Episode 09 配給


「あなたって、人間だった?」


 この言葉を口にした。

 ちゃぶ台の上で、ジッとわたしの両目を見つめている白いハト。

 とてもきれいで美しいとさえ思った。

 ただ、返事はない。

 お互いに目を見たまま、窓の外から入ってくる風の音だけが部屋に入ってくるだけだ。

 兄はわたしとハトの両方を交互に見るが、何かをするわけではない。

 ハトも動く様子もなく、わたしもどうしようというつもりはない。


「……なんてね」


 先に折れたのはわたしの方だった。

 返事をされても、わたしにはわからないのだ。肯定なのか、否定なのかそれすらわからない。

 賢い生まれつきハトなのかもしれないし、【獣化病】でハトになった人なのかもしれない。

 いや、どちらでも関係がないのだ。

 どちらにしても、わたしが確かめる方法は無いのだから。

 わたしはハトから目を離して、座りこんだまま壁に寄りかかって楽な姿勢になる。


「わたしには何もできないけど、良かったらゆっくりしていって」


 どう接すればいいのかわからないのが正直なところだが、微笑みを向けてハトに伝える。

 人なら理解してくれるし、そうでないなら理解してくれない。それだけだ。


「ね、お兄ちゃん」

「ワンッ」


 畳の床でおとなしくしているイヌの姿をした兄に、声をかける。

 すると、


「クルー」


 ハトは羽を数回、羽ばたかせて浮き上がってから兄の上に着地した。

 兄はどこか不快そうではあったけど、怒って追い払うようなことはしなかった。

「お互いに、言葉で意思の疎通ができれば、いいんだけど」

 【獣化病】の難しいところの一つだ。

 姿が変わることが最も大変な問題で、次が言語の問題。

 人が【獣化病】を恐れる理由としては十分だ。人同士のコミュニケーションを取るのが困難になるのだから。

 目の前の兄やハトにそうは言っても、無理なものは無理なのだけれど。

 



