第2話 事故の経緯

 今回は詳しい事故の経緯を書かせて頂きます。


 バイクで走行中に事故に遭ったというと、バイクを運転していた主人の方が無謀なことをしたのではと思われるかもしれません。

 実際、そういう風にとらえた方もいらっしゃいますし、地元の新聞に掲載されたときも、出会い頭で衝突と記載されていて、これでは父の方が無茶したみたいだと息子も憤慨しておりました。

 その度に説明する事が負担であるのか、人から人に伝わる間にそういう風にとらえられるのが嫌なのか、子供たちは職場や学校関係者を除く、ごく一部の友人にしか父が亡くなったことを告げていません。


 当日の天気は晴れ。朝の通勤時間帯。片側一車線、

 主人は本線(緩い下り)をバイクで走行。ヘルメットはしっかり被っていました。本線には一時停止等はありません。


 相手車両(ワゴン)は側道から斜めに本線に合流。

 信号なし、一時停止線有り。道路には止まれの文字。

 一時停止線手前に道路標識は青丸に直進矢印(指定方向外進行禁止、直進のみ可能)。

 本線合流間際に青長方形に直進矢印(一方通行)、青丸に左折矢印(指定方向外進行禁止、左折のみ可能)。

 

 本線標識は追い越し禁止、駐車禁止、制限速度40。

 センターラインは二重の黄色(両車線とも追い越しのための右側部分へのはみ出し禁止)。

 側道からの右折等を禁止するために、二重のセンターライン内側に均等にポールが立っています。


 運転される方、道路標識に詳しい方はこれでだいたいの事がおわかりではないかと思います。

 道路は駐車禁止、直進、左折のみ可能、右折禁止、センターラインからのはみ出し禁止です。

 以下は、約三ヶ月後に判明した詳しい事故状況も含みます。


 相手車両は側道から本線に合流した辺りで停車。本線の車の流れを伺っていたが、バイクには気づかずUターン。本線の反対側にある、自分が来た方向に戻る車線に進もうとしたそうです。

 主人は相手車両が停車しているのを見て、本線中央寄りにバイクを動かしたようです。バイクであれ、自動車であれ、自転車であれ、車が停車していれば若干右寄りに走行するのは無意識なのではないでしょうか。

 そして、相手車両が転回をしたので、バイクを思いっきり倒して倒れ込みながら衝突。道路に投げ出され、足が相手車両の下に入り込み、相手車両の右後輪で轢かれてしまい、それが致命傷となりました。

 つまり、相手者は道路標識を一切無視、ポールが途切れた場所で無理矢理転回したと言うことです。

 事故当時、主人がバイクを思いきっり倒していたというのは、相手車両の傷や主人のバイクの状況から見て間違いないと言うことです。また、加害者の保険会社のほうでも、100対0の過失割合と認定されています。

 主人は、中央車線に立てられているポールの最後の一本辺り。本線のところに仰向けで倒れていたそうです。


 それらを聞かされたとき、信じられない。なんであの道でそんな事をしたんだ! なんでそんな事が出来ると思ったのだ? あんな危険な場所でなぜそんなことを? という疑問と怒りがわき起こりました。

 私は今はもう車を運転していません。でも、運転していたときは日常的にその道を走行していました。本線、側道、どちらを走行していても、あの合流地点は危ないという認識が高く、常に注意しながら走行していました。

 本線を走っているときは側道から出てくる車やバイクの動きに注意して。側道から本線に合流するときは、本線の車の流れを見ながら慎重に合流、かつスムーズに本線の流れに速度を合わせて。

 注意に注意を重ねる、危険な合流地点です。それなのに、なぜ、そんな事をしたのか。

 主人も、相手車両が停車していても、いずれ直進で動き出すものという認識で、まさかそれがUターンすると思っていなかったでしょう。

 走行している目の前を車で塞がれてしまえば、どんなに運転のうまい人でも避けることなど出来ないのではないでしょうか。


 加害者は息子より1歳年上の男性で、すぐに救急車を要請し、現行犯逮捕されました。そして、その翌日には釈放されています。この辺りの事はまた後日書かせて頂きます。


 今回は短いですが、この辺で。

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