第8話 嫁の旅

 不肖、嫁ちゃん。毎度旅行は子と二人旅であります。


 子が一歳の頃からそんな旅をしているので、まぁ別に屁でもないのですが、今回はこたえました。


 久しぶりに戦慄が走ってしまったのです。


 それなりに旅行時、毎回色々あるわけですが、今回これはいいのか? という壁にぶち当たったのです。


 一度、実家ではなく直接東京から仙台を越えて妹のところに行ったはずでした。そのときはわりかしスムーズであったと記憶しています。

 行き先は前回と同じく、仙台を越えた妹の家にでした。が、今回想定外が起こっちゃったわけです。


 (*´・v・`)ドウシマショ


 結論的教訓を先に述べてしまえば、「東京から仙台以北に行く場合はよくよく考えて行動しなければいけない」ということです。


 今回移動日含めて四日間しか滞在できない、というのが前もってわかっていました。春休みに入ってるし、鈍行やバスを使って入るパターンも考えました。

 でも、時間ロスがもったいないと言われ、結局移動手段は新幹線、ということになりました。


 が、その新幹線が曲者でした。


 実家(福島県内)に帰省する際、こんなに苦労したことなかったし、学生時代、東京と実家を往復することがあったときでも、こんなのはなかったぞ、という体験をしたのであります。


 ではでは本題を。簡潔に。


 わたしたちが乗った【やまびこ号】(10両編成)

 ・指定席=満席


 ・自由席=乗車率150%越え(わたしの感覚ですのであしからず)


 状態に乗ってしまったのです。


 混んでいるというのは新幹線の切符を買う時に、窓口で聞いていたのである程度覚悟ができていたのですが、覚悟が200%くらい足りませんでした。


 なぜそんな乗車率になっていたか、というと、盛岡までいく『自由席ありの各停列車、』だったからです。えぇ、知ってましたとも。知ってましたとも。


 でもね、自由席の入り口付近でなく、通路までぎゅーぎゅーに入らなければ乗り切れないとか思わないじゃないですか! 繁忙期なら納得できます。一般的な春休みは終わってる時期なのになぜ?? なぜ?? という疑問しか浮かんできません。

 キャンセルを今更できず、納得できないまま上野から乗ったわたしたち親子は、あれよあれよと乗車席のある通路真ん中まで押し込まれました。


 そして、あのーあれですね。日本人の悪いところがばっちり見えちゃいましたよ。


 そりゃ東京から盛岡までずっと乗りたいですよね。

 わかります。

 観光や仕事で、足も気力で疲れてますよね。

 わかります。いいんです。別に大人は。大人は我慢で出来てるから。

 でも、すいません。

 年端もない子どもだけでも声かけてほしいなって思ってしまいました。

 

 まぁ、でもあれですよね。


 座らせたい一心で、先に座ってる方にちょっと「どこまで行きますかね?」なんて尋ねることできませんね。

 勇気振り絞って尋ねるべきだったでしょうか?


 土下座までして「お願いします!! 子どもだけでいいんで2駅間ほど座らせてくだしゃぁぁっぁあ」と懇願したらいいのでしょうか?


 そんなことしたら「うわっ、この親こえぇぇぇ。無視、無視」って思われること必至な気がします。


 なにがいいたいか、って言うとちょっと困り気味の人がいたら席を譲ったほうがいいか自分は聞こう、と思ったっていうことです。


 え?(そういうことなの?)


 まぁ、とにかく無視なんですわ。スマホとか、ゲームして関心ないんですわ。

 ちょっとガッカリしてしまいました。

 切ない気分です。

 結局、上野~郡山まで座席には座れませんでした。その間、子どもはもちろん立っていられないので通路に座ってもらいました。でもそこに座るってことは、トイレとか通路行き来する人にとっては邪魔になっちゃうプラスなにかあったとき危険なので座る行為はしてほしくなかったのですが、腹をくくって勧めてしまいました。ごめんよ。でもなんとか耐えてくれたからよかったよ。


 まぁ譲ってくれる、くれないは別にいいんです。新幹線でも日本人特有の不親切さが有りうるんだ、ということが学べたので。


 それともう一つ。

 東京~盛岡までの自由席つきの新幹線の本数がおかしいんじゃないか? ってことです。


 わたしたちは今回、東京ではなく上野から乗りました。さてその時間は何時くらいでしょう?


 思い出してください。


 自由席ありの各停盛岡行、最終の一本前です。


 じゃぁ、

 18時くらい?


 20時くらい?


 いいえ15時台です。東京15:36発です


 因みに自由席あり各停、最終は20:20発です。


 その間、新幹線は走ってないのか?


 いいえ走ってます。


 の『はやぶさ』、『はやて』、『こまち』が、がんがんご機嫌よく走っています。


 つまりは【】というのがなのです。


 まぁ、ちょいちょいちょいちょい各停で停車して、青森、盛岡に着くのが非常に遅くなる、っていうこともあるかと思います。


 でも少しでも安めに済ませたいな。気軽に新幹線使いたいなっていう方には不便だな、って思いました。

 ですので、できれば指定席新幹線を少しでも自由席搭載して走っていただきたい。

 もしくは自由席ありの新幹線を最終前にせめてあと三本くらい増やしてほしいなって思いました。

 そうすれば今回このような混雑は免れたのではないか? と思うわけです。

 

 だって、上記以外の時間で新幹線に乗りたい場合は、嫌が追うでも指定席を買わされるをえない状況です。それって、はっきり言っていらない縛りですよね?

 しかも青森まで行くには絶対に指定を買わないといけないって、よくよく考えると変じゃないですか? 

 長距離列車なら指定っていうのが常なのでしょうか。寝台列車を取りやめたから、その名残ですか?

 え? 東海道新幹線も指定じゃないかって?

 うん……そうですね。

 なんですかね? どういう基準なのでしょう? 

 速さ=指定料金、という発想なのでしょうか?


 私の場合、「全席指定か、よし! 席確保できてるぜーっ!!」ていう安心感より、「あ!この時間に乗れるから乗ろう」っていうタイプなので、全席指定の新幹線ばっか走ってもらうと困るんですよね。普通に鈍行感覚で乗りたいんですよねぇ。そういう人が少ないってことなんでしょうかね?

 指定席料金出して、安心して座りたいっていう人が増えてるんでしょうか?


 そんなぶーぶー言ってるんだったら、一時間に一本走ってる時間帯にすればいいだろ、と言われればそれまでなんですが。でもそこじゃないと思うんです。


 時間にそんなに束縛されないで乗りたいんじゃ――!!


 新幹線に詳しい方、どうして東海道は指定席で走ることになったのか、や、仙台を越えていく自由席の新幹線が少ない理由を知っていましたら教えてください!


(余談)

 ■最終一本前だというのに【10両編成】だったので余計混んでいた、ということも関係するかもしれません。


 ■東京に帰ってからダイヤ表見たら、平日運転してる本数と土・日運行する新幹線の本数に差がありました。私たちが乗りこんだのは土・日ダイヤで、普段より各停が絞られていました。トホホ。


 ■仙台から北へ行き来をしてる方たちは、結構知恵を絞って乗車してるのかもしれない、と思わされました。

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