概要
先生にあこがれる隣の家の女子中学生、律子。
彼女の親友の男の子みたいな、蒼。
二人の恋心は相手に伝わるのかな。
如月芳美さん『クロード葉月先生の徒然日記』とのコラボ小説です。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881546156
独立していますが、1話ずつ交互に(恋 → 日記 → 恋 → 日記……)
読んで下さると、重なった部分を楽しんで頂けると思います。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!少女が見る煌めく世界
少女から大人の女性へと成長していく過程での日常の出来事が、透明感のある柔らかな文章で綴られていて、懐かしさや優しさや郷愁にも似た想い……そういったものが、すーっと心に染みこんできます。
細やかな観察力。純粋で可愛らしい世界観。なんて素敵なんでしょう。
キラキラと輝いている日常が、思い出に変わっていつまでも胸の奥にあることを、思い出させてくれる作品です。
コラボ作品の『クロード葉月先生の徒然日記』とともに、ぜひお読みください。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881546156
きっと手元に置いておきたくなるでしょう。 - ★★★ Excellent!!!中学時代の思い出が宝石のように――
蒼ちゃんが良い子すぎて泣きそうになります。
夜に読んでいると、不意に飯テロくらいます。
海を渡る蝶のようにまだ見ぬ地を目指して羽ばたく若者たちに贈るエールであるとともに、失恋に伴う黒歴史をまざまざと思い起こさせる、希望と反希望(質量とスピンが全く同じで、構成する素粒子 の電荷などが全く逆の性質を持つ幻想)の混ざりぐあいがああああああ……
そんなストレートと変化球の入り混じった一年間をゆっくりとしたモーションで、しかし気がつけばあっという間にミットにおさまっているような、そんな切れ味の国語教師が突然忍び寄る。
みなさんの中学時代の思い出はどうでしたか? 私はスーパーブラックオニキスでした。 - ★★★ Excellent!!!無駄な恋なんてなかったですよね? 目を閉じて読んで下さい。
六月先輩。お邪魔させていただきます。
あなたの蒼空、ゆっくり拝見させていただきました。
判りましたよ?
ワルツなんですね。
あなたの言葉のリズム感は
ゆったりと揺蕩う三拍子なんですよね。
ジムノペディの様なスローワルツ。
引き算の妙味。
それ以上引けば成り立たないってくらいの
シンプル加減がほんと絶妙なんです。
それがとても心地いい。
ここのドアを開けると
何事もなかったかの様に、
シンプルに、おだやかに、流れてくるから
蒼ちゃんやりっちゃんの一言一言が、より深く響いてくるんですね。
尊い恋のお話。
なんだかいろいろ想い出して、嬉しくなりました。
あり…続きを読む - ★★★ Excellent!!!あの頃、世界の全ては
子供の頃って、みんなが自分の世界を持っていたと思うんだ。
目に見えるだけの大きさから作られる世界だから、そんなに大きくはないよね。
友達と一緒に居るいつまでも浸っていたい世界や、家族と過ごす当たり前だと思っている世界。学校という大勢が生活しているけど、人が多すぎてちょっとだけ薄い感じのする世界。そして、好きな人を見つめている時のとても大切な世界。
本当の『世界』で起こっている事なんか、全然眼中になくて、世界の外から押しつけられる『誰かの世界』にも興味なんて無かった。
その世界は、大人から見たらすごく狭いのかも知れない。子供心の自分勝手な世界と言うのかも知れない。でも、そんな事…続きを読む