FA:王機兵伝承 拳王機アルカシード


 ヒグラシの鳴き声をたっぷり聞き届ける、夏の終わり。

 それでも汗ばむ手に握られている第二弾は、この作品です。




 王機兵伝承 拳王機アルカシード

 https://kakuyomu.jp/works/4852201425154868486

 作者 栄織丞 さん(@Task-S)




 現在も連載中で、カクヨムロボ界隈を初期から支え続ける人気作品。

 ある日突然、王機兵と呼ばれる存在の乗り手として異世界へと召喚された主人公は、様々な不条理や個性豊かな人々と出会いながら、混沌へと巻き込まれていく。

 山脈を形成してしまう程の強大な力を持っていると伝えられる『王機兵』を巡る、各国間の緊密なパワーバランスや、愛憎入り混じる政治劇が大きな魅力だ。

 ファンタジーらしい要素は勿論多々含まれるものの、ただのファンタジーロボもの、と呼ぶには勿体ない程の要素が沢山詰まっており、古今の機兵運用における大きな違いなど、一つでも十分に満足できる設定がいっぱいである。ちなみにおっぱいはない。

 ちなみに、この作品のロボットは『機兵』と呼ばれており、『王機兵』の名は特別なものだ。

 

 今回は未完結作品を紹介するにあたって、『第二十三話:その瞬間は打撃にて』までの段階とさせていただく。区切りがいいとは言えないものの、物語的に『イイとこ』であるため、これでいいよね。






 ・Step1:作品概要(今回、引用です。何か問題があれば連絡を。)

 飛猷流狼(とばかり るろう)はある日突然、別の世界に召喚された。

 古代より伝わる『王機兵』の運用に携わる者として。

 召喚を行ったのは、世界制覇を掲げる帝国の皇子と隣国の王女。

 同じく召喚された恋人を帝国の皇子に奪われ、従兄もまた帝国に臣従する道を選ぶ。

 命の危機に陥った流狼を救ったのは、召喚の最中に声をかけてきた自称人工知能の『アル』。

 搭載された機体の名は『拳王機アルカシード』。

 だが機体は長期凍結により思った以上にボロボロだった!


 


 ・Step2:いいとこ発見

 この作品はそれなりにハードな展開で、文章や流れにも結構密なものがある。

 勿論練られた設定とか、そういったものは非常に重要だし、設定大好きなリアル平茸にとっては、設定を表に出せば出すほど気持ち良くなれる。

 しかし、紹介人としての月夜平茸が思うに、重要なのは設定の出し方である。

 物語の方向性によって、どう設定を本編に適用して見せるかは違ってくる。

 表設定も裏設定も全部出して、ガチガチに世界を固めるのもそれはそれで良い。

 しかし同時に、作品にはある程度想像の余地があると、作者と読者が双方で作品を盛り上げるのではないか、と思っている。

 この作品はその辺りのバランスが上手い事考えられており、ここはどうなっているのだろうか、あそこはどうなっていたのか、などの妄想が捗る。

 勿論、自ら考えさせるパワーも備えているのだ。

 この後紹介する項目の中に本当は『政治模様』あたりも入れてみたかったのだが、残念ながらその辺りは私自身がよくわからないのでやめておく。 

 それでもやはり、この作品中でイチオシ要素の一つではあるので、これから読む方は是非気に留めておいてもらえれば、平茸としても嬉しい。


 ○魔法設定――作品の密度に見合った、確固たる設定。しかも分かりやすい。


 魔力を五感によって捉えられるといった設定。非常にシンプルではある。

 が、設定だけに終わらずに、重要な部分の流れにもしっかりと絡んでいる。

 まずは感じてみる事が、魔法を扱う上での第一歩。

 そんな説明がある辺りはキャラクターの動きも相まって、読者にとっても今置かれている状況を整理する上で、とてもよく構成されていると思っている。

 作中の立ち位置については割とオーソドックス。転送のような便利なものから、増血といったユニークなものまで、幅広く取り揃えている印象だ。

 更に、機兵で『杖』を使い術を使えば、より強力な現象を起こすことが出来る。

 そのせいで今の機兵が、杖を使う大きな鎧という前提で作られている現実もある。

 詳しくは『機兵運用』で。


 ところで、魔法という要素は、ファンタジー系統のストーリーにおいて非常にデリケートなものだ。かなりの数論じられてはいるが、ここから書くことは平茸論ということで、お手柔らかに。ちょっと雑なのだが、そこは多めに見てほしい。

