ONE SHOT, TWO KILLS

上空から黒煙を吐いたドローンが落下し始める。


「(フーーッ)あースッキリした!」

あたしは銃口から立ち昇る硝煙を吹き散らした。


「見事だ。腕を上げたなCANDY?」

トリプルビルが軽く口笛を吹く。


「あんなの大道芸と変わりませんよ。ねぇCANDY?」

ROXYが軽口を叩く。


『なんであんたに言われなきゃなんないのよ』

と、ツッコミ返したいところだが、ここはグッと我慢して、

「ええ。ほんのブランチ前よ。」

と、軽口にはあくまで軽口を、があたしの流儀だ。


「だいたい私なら1発で墜としていたはずよ。」

ROXYがへらず口を続ける。


あたしはニコっとして返答した。

「ドローンが一台なら、あたしもそうしたわ。」


「え?」

ROXYが聞き返してくるのと同時に、あたし達の眼の前に2台目のドローンが炎を噴き上げながら墜落してきた。


「何ですって!?」


「サンクス。」

あたしはベレッタを彼女に投げて返した。


実際のところ、あたしのS&W M36LS Revolver - LadySmithさえあれば、弾丸も一発で済んでいたかもしれないわね。なーんてね。



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