TOP SECRET
『有り難たい。実はな・・・』
会長は改まって礼を言い、あたしは緊張して唾を飲んだ。
『トレジャーモンスターの隠しアイテムの出し方が・・・」
ピッ!あたしは怒り心頭で電話を切った。
「まったくゥ!なんなのよコイツらは!?」
呆れた奴らだわ。
折り返しのコール音が鳴る。深い溜め息をついて、着信ボタンを押した。
「ちょっといい加減にしなさいよね?あんた達!!」
「相変わらずジョークが通じないな?CANDY?」
LINDAが笑いを堪えながら言う。
「本っ当に切るからね?」
「いや悪かった、すまない。菖蒲くんと共謀してついつい悪ノリしてしまった。」
「Σ 2人とも歯を食いしばれ!」
あたしは両拳を宙に振り上げた。
「もォーなんなのよ一体!?」
「会長がな、帰る前にマイアミのキーウエストにあるWTHA本社によって欲しいそうだ。」
「キーウエストに!?」
バカンスがお預けになっていたあたしの声がオクターブ上がる。
「そうだ。自家用ジェットを回してくれるそうだから、夜までに立つ準備をしておいてくれ。」
「わ、判ったわ!」
「詳細は後でまた連絡する。よく休んで疲れを取ってくれ。」
LINDAは打って変わって真面目な声で終話した。
まったくお馴染みとはいえ奴らのジョークには疲れさせられるわ。
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