とても愛にあふれた物語でした――――

僕で語られる物語は、とても優しくとても切なく。
けれど、とても愛にあふれた物語でした。
自分がついていないことを自覚しつつも、それに悲観することなく僕である一茶は日々を歩んで行く。
公務員である先輩に教わった占いとバイトで生計をを立てていたある日、とんでもない力を手に入れることとなった。
けれど、力には引替えとして自らの何かが対価とし奪い取られていく。
それでも彼は悲観することなく、その力を周りのために使い続けていった。
その結果、ほぼ全ての感覚を奪われてしまうのに、それでも彼は最後に笑う。
この物語には、人の心強さが描かれている。
誰かのために願う愛が描かれている。
是非、ご一読していただきたい。

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