 読者は、作者が考えている方向とは関係なく、ある程度自分で作品の力を決めているものだ。超ライトに読める、もしくは腹が重くなるほどハード、とか。

 それは求めているものを表しているところでもあり、決して作者側も無視は出来ないが、それを見極めるのは中々難しい。

 そこで方向性を与えるのは、雰囲気や、物語の密度となる。

 先述した通り、この作品は割と密なファンタジー・ロボット作品だ。

 だからこそ、魔力を感知する方法から今後の展開へと繋げる事は、間違いなく必要だったと考える。詳しくは、本編の序盤から中盤にかけて読んでみて欲しい。

 もっとライトな作品であれば、ここまでの事は必要ない可能性はある。

 シンプルに魔力はすんなり感知させて、ヒロインのピンチ等必要な時に、現象としての魔法があればいいのだ。理論の話をするより、得意な魔法等を設定して、キャラクターをより立たせる事のほうを優先すべきだろう。

 

 うまく読者の口を開けさせて向きをちょっとばかし調整しつつ、そこに良いタイミングとコースで物語を味わわせた事にこそ、アルカシードという作品の魅力はある。

 これは、作者さんの持つ『上手さ』の一つだろう。

 その辺りを知りたい作者さんは、この作品をじっくり研究してみると、良き何かが見付かるかもしれない。


 ○機兵運用――ロボットの運用とはすなわち、人間からロボットへの取り組み方を表す。それがしっかりしているのならば、世界に根付く魅力を手にするはずだ。

 

 まず前提として、今使われている機兵と、遠い昔に使われていた機兵『古代機兵』。そして地形を変えてしまう程の『王機兵』。

 この三種は運用思想から求められる性能まで、何もかもが違うと言ってもよい。

 今の機兵はどうも、自分で動けて杖を使えさえすればよく、機兵自体の性能はあまり考慮されていないとのこと。内部機能にいたっては、呆れるほどひどく簡略化されているらしい。

 つまり、生身よりも強い術を使える大きな鎧、程度にしか考えられていない。

 それに比べ、古代機兵は発見されると騒ぎが起こるほどに、今の機兵とは差がついている。

 実際に特異な機能や高い性能を持っているようだが、数は少なく、今の技術では数を揃えられないらしい。

 しかし、今の機兵は古代機兵に性能は劣るものの、生産性は高い。数を揃えることが出来るし、一般の兵でも寄り集まって杖を使い、術での攻撃を放てば、今の戦争には十分とされているのだ。

 高い能力を持つ古代機兵を使えば戦いに勝てる、では無いからこそ、常識や度肝をまとめてぶち抜く王機兵の恐ろしさが映えるというもの。ある場所を一機で守り通す機体もあれば、縦横無尽に戦線を駆け抜け、仲間を救い戦いを支えている者さえ存在する。

 こうなるべくしてなっている戦場が描かれているのが、力関係へ説得力を持たせる。

 脳裏に機兵と兵士の死屍累々が浮かんできた貴方は、きっと最新話近くの話が気に入るだろう。


 ここからは余談というか妄想だが、ちょっと考察。

 古代機兵は乗り手に高い能力や技能を求める。更に今の機兵と比べると頭二つほど大きく、見た目がどうもある程度目立つように作られているように感じる。 

 だから私は、古代機兵は数を揃えて今のように運用するのではなく、将官クラス等が乗り込んでの一騎討ちに適していると考えている。丁度、作中でやったように、だ。

 そして軍団を代表する力を、精一杯に誇るのだ。

 ――勿論、ただの幻想ではある。しかし、こうやって妄想すると、何か見えてきそうな気はしないだろうか。

 ロボットを考えるときは、機能だけでなく、どんな状況で運用するかも考えておくと、これからのシチュエーション決めがきっと捗るはずだ。しっかりとしたバックボーンを持つ、自分だけの素敵な機体を励起させよう。




 ・Step3:ロボット

 少々周りくどい表現となっているところは、ご容赦を!

