「子育て頑張って!p(*^-^*)q」

 悩みまくって疲れ果てて本当にしんどいときに、一番辛い言葉でした。通常モードのときは適当にかわせるのに。挨拶代わりのように使われる言葉でもありますからね。


 でも、追い詰められているときに言われると本当に辛い。反発できる人はまだ「大丈夫な人」だと思うんです。「言われなくても頑張ってるわよ!」ってね。でも、そうでない場合は危険です……。


「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ちゃんとできてなくてごめんなさい。頑張れてなくてごめんなさい。こんな自分が子どもなんて産んでしまってごめんなさい。できもしないのに育児なんてしててごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。本当にダメでごめんなさい。どうか許してください。もう何も残っていなくてごめんなさい。もう何も出てこなくてごめんなさい。何も差し上げるものがなくてごめんなさい。ごめんなさい。許してください。どうか許してください……」


心の中で怯えたようにふるえながら、必死になって謝ります。誰に対しての「ごめんなさい」なんですかね(汗)。完全におかしくなっちゃってますね……。


頑張らなきゃいけないことは本人が一番よくわかっています。なのに思うようにいかないから……。ここまでくるともう、落ち込んでいる云々ではなくて、完全に混乱している状況ですよね(汗)。


「頑張って」という人は、ただ純粋に「応援してるよ」という気持ちを伝えているのだと思います。でもやっぱり「頑張って」って、ちょっと使いかたに注意が必要な難しい言葉なのかもしれません……。真面目で頑張り屋の人に言えば、プレッシャーをかけてしまう気がするし。逆に、サボリが常態化している人には、言ったところでのれんに腕押しです。ちなみに、そういう人ほど「頑張りまーす(棒)」を乱発するような……。


 「子育て楽しんでね」と同様に「子育て頑張ってね」というのは、やはり言われてしんどい言葉じゃないでしょうか。或いは、神経を逆なでする言葉かも。初めての子育てなんかだと、もういっぱいいっぱいでやってますからね。「はい? これ以上何をどう頑張れと?」みたいに受け取ってしまうのも無理からぬこと……。夫が育児に協力的でない場合などは「それ、夫に言っていただけません?」と思ったりして。


 頑張り屋の友達が「頑張るよ!」と言うとき、私は「いつも頑張ってるじゃん」と返します。素直に「うん、頑張って」と言ってもよさそうなんですけど、なんとなく……。我ながらそんなに「頑張って」と言うのが苦手なんですかね(笑)。


 真面目な人って「無理しないようにね」と強く念を押したりすると、今度は頑張りすぎないように頑張ったりするんですよね(笑)そういう誠実さを、とても愛おしいなあと思う私です。


 「頑張って」と言われたのに、とてもじゃないけど頑張れない状況にあったら? そういうとき、以前の私は何と答えてよいやら困って戸惑ったものでした。だって、元気もなくて期待に応えられそうにないのに「頑張ります!」というのが、どこか後ろめたい気がして……。


でも、今はこんなふうに思うんです。頑張りたいという気持ちがあるなら、とりあえず「頑張ります」と言っておいてOKかなと。だって誰も「今すぐ」なんて言ってないじゃないですか。そう、言葉が足りないのはウソにはならないのです(爆)


 もちろん、頑張れそうにないことを素直に打ち明けるのもいいと私は思いますよ。困っていると率直に伝えられること、自分から必要な支援を求められる技術もとても大切なのですから――。


****


 なんとも理屈っぽいうえに愚痴っぽいエッセイになってしまいました(苦笑)。ただ、作者としてはずっと思っていたことを文章にすることができて清々しい気持ちです。おつきあいくださって本当にありがとうございました。

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できちゃった出産 玉木ちさと @96neko22

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