第一夜 召喚獣はゴスロリ少女

「魔界にスタイリストがいるのか?」


「専門のね♪」


「しかも専門か!?」


「アイアイ」


「まあいい。喚んだのは他でもないんだ。煩わしいボクの一部のクラスメイト達を喰い尽くしてくれ!」


「ムリムリムリ☆だってあたしベジタリアンだもん」


「なんだよそのキャラ設定わ!」


「いまどき肉食なんて流行らないですよぉ」


「流行りって…じゃあ一体何が出来るんだよおまえ?」


「この国を滅ぼす程度なら朝飯前ですよ♪」


「ボクはそのあと独りぼっちで何処で暮らすんだよ!焼野原か!?」


「自由でしょ♪」


「むしろ不自由だよ!!」


「家庭菜園くらいは作って差し上げられますよ」


「ベジタリアンじゃないから!」


「身体にいいのに☆」


「健康志向か?!悪魔のくせに?」


「流行りですから♪」


「知らないよっ!」


想定外にギャル化した召喚獣の登場に、そしてボクは途方に暮れた。




  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る