 ○ル・マナーハ(レフ・トラヴィート機)

 攻防一体の術を使う乗り手と一体になって、将の騎として国を守ってきた古い機体。

 Step2にもある『機兵運用』にもあるように、古代騎兵の運用思想は、今の騎兵と違う事を強く感じさせる。歴史があるっていいよね。

 ……前にもこんなことを言ったような気がしないでもないが。

 これからの処遇が、乗り手も含め気になる機体である。


 ○サイアー・エストラ機(名前は分かりません!)

 ある出来事を経て、大きく成長せざるを得なかった彼に与えられたのは、一人でも多くの味方を生き残らせる為の機体。

 彼が望んだ力とは少しばかり方向性が違えど、この機体と経験は、きっと彼とその仲間達を救えるはずだ。

 こういった地味ながらも貢献できる機体は結構好き。




 ・Step4:平茸が選ぶおすすめ

 ○見知らぬ世界で突然の別離

 永遠の別れではないだろう。しかし、その距離はあまりにも遠くなっていく。

 まともに別れの言葉も言えないまま、離れ離れになった二人。

 年齢相応の部分において微妙に割り切れないものを抱えたままの主人公と、全てを受け入れたかのようにすら見える彼女。

 今までも、これからも、二人の展開にはしっかりと注目していきたい。


 ○ふるい王VS新たなる王

 静かに愛へと狂ってしまった旧い王を打ち倒すべく、ある者は新たなる王として、国を守るため、覚悟を決める。

 そして一人の来訪者は、皆のために旧い王と対峙する。

 政治模様と一緒に、是非流浪君の実力をこの目で美味しく確かめよう。


 ○イカの化け物を狙撃せよ

 色々話はされる王機兵の恐るべき能力を、強烈な威力のエピソードを以って物語る。

 詳細に語るのは今回やめておこう。実際に読んでもらうのが一番だからである。

 が、一つだけ言うとするならば。王機兵が、一機でも十分すぎるほどに国力へと影響する存在だということを、最も如実に表している一編だろう。




 ・Step5:最後に

 最初にも書いたが、この作品は様々な要素が絡み合って形成されている。

 ロボット、魔法、人間関係、愛、軍事、政治、地政学、……とにかく色々。

 各要素の総合点でお腹いっぱいになれる作品はそうあるものではない。

 ダイナミズムの信徒たる平茸も、王機兵の歴史には勢い余って胞子を飛ばしてしまう。この紹介を作るために追加で数周した時も、新たな発見が見つかったほどだ。

 ここまでを読んでくれた方なら、きっと既読・初見に関わらず、アルカシードという作品から良い知見を発見できるだろう。是非、新鮮な気持ちで読んでもらいたい。

 

 今回の紹介は前回、レムロイドの回と違って、分析よりも推察や紹介に重点を置いてみた。

 もしアルカシードを、今までは一話ごとの文量で少し敬遠していた人がいたら、私はこう耳元で囁きたい。

「面白そうだと思った自分を信じて、読んでみてはくれないか」と。

 注目すべきポイントはStep2〜4に頑張って書いたつもりである。

 少しでも琴線に触れるものがあったら、少しばかりの時間をとってみては、いかがだろうか。

 他の作者さんには、「他の作者の作品を読んでいる暇はない」そんな方もいると思う。

 ならばどうか、作品紹介子実体としての平茸をちょっとばかり信じてもらって、序盤だけでも読んでみる選択肢を提示してみたい。

 