「帰ったぞ」


 玄関のドアが開かれる音で、わたしはハッと目を開けた。

 どれだけ経ったのだろうか、手に銃を持ったまま座り込んで目を閉じていて眠ってしまっていたようだった。

 部屋には兄も身体を丸めて寝ていたようで、頭の上にはハトがまだそこにいた。

 声の主は明久さんだろうか、そうなのであればどうやら外出から戻ったようだ。

 開けたままの窓から入ってくる光によって、部屋はオレンジ色に染められている。

 撃てなくとも、形だけでも銃をすぐに突きつけられるように身構えるだけはしてみる。

 だがしかし、そんな心配をするまでもなく部屋の中に入ってきたのは明久さん、その人だった。手には何かがそれなりの量が入っている程膨らんでいるビニール袋が一つ。

 わたしの姿を認め、目があった瞬間、一瞬だけ驚愕の表情を浮かべていた。そんな気がした。

 次の瞬間にはムスッとした顔に戻っていた。


「……まだいたのか」

「まだいちゃいました。えへへ」


 まさかわたし達がここで待っている事がないと思っていたのだろうか。 

 そんな言われ方をしてしまうとは、苦笑いしか返せない。

 もっとも、ほとんどの時間は眠っていたわけだけど。


「あそこまで俺が言って、いるとは思わなかった」


 そう口にしながら、明久さんが手の持っていた袋を床に投げた。

 重たい金属がぶつかり合う音と、平べったくて白くて、透明のパッケージに入った物が袋から飛び出してきた。


「それは?」


 中身が散乱していたので、まとめて机の上に置く。


「ああ。それを取りに行っていた」


 金属は円柱状で、外側にサカナの写真が描かれている。サバの味噌煮の缶詰だった。それがいくつか。他の種類の缶詰に、袋の形をしたパッケージの食べ物もあるみたいだ。

 袋の中には水が入ったペットボトルが数本と、洗い流す必要のないシャンプーや石鹸があった。

 平べったくて薄いものは、女性用のシャツと下着だった。どう見ても、明久さんが着るものではないし、間違えたということはなかろう。


「これってわたしのために?」

「まあ……そうだな」


 視線を背けつつも、そう答えた。


「いなくなってたらそれでいいが、そのままここにいるとなると、その格好のままではダメだろう」

「あ……」


 確かに着ているのはお兄ちゃんのジャージで長袖なのでこの時期はとても暑い。それだけでなく、サイズも合ってないので歩きにくい。

 それに何と言っても、赤黒く染まっている部分がある。さっきおじさんが銃で撃たれた時に付着したものだろう。血液がついているままで外は出歩きにくい。


「最低限の身だしなみは必要だろう?」

「あ、はい。ありがとうございます」

「ちなみに、だが」


 と明久さんは、ポケットに手を入れてその場で腰を下ろす。

 ポケットから何かを取り出したみたいで、お兄ちゃんの方に投げる。


「これはお前の分だ」


 それは袋に入ったドッグフードだった。

 お兄ちゃんはそれを見た瞬間に抗議の声を上げたが、明久さんが聞き入れる様子は全くなかった。


「それで、この食料や衣料品はどうしたんですか?」

「ああ、いわゆる配給ってやつだな」

「配給?」

「お前も身をもって知ってると思うが、交通機関は止まっているだろ? それだけでなく、物流や政府の機能もほとんど麻痺してしまっているんだ」


 そうだ。

 電車もバスも止まっていて、わたし達は横浜からここまで歩いてきた。

 【獣化病の始まり】の当日だけでなく、一週間ほど経った今でさえそんな状況だ。

 大震災の後と同等の大打撃であるとさえ言われている。


「そうなると、どうしても食料や生活必需品が行き届かなくなってしまっている。そのために、ボランティアや有志が配給を行っている。というわけだ」

「それが、これなんですね」

「そういうことだ。全員に行き渡らせるために、量は少ないが……無いよりはマシだろう」

「そうですね」


 ライフラインが止まっていれば、調理をすることもなかなか難しいだろう。

 そうしたらいよいよ、缶詰をはじめとする保存食が役に立つ。

 どれだけの期間、こうした期間が続くかわからないけど、人が別の姿に変わる【獣化病】が広がり続けている今、収束は難しい話であることは予想がつく。


「そうだ。配給の場所は決まっているから、覚えておくといい。後で教えてやる」

「はい。わかりました」

「ということで、まずは着替えてこい。風呂場は鍵が閉まる。そこで着替えるといい……その後はひとまず夕飯だ」

「そうします。何から何までありがとうございます」


 急いで立ち上がって、明久さんに向かって深く頭を下げる。

 同時に机の上に服や下着を手に取って、


「風呂場は出てすぐ横だ」

「はい」


 その方向へと向かっていく。

 それにつられてお兄ちゃんも立ち上がるが、


「おい、イヌ。妹の着替えを覗くつもりか?」

「……」


 明久さんにそう言われて、床に伏せてしまった。

 その姿を横目に見ながら、お風呂場に入る。

 洗面所は無く、ドアをくぐったら浴槽があった。トイレは別の部屋のようだ。

 水色のタイル張りで、鏡は曇っている。シャワーはあって、蛇口には二つのハンドルがついているため、温度調整は自分でしないといけないようだ。

 石鹸やシャンプーはこの部屋には無い。

 浴槽は綺麗にされているものの、使われているという形跡を感じなかった。

 ただ、今お風呂に入るわけではないので気にする必要はない。

 一応、浴槽の鍵は開けたままでいいだろう。

 明久さんから受け取った服の一式を外装のビニールから取り出してみる。

 シャツは真っ白の半袖で、ズボンは丈がやや短めの黒色。下着は上下とも白で、ブラはスポーツタイプだった。

 身体のサイズを直接明久さんに測られたわけではないが、大体サイズは問題なさそうだ。不足もない。

 今着ているお兄ちゃんの服は全部大きいので、よっぽど動きやすいのには違いない。

 あまり明久さんを待たせるわけには行かないので、素早く全部脱いでから、真新しい服に着替えた。




 浴室から出ると、小さなちゃぶ台の上に缶詰が並べられていた。


「着替え終わりました」

「そうか、なら飯にするぞ」

「はい」


 まだ夕日が出ているため、随分と早い夕飯となる。

 ただ、昼食も摂っていないため、ご飯が食べられることを考えると、急にお腹が空いてきた。

 ちゃぶ台の上には複数の缶詰と割り箸が二膳。畳の床を見てみると、紙皿にドックフードであろう茶色い粒が守られている。それを目の前に見ているお兄ちゃんは、随分と不服そうに見えた。

