第4話 しばし、途絶える

 それからすぐに交流が始まったわけではありません。


 なにせ、私は普通とは言い難い身なのです。


 数年前。


 私は心を壊しました。


 仕事に出られなくなり、以来、しばらく前まで自宅静養の日々を過ごしていました。


 カクヨムがオープンしたときも、まだ私は休んでいました。


 原因ですか?


 大きく分類して3つあります。


 仕事内容。


 職場の人間関係。


 恋愛関係。


 まあ、ありがちかもしれません。


 私は自分を信じられなくなり、他人と接するのが怖くなりました。


 いまでも、その気持ちは消えずにあります。


 目をつぶる遣り方を覚えただけです。


 私には、リアルの環境で『友達』と胸を張って言える存在がいません。


 数年に一回会う存在や親友と呼びたい存在はいますが、日常的な交流はしていません。


 小学生のころから、対人関係を壊すのが得意だった私。


 もう、これ以上、誰かを不快にさせるようなことはしたくない。言いたくない。


 私は臆病者です。


 自分から誰かに深く関わろうとするなんて、もう出来ない。


 そう思っていました。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る