第3話


天の国では---


織姫「父君、、、少し休んでもよろしいでしょうか・・・」


天の神「ならん!お前はどれだけ遊び呆けたのだ!!お前は寝る間も惜しんで、私の為に機を織り続けるのだ」


織姫「せめて、、また年に一度、夫に逢わせてくださいませ・・」


天の神「黙れ黙れ黙れっ!あんな男のことになど逢わせるものか!!お前は一生私の為に煌びやかな着物を織り続けるのだ!」


天の神「それとも、、お前も、あの黒い怪物の仲間になりたいか?お前のかつてのお仕えの者達のように」


ヴィラン「クゥルルルゥ・・」


織姫「彦星さま・・・」







レイナ「これが、天の川・・・」


エクス「キレイだね、今まで見たどんな街の明かりより眩しいくらい、強い光を放ってる」


ファム「新入り君はロマンチストだね~♪」


シェイン「それより、すごい勢いの流れです、そしてこの光のせいで向こう岸も見えません。タオ兄、泳いでみますか?」


タオ「ちっ・・今回は遠慮しとくぜ」


彦星「私達も、年に一度の架け橋でしか渡れないのだ、、こんなものを、一体どうやって・・・」


ファム「あれあれ~?彦星さん、忘れちゃってるんだね~?」

(・・・そうだね、そこに運命の書の本質があるんだからね)


ファム「ん~、確かこの辺りにあるはずなんだけどな~」


「きゃあっ!!」


エクス「子供の叫び声だ」


レイナ「行きましょ!!」


ヴィラン「クゥルルルー!!」


シェイン「いつもいいところというか、大事なところで現れますね」


タオ「話の続きはあとだ!助けるぞ!!」



バトルへ



エクス「大丈夫?怪我は無い??」


女の子「うん、、ありがとお兄ちゃんたち」


タオ「夜中に一人で出歩くなんて、あぶねーぜ、お嬢ちゃん」


女の子「う、うん・・・」


ファム「ねえねえ、このあたりに住んでる『カササギ』っていう人を探してるんだけど、キミ何か知らないかな~?」


女の子「お姉ちゃん、それは人の名前じゃなくて、わたし達の昔の呼び名だよ、ね、彦星さま?」


彦星「?私を知っておるのか??カササギ、、聞き覚えがあるような・・・、申し訳ない、思い出せない・・」


女の子「そっか、、わたしの名前はルナ。『カササギ』の最後の生き残り」


シェイン「ルナさんは、こんな夜中にどこに行こうとしてたんですか?」


ルナ「・・・神様に、会いに行くの。。」


ルナ「ずっと、とても良くしてくれた天の神様が、おかしくなっちゃって、、、どうしてこんなことになっちゃったのか、聞きたくて」


タオ「お嬢ちゃん、魚にでも変身出来んのか?」


シェイン「普通の発想なら鳥ですね」


ファム「キミはこの天の川を渡れる方法を知ってるんだよね♪」


ルナ「知ってる、って言うのはちょっと違うけど、、でも渡れるよ」


レイナ「ルナちゃん、天の神様は、外の世界から来た悪い人たちにおかしくされちゃったの。私達は天の神様を元に戻すためにここに来たの、私達も連れていってくれる??」


ルナ「うん、でも私は小さいから一人ずつだよ」


一同「?・・・うわっ!!」



ファム「そ~ゆ~ことか~!」


エクス「ルナ、キミは・・鳥に?!」


レイナ「黒と白の翼、キレイ・・・」


タオ「なるほど、鶴に変身するのか!」


シェイン「いえ、これはカササギという鳥です、だいぶ大きめですが」



ルナ「わたしの背中に乗って」


彦星「なんだ・・・おぼろげだが、、どこか懐かしい光景のような気がする・・」


ファム「・・・」


レイナ「危険だから私達が先に行くわ、彦星さんは最後に来て!」


彦星「わ、分かった、くれぐれも妻を、、織姫を頼む!!」


タオ「じゃあ、すまねえが、頼むぜ、カササギのお嬢ちゃん!」








ロキ「・・都合よく離れましたね」


カーリー「ええ、そのようですね、それでは私達も向かいましょう、彼の元へ」

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