ずっと探していたものを見つけました


私は他人への関心がどうにも希薄なところがあって、人に寄り添うような気持ちになれることは悲しいかな数少ないんです。それは対人関係だけでなくあらゆる作品に対しても同じで、だから、この作品に出会って涙がこぼれたとき、自分の中で抑えきれないものがありました。

これが創作か。これが表現か。と、思わず息が漏れました。形が無い、目にも見えない、どこにあるのかもわからない「心」「魂」。
確かにこの作品にあります。ありとあらゆるものを凌駕して、その在り方がとても愛おしいです。

人物たちの心に触れ、それが自分の心に沁みていく感覚が愛しくて、震えました。ここに生きている人間がいる。

ずっとこんな作品が読みたかったんです。自分が何を求めていたのか思い知りました。

もっともっと魅力を語りたいけれど、連載中ということなので、ここまでで留めさせていただきます。不躾なレビューになり恐縮ですが、最後まで応援させていただきます。

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