TOP SECRET

『その可能性は大いにあり得る。だが、或いは違うかも知れない。確認中の為、現段階で不確実なことは言えんのだ。すまないが許してほしい。』


「そうでしょうね。で、あたしに頼みたい仕事っていうのは何なの?」

回りくどい会話が苦手なあたしは、早速会長相手に説明を促した。

これだから、うるさ型の親父さん達には、態度と口が大きいってよく言われるのよね。


『うむ・・・これから話す内容は決して口外無用だ。どうかここだけの話にしておいてもらいたい。』


「トレジャー・ハンターの守秘義務は絶対でしょ。貴方が規約にも取り入れたんじゃなかった?」


『CANDY・・・』

慌ててLINDAが口を挟む。


『構わんよ。それはその通りだが、今回の件は特にトップ・シークレットとわきまえてくれたまえ。』

トリプルビルがそれを制すると話しを続けた。


「いいわ。必ず守ります。」

会長自らがあたしみたいなルーキーを指名して、直接依頼してくる事自体異例のことだもの。余程、内密な案件なのだろう。



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