 これからも『作品が読みたくなる記事』を書いていくつもりだ。

 次回は完結がつい先日のように思える、seal氏の『斬魔機皇ケイオスハウル』を紹介する。勿論、ガッツリやります。

 ちなみに今回もStep6とStepEXが有るので、ネタバレを気にしない勇敢な方は是非に奥へと進んで欲しい。アク少なめ、胞子多めである。

 最後に、栄織丞氏(@Task-S)には、ありがとうございました。

 それでは、また次回。






 ・Step6:あの行列の先には

 注:今回、第一回のStep6を先に読んでもらうことを推奨します。

 後の話に出てくる、私が持つ一話ごとの文字数への考え方について、今回は詳しくやらない為、是非前回の紹介記事

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054881503653/episodes/1177354054881503696

 こちらをお読みください。

 とはいえ、一応事前知識がなくても、単独で理解できるようには作っているつもりです。


 ○各話ごとの完成度を高めることで、満足感を演出している。

 この作品については、まず読んでみない事には、人気の秘密を解き明かす事は叶わないだろう。

 前回紹介したレムロイドと違い、アルカシードは一話につき現在換算すると約一万千文字のペースで進行している。

 現在合計約二十六万文字、全話数は二十四。

 ネット小説としては、決してメジャーな数字とは言えない。

 無論それが良い悪いの問題ではない。

 しかし、メジャーなクラスには、メジャーたる理由があるのだ。

 多くの講座内容や人気作品の文字数を見ても、ある程度で区切りをつけて新しい話に持っていく作品が多い。

 文字数が多いと先へ進むペースが遅くなるか、途中で止まったりする割合は上がるだろう。有り体に言えば文章の質量とも言える。

 横書きだと、文字数というパワーをまともに受けるのが読者という生き物だ。

 このハードルを超えるのは中々に難しいものの、作品が人気とあれば、やはりその秘密は知りたくなるだろう。そこで私は読み込んだ後、こう考えてみた。


 ――この作品は一話一話に満足度がある。

 何が言いたいか。つまりは、読者の物語に対する舌を、うならせているはずなのだ。

 分かりづらいかもしれないが、きっとアルカシードはじっくり読むタイプである。

 一話読めばしっかり腹を満たし、口いっぱいに旨味が広がってくれるメインディッシュ。

 翌日にまとまった時間が取れれば、また読みたくなる。そんな作品だ。

 スナック感覚で読むには適さないかもしれないが、ならばこういう読み方はどうだろう。


 つつがなくいつものように出勤(登校)、空いた時間で昨夜読んだ話に思いを馳せる。

 帰宅途中、余裕があれば昨夜の話を読み返しつつ、いつものように帰宅。

 そして色々こなした後、思い残す事無く書斎(自室)で、次の話をじっくりと読む。

 

 ここまで単なる持論ではあるが、こんなゆっくりとした日常に、アルカシードを取り込んでみるのもきっと手だと思う。

 一気に読むよりは、自分のペースで読むことが大切だと私は考えている。

 読者さんは、自分が読める速度やテンポを掴むと、小説だけでなく文章全般を読むことに自信が繋がるかもしれない。平茸自体に自信はないのだが、それは置いておこう。

 作者さんには、ちょっと視点を変えて、『読者にどんなシチュエーションで読んでもらえるか』を考えてみるのもアリかもしれない、と送っておく。

 そんなプロセスを経て作品スタンスをより明確にすることで、この作品と同様、軸もブレない満足感のある作品へと近づける……のかもしれないぞ。

 

 










   WARNINGWARNINGWARNINGWARNING

 ここからは更に深刻なネタバレと毒成分、そして平茸自身の趣向や偏見が含まれている可能性があります。精神が不安定な方、自分に責任を取れない方、ネタバレされると死んでしまう方は、このStepEXを読むのは控えてください。

   WARNINGWARNINGWARNINGWARNING













 いいんですか? ネタバレがガッツリありますよ?

 確かな意思を持って、冷静に読むことが出来ますか?

