FREEFALL

「CANDY様、起きてください!CANDY様!!」

イケメン・スチュワードが、あたしを呼び起こす声で目を覚ました。こういうのもなかなか悪くない。


「う、うーん。何?もう、ディナー?」

なんとも我ながら食い意地が張っている。


「CANDY HEART様、間もなくWTHA本部に到着致します。降下のご用意はこちらに出来ております。

パラシュートを背負われましたら、合図とともに最後尾の格納庫から飛び降りてください。

では、どうかお気をつけて!」


前言撤回!どーいうこと?ちょっ、ちょっとタンマ!あたし聴いてない。聴いてないよーーっ!!

寝ぼけ眼の寝起きざま、まさに寝耳に水の有り様で、あたしはパラシュートが装備されたリュックを有無を言わせず背負わされると、突き落とされる様にして自家用ジェット機から飛び降りた。



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