第9話 嫁の旅2

 ブーブー文句垂れつつも目的地から妹の家までは快適です。(*´ω`*).。o○



 駅から遠いなぁ、とか。車でしか行き来できない、なんてdisってはいませんよ!


 さて、滞在時のことを少しばかり。

 姪っ子、甥っ子の世話をしつつ、そいや外を歩ってないな、と気づきました。


 前日の夜、寒くて少し雪が積もりました。嬉しくて私と息子は外へ。姪っ子も誘いましたが、乗り気じゃなかったので二人で。


 てくてくてくてく



 てくてくてくてく



 ……あれ? 



 車は結構通ります。




 しかし、人に会わない!!!




 早朝や夜っていうわけでもありません。




 ハッ!!

 去年の夏に来て同じように感じたような思いが……。

 

 フラッシュバァァァック(」*´∇`)」


 あ……、なんか夏もそういえば人に会わなかった気がしてきたぞ、と。


 まぁ、とりあえずそれはそれとして心に留めることに。





 そして翌日はスーパーへ。(この日も姪っ子は外に出たがらなかった……。)


 大きな道路に出たはずなのに人が一人もいないぞ、と気づきました。



 あれ? 


 そんなに寒くないよね?


 自分も東北人なので、寒いと出たくない心理はわかります。


 しかし、民家の近いところにスーパーがありますよ!


 誰か歩いていてもいいじゃないですか。自転車で行き交ってもいいじゃないですか?



 そうこうしている間、

 スーパーに入る500m強、人っ子一人会いませんでした。


 まぁ、なんで人に会わないか、っていうのは薄々都会でないところに住んでいる方は予測できると思うのですが……。


 ちょっとそれはとりあえず置いときましょう。



 そして、帰り。来た道ではなく住宅街のほうを通ってみました。



 感動です!!

 嬉しいですっっヽ(。ゝω・)ノ☆;:*


 村人一人発見しました!!(※妹のところは村ではありませんけどね。例えですよ! ものの例え!)


 そして所さんのダーツの旅の番組を思い出しました。あの一人目を見つけたときの喜びが!!


 嬉しくて声かけそうでした。でも不審者扱いされると思ったのでやめました。



 そうそう、その子と出会う前に小さい会社の前を通ったのですが、私たちを奇異な目で見ていたような……。自意識過剰なのかもしれませんが、会社の外で休憩していた人たちがまるで「おい、珍しく人が歩いているぞ」って言っているような、そんな雰囲気だったように思いました。まぁ、思い過ごしでしょう。



 そして、人生初!! 初めて田んぼと田んぼの間通ってみました!!(公道までが遠くて……。)

 これはちょっと感動!! 実家は農村地帯にないので、新鮮でした。

 ただ……勝手に歩っていいものだったのか? と不安になりながら――――。


 妹宅へ帰宅。


 第一声、興奮しながら私は

「ねぇねぇ、農道みたいなとこ歩ってきちゃった。いいのかな? いいのかな?」

 と変にしつこく聞きました。


 妹はうるさそうに

「まぁいいんじゃない? 犬散歩してるし」

 とあっさり返してきました。

 ほへ――――!! いいんか! 田舎では普通なのか? と変な感動を覚えました。




 そして、歩きながら疑問に思ったことを妹に聞きました。

「ねぇねぇ、そういえばスーパー近いけど歩いて行ってるの?」


 妹さまシレっと

「ううん。車」


「歩かないの?」


「歩かない」


 ガクーぅぅぅぅ。都会の一駅より短い距離だというのに、その回答。。。妹よ、歩いておくれ(>_<)

 いっぱい買うから車のほうが便利じゃん、ということもあるそうだけれど。ハハハ。


 今回四日間の滞在だったのですが、よくよく振り返ると、妹の家の前、誰も通らなかったなぁ、と東京に戻ってから思い出しました。静かでいいんだけど、人が歩っていないと不安に思ってしまうのは都会色に染まってきている証しなんでしょうかね?


 まっ、向こうは車社会だからしょうがないのかなぁって思うけれど、なんつーか、こう、もうちょびっとだけ歩いてみて、といらぬお節介心が働いしまったり。


 因みに妹が今の場所で長く生活すると、小学校に自転車で行ってOKな地域らしいとのこと。


 歩って三十分、とか四十分とか聞いたことあるけど、自転車って!! すごい!!


 冬場は危ないので車が基本になるようです。



 ところ変われば色んな事情があるんだなぁ、と思いました。


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