 それでも読むという方は、この先へどうぞ。




 ・StepEX:怪しい異世界論

 StepEXは、今までのレビューと意味合いが違います。

 なので、近況ノートのような口調で毒もありますので、ご了承を。

 そして、強烈なネタバレもあります。何かマズければ、御一報ください。




 ○異世界論。人間・生活・食事について。

 まず話の前提から述べます。

 この作品はファンタジーな異世界への転移モノと言えます。

 自由な行き来は不可能です。また、主人公の居た世界とは違う世界から来た人間もいるようです。そして、一応アルカシード世界に住んでいるのも、人間となります。

 

 おさえてもらうのは、このくらいで十分。本題に入りましょう。

 今回StepEXで論ずるのは、『異世界論・人間生活』と言えます。

 人間の生命サイクルは基本的に、生まれてから飯食って糞を出して群れて繁殖して、その後消えていく、とまあこんなものだと思います。大分簡略化はしていますが。

 ここで、アルカシードのような異世界×ファンタジー作品において、最も重要視すべきだと私が考えているのは、飯です。つまり、食事。

 

 何故か、それは食事を描くことにより、人柄や文化を一緒に表へと出せるからです。

 文化水準は調理法や食器等から推察でき、盛り付けや食事中の会話や雰囲気からの状況把握まで。非常に便利な要素です。

 現代モノはさておき、異世界転移モノは食事の描写をうまく使うと、魅力を引き上げられるはず。転生モノは少し違うんで割愛させてもらいますが。

 さて、アルカシードもそのようですが、異世界転移モノは私達が生きている現代社会と大体同じ水準にある世界が、主人公の故郷である事が殆どです。

 そうなれば、我々と同じようなものを食べていると思われます。

 しかし、異世界に渡った時に、果たして同じものが出てくるかといえば、そんな保証は何処にもないわけですね。現実で外国の食物を目にした時でさえ、奇天烈な印象を与える物は数多く存在するくらいですから。

 であれば、転移直後の慌ただしさから落ち着いた頃に、今まで得た情報を整理する段階で、生きるために必要なものである食物についても思考を向けても、何らおかしくはありません。


 (ジャガイモ戦争やアミノ酸が云々とは今更言いません。)


 アルカシードを読んでいる際、暫くはこの話題には辿り着きませんでした。

 他の要素が沢山詰まっていて、平茸の腹は十分に満たされていたからです。

 しかし、『イカ』の辺りで、何かに気付きました。

 そういえば、この世界での生活はどうなっているのか、と。

 茶や穀物等が存在することは語られていますが、それくらいです。

 この世界の人間が、何を食ってどのように死んでいくか、そこを推察する材料が少ないというのが一つ。王機兵を絡めた歴史の段取りは非常に緻密であるため、連綿と続いてきた社会をもっと良く知りたくなるのです。

 社会を知ればきっと、『イカ』のようなものを食べる風習がないとか、そんな設定の補完が叶うかと思っています。発言にも強い説得力が出ましょう。

 

 次に、主人公含め、周りの人々は皆どちらかと言えば、上流階級に属す存在でしょう。

 主な舞台となっているエネスレイク王国は、どうやら歴代国王が善政をしてきたことで、王族諸共国民からの強い信任を得ているとのことです。

 ここで考えるべきポイントは、上の者の生活は往々にして下々が支えているという点です。

 簡単に食物そのものを出す術があるとは思えませんし、ならば階級分布はピラミッド上になっていると思われます。そういう社会構造を政治に絡めるという方向も、この作品と作者さんなら十分に活かせる可能性が高い、そう確信しています。


 アルカシードは、カクヨムロボの中でも完成度が非常に高いと思っています。

 だからこその、異世界モノとしてもう少し踏み込んだ視点があってもよかったのだろう、そう平茸は感じました。一番手軽に、しかも強く描写へと結びつくものとして上げられるものが、食事に関しての話題だっただけのことです。

 

 ――勿論平茸自身の好みが関係していることは、否定しませんが。


 色々アレなことを言ってしまったので、とりあえず。

 栄織丞さん(@Task-S)、本当に申し訳ない。

 ガッツリ読みました。それはもう、杖を舐めるように。これからも読んでいきます。

 そして感謝を。ありがとうございました。

   ――月夜平茸


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