【質疑応答】

Q:(先ほどの話で「ケモ耳が来ると思っていた」とおっしゃっていましたが)次に来そうなジャンルはありますか?

A:それが分かったら我々も嬉しいです。一応現在強いのはファンタジー。

でも他にも非常に多くのジャンルがあるので、これから流行するものがわかりにくくなっている。これは書き手も読み手も一緒。

300万の作品の中から、ひとつの作品が流行る。そうすると、そこにまた300万の作品が集まる。今はちょうど300万の作品が集まっている状態。

ラノベの流れを見ると初期はファンタジー(ロードス島戦記等)が流行っていた。そこに急に現代もの(ブギーポップは笑わない)が来た。その次はラブコメで、その次が戦記物。もう何が来るかわからない。

だからこそ『新しいチャレンジ』

我々は「ヒットの仕掛け」と「広める」ことを同時にやっています。




Q:web小説と書籍の違い

A:書籍は絵があるが、Web小説は文字の力だけ読ませるので書籍よりもハードルが高い。皆さんまずタイトル見ますよね。それからもう一度クリックをする。文章に行く前に2回クリックします。その中でつまらないものが1つでもあったら読むのをやめます。なので『読ませる工夫』が必要になります。

例えば、最初に主人公とパーティ一行が戦闘するシーンを持ってきて、読んで欲しいところを先に見せたり。そう言った工夫が必要になります。



Q:日常の読み方と仕事での読み方は違いますか

A:もう分けられないですね。私(萩原さん)は本を読んでいるとすぐに分析入れちゃいます。この元ネタは何なんだろう。ここでこのシーンを持ってきた理由はなんだろう。全部自分で考えてしまします。確認して、答え合わせをすることはないんですけどね。もうそういう読み方になってしまって、戻れないです。



Q:目次を付ける上で気にした方がいいところは?

A:目次には内容が(全部ではないにせよ)反映されます。ですので、その中で『ひっかかりがあるか』が大切だと思います。



Q:アニメ化について

A:(萩原さん)アニメは今はあまり意識しません。昔はそういうことも考えていましたが、それで100%にならないのでは意味がない。それに、最近では多少無理があってもアニメ化してもらえることがわかってきた。昔はファンタジーって鬼門だったんですよ。背景が大変だったから。でも今はそんなことはない。小説で100%。アニメ化で120%の期待感がある作品なら、アニメ化はありえる。

(大塚さん)希に全てがハマった作品ってあるんですよね。デート・ア・ライブがそうでした。そういった作品はアニメ化します。



Q:作家とイラストレーターは合わせないようにすると聞きましたが、なぜですか。

A:お互いの関係のため。作家さんの中には(実際に)編集者とも会いたくない人がいる。なので、イラストレーターが会いたいといっても基本合わせない。ただ、サイン会で一緒になることはある。その時に連絡を交換するのは止めない。

絵はどこまで行ってもイラストレーターのもの。作品はどこまで行っても作家のもの。



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