東京迷宮冒険者 ═Tokyo Dungeon Explorers═ （上野駅編）

まず読み切って、その後暫くしてから伏線に気付くという体たらく。
そしてそれを知ってからこの物語に込められた設計図に気付くという有様。ただ悔しいのです。

突如として拡張した現実――ゲーム世界ＡＲＯＵＳＥ《アロウズ》。

仮想でありながら実態をもったＡＲＣというモンスター。そして、抗えるのはＡＲＯＵＳＥＲ《アロウザー》と呼ばれる者たちのみ。

ゲーム系ライトベルの王道中の王道の出来ながら、その完成度は高く、オリジナリティも詰まっている。東京の駅を『ダンジョン』に見立てて攻略していく様子は、誰しもがワクワクしてしまう素晴らしい設定だ。そう、東京の駅はまさしくダンジョンなのだ！　田舎者たちは、さぞ迷いに迷うことだろう。(都民の僕も迷います)

僕がこの作品で一番素晴らしいと感じたのは、物語の完成度。物語の中の設定を最大限に活かし、丁寧に伏線を張って…続きを読む

現実世界の駅が突然ダンジョンになってしまい、戦っていくお話。
主人公とその妹は戦いに身を置いていく。
しかし、道中、衝撃の真実が……
果たして、信じられるものは何か？
ボスを倒して上野駅を取り戻せるのか？

ふと、自分の駅が突然ダンジョンになったらどうしようかと妄想が膨らみました

私はＳＦが少々苦手なため、がっつりとしたＳＦは途中で読むのを断念してしまうことが多い
だが、拡張された現実のゲームという、とてもイメージのしやすい世界観
そのおかげで、すぐに物語に入り込み、楽しんで読むことができた
そして、主人公たちが世界の矛盾をわかっていながらも、前線に赴き戦っている姿に、思わずわくわくしてしまう

ＳＦと聞いて嫌煙してしまう人も一度は読んだほうがいい作品
ファンタジーや現代アクションが好きな人にも愛される物語だ

東京の地下鉄駅って網の目のように張り巡らされていて、リアル迷宮のようです。
東京駅、池袋、渋谷、新宿近辺なんか本当にどこのダンジョンですかといいたくなるくらい。
そんな東京の上野駅を舞台にＡＲ（拡張現実）で実体化したモンスターと戦う少女達の話。

とにかくアクションシーンがかっこいいです。

現実と虚構の狭間で少女達が得るものはなんなのか。
謎が謎のまま話がどんどん進みます。
読了したときに続きを読みたい自分に気づくでしょう。

越谷を舞台にしたＡＲＯＵＳＥ《アロウズ》の姉妹編でしょうか。
両方読むと面白さが倍増です。

地下鉄がダンジョンで、仮想現実の戦い？　解説だけで尻込みしかけたけど、SF音痴＆超怖がりの私にもきっと読み易い筈だ、と作者への絶対的信頼感がカーソルを前に進めてくれた。

一気に読み終えると、心地よい風が吹いて行く。
まだ第一部で、大切な人を救出する任務は残っているが、ここまでほんとによくやった、と登場人物たちを心から労いたくなる。自立して、大切な人たちのために戦う女の子の話は、やっぱり好きだ、大好きだ。
カッコいいし、じーんと来る。

既に多くの文才に溢れたレビューが画面を覆い尽くしているので、優れた分析と評価はそちらにお任せして、私は勝手カンソウだけ置いて行くことをお許し頂きたい。
本作…続きを読む

冒頭から飛び交うアクション、サクサク進む展開、常に付きまとうそこはかとない違和感……！
それらに突き動かされて読み進めるうち、怒涛のクライマックスと共に真実が紐解かれていく！

今話題のARを題材にした読み応え抜群のアクションです。

果たして何が本物か？
そしてその問い自体に意味はあるのだろうか？
気が付けば読者もまた虚構と現実との狭間という迷宮に迷い込んでいることでしょう。



あと人によっては副作用として、たこ焼きが食べたくなる可能性があるのでご注意ください。

越谷を舞台としたAROUSEシリーズのスピンオフにして、東京駅を目指す少年少女の戦いを描いた作品です。

ポイントもなく、AROUSE世界で死んだ人間はどうなるのか。この話では、その点を掘り下げた内容になっています。

そもそも、現実が侵食され始めた世界は正常なのか、異常なのか？ゲームと現実の境目が壊れた時、命の情報はどのように保持されるのでしょうか。

色々と考えさせられる内容でした。
AROUSEシリーズが好きな方は必読！の出来ですよ。

地方民からすると、本物の東京の地下鉄網がすでにダンジョンだというのに、モンスターあふれるダンジョンにされても、リアルなんです。

はっきり違和感のある妹の存在が、拡張された虚構と現実の境界線を疑いたくなります。

それでも前に進もうとする主人公を応援したくなりました(*´艸｀*)

　虚構が入り混じった現実世界にて、東京を取り戻すべく主人公たちＡＲＯＵＳＥＲ≪アロウザー≫がモンスター《ARC》に立ち向かう！ その肉体と魂をかけて！ そして、虚構と現実の間にあるTYOKYOで、主人公がみる真実とは？……というストーリー。

　ちょっとした行動描写や戦闘描写がいい感じに光っている。想像しやすく、緩急などの勢いも十二分にある。東京に行ったことがない人間でも、なんとなくイメージ像が出来上がる。これだけでも、シビれる感覚がある。

　しかし。
　この物語はそれだけではない。これは主人公の陽那とその魂を賭けた戦いである。彼女と妹の心理描写もぐっときた。

　伏線や盛り上がりもしっか…続きを読む