支点を男性に置きながらも、女性の数奇な道程を描くことによって振れ幅を見事に描写しています。
駅を舞台にした大人の恋愛物語。喧騒、モブシーンを背景に、二人の行く末がどうなるのかをドキドキしながら読み進めれば、きっとこう思うはずです。同じシチュエーションに自分が置かれたら、勇気をふるって声を掛けてみようかな、と。

駅シリーズにはまってしまいそうです。作者さんのバージョンは、かなり切ないです。

電車で見掛けた忘れられない人。
少し勇気を出したら受けなくてもいいショックを受けた。
自分ならそれで引きますか？　それとも……？

オリジナルの設定から更に深くて切ない物語ができあがりました。

元ネタの彼が、こんなにしっかりと大人になっていたなんて…

彼女の方も、離れていた間にはいろいろあったようで…

互いに声をかけられず、話しかけることを諦めようとするたびに二転三転する運命のいたずら

素直に再会を喜べないふたりに、共感するような、背中を押してやりたくなるような複雑な気持ちです

このふたりなら、互いの傷を受け入れつつ今度は間違えずに相手のことを大切にし続けられそうな気がします

なぜなら、現にこうして出会ったからさ。

出会わない確率？　それをどうやって計算するの？
僕にはそんなありもしない状況を想定した計算はできないよ。

１つ言えること――それは、たとえ僕が１００回死んでも１００回生まれ変わるってこと。そして、１００回君と出会うってことさ。