召喚するは我にあり

赤松 帝

第一夜 召喚獣はゴスロリ少女

ウラルウラルル ウロボロス

ウラルルウラル ウロボロス

我が描きし此の魔法陣に出で現れよ悪魔の使い魔よ

我を悩ませる現世のクラスメイト共を総て喰らい尽くしたまへ

我が要望に応えよ 火急に出で現れよ地獄の魔獣よ

今此処に召喚され 我の僕となりて 主となる我が命に仕えたまへ



ズドドーンッ!!漆黒の闇空を稲妻が走ると同時に雷鳴が轟き、目の前の魔法の円陣に落雷した。

辺り一面に立ち込めたきな臭い灰色の煙がスーッと消失すると


「やっほぃ♪ご主人たま」


究めて二次元的な召喚獣?が佇んでいてめちゃめちゃ明るく挨拶を交わしてきた。


「お、おまえが魔獣か?」


「そうよん♪」


「よんて軽いな…しかもその格好?ホントに大丈夫なのか?」

どう見ても裏原系黒ゴスロリ少女の見た目にボクは猛烈な不安を隠しきれなかった。


「あれー?この時代のこの土地に召喚されるならこのファッションで間違いなしだって、あたしのトップ・スタイリストが太鼓判を押したんですけど…お嫌いですかご主人たま?」


「たまはやめろ。別に嫌いって程じゃないが・・・アニメならな。」

ボクのもうひとつの暗黒面がみんなにバレてしまったか?



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