 お兄ちゃんの上に乗っていたトリはクチバシでツンツンと器用についばんでいる。

 いつまでも手を付けないお兄ちゃんに、明久さんは視線を飛ばすと、渋々と口にしていた。


「ったく、イヌならイヌの食いモンを喰ってればいい」


 明久さんは頭に手を当てて、どこか不機嫌そうだった。

 その様子を見てから、わたしに座るように促す。確かに、浴室から出て部屋の入り口でいつまで立ってるわけにはいかなかった。

 お兄ちゃんをまたいで、明久さんの対面に腰を下ろす。


「……そのうち、貴重な食料になるんだろうな」


 明久さんはそんな事を口にした。


「え?」


 それは頭数が増えたからであろうか、やっぱりさっさと姿を消すべきだったのだろうか、と考えていると、


「缶詰をよく見てみろ」

「わ、わかりました」


 明久さんは缶詰を指差す。

 わたし達が邪魔ということではないようだ。

 缶詰はいくつかあるが、味噌煮缶以外はよく見ていなかった。

 サバの味噌煮の他は、コンビーフもあった。

 缶詰ではないが、水を入れてふやかすタイプのご飯もわたしと明久さんの分であろう二つ存在する。ご飯はすでに封は開けられているため、水が入れてあるのだろう。

 それと、水のペットボトル。

 缶詰は全て動物性の食べ物で、野菜の缶詰は一切なかった。動物性……あっ……。


「【獣化病】?」

「まあ、そうだな」


 と言いながら、缶詰を開封し始める明久さん。

 パカンと金属の缶詰が開く音が響く。


「この缶詰が製造されたのは【獣化病の始まり】以前だ。それなら安心して口にする事ができる」

「安全……?」


 わたしも明久さんにならって、缶を開ける。

 お兄ちゃんには悪いけど、分けているスキはなさそうだ。


「例えば、牧場を例にあげようか」


 明久さんは床に放置していた袋を引っ張り、中にゴミを入れる。

 そして、ちゃぶ台の端に置いた。わたしも缶の蓋をその袋に入れる。


「牧場にはウシがいる。当然、それを管理している人間がいる」

「はい」

「【獣化病の始まり】以降、ウシの出荷はしばらく続いていたが、気がついたら何人か行方不明になったそうだ。その意味がわかるか?」

「……あ」


 そんなこと、考えもしなかった。


「ウシもちゃんと管理されているし、急に増えたら気がつくはずだ。だが、ずさんな管理でその増えたウシも一緒に出荷されたらどうなる?」


 徐々にその意味を理解していく。

 理解してしまう。

 缶詰に詰まっている調理されたサバ。

 これは【獣化病の始まり】以前に作られたものだから、問題はない。

 だが、牧場ならまだ気がつけるかもしれない。でもそれが漁港だったら?

 【獣化病】で変化したが、誰にも気が付かれずに商品と一緒に混ぜられたら?


「一緒に加工される……【獣化病】で変化した人が、一緒に」

「その通りだ。しかも、実際に【獣化病の始まり】以降に製造された動物性の食べ物というのは大量に出回ってしまっている」

「気がつかないで口にしたら、共食いになっちゃうじゃないですか」

「ああ……だから、もう【獣化病の始まり】以前の缶詰でさえ口にしないものも避難所にいるそうだ。まあ、懸命な判断だろう」


 動物に変化してしまったいえど、元々は人間だった者を口にしてしまう可能性が出てきてしまう。しかも、今【獣化病】で混乱している中、収束はいつの話になるのだろうか。


「最も、時が経てばちゃんと【獣化病】の人間が混じらないような管理体制になるだろうがな。食べ物がなければ、人間はいきていけないしな」

「そんな日がくればいいですね」

「そうだな。そんな日がくればだがな……」


 いつの間にか、明久さんは自分の分を完食しており、ゴミを全部袋の中に入れていた。

 そして、立ち上がって窓を上げて、枠に腰をかける。わたしが目を覚ましたときと同じ体勢だった。

 外は日が落ちかかっていて、もう暗くなりつつあった。

 周辺も一切明かりが灯っておらず、渋谷なのに星が夜空にまたたいていた。

 このあたりは【獣化病の始まり】の影響で、停電してしまっているようだ。

 だが、この部屋は何故か蛍光灯が明るく光っている。明久さんの手には、蛍光灯のリモコンらしき機械が握られていた。

 わたしは味噌煮を少しずつ口にしながら、


「なんで、この部屋は電気が通っているんですか?」


 尋ねてみる。


「ああ、このアパートの屋上には太陽光パネルがついていて、電気は使用できる。他の部屋の人間はほとんどいないから、電気は使い放題だ。連日雨が降らない限りは、何日か保つだろうな」

「ほとんどってことは、誰か住んでるんですか?」

「まあ、そうだな。一部屋だけ住んでるやつがいる。他は【獣化病】で戻れないか。避難所に行ってるんだろうな。俺の知ったことではないが」

「そう、ですか」


 明久さんが窓の外に顔を向ける。それに釣られるようにわたしを外を見てみる。

 が、だからといって面白いものがあるわけもない。

 少し遠くで明るく見えるのは、避難所だろうか。避難する人が集まる場所はきっと、集まれるだけの設備があるのだ。

 部屋に電気が通っているおかげで、こうして食事を摂ることができる。だから、避難所を必要としていない? それとも、別の理由があるのかもしれない。


「ということで、約束通り飯を食ったら、銃の使い方を教えてやる」

「……はい。お願いします」


 そして、わたしはこの一晩、明久さんから身を守るための手段を教えてもらうことになる。

 鳴り響く銃声は幾度という数ではなく、一晩中鳴り響いていただろう。

 だが、この音に文句を言ってくる者は誰もいなかった。

 そう、住宅街の真ん中で、違法であったはずの得物を使っても、だ。

 護身の方法をみっちりと教えてもらい、眠りにつくことになったのは、太陽が再びのぼり始めて、周囲が明るくなり始めた時のことだった。

 

 


 次に目を覚ました頃には太陽は上りきっていた。

 畳の上で寝ていたので、全身がなんとなく痛む。

 身体を起こすと、すでに明久さんは目覚めていて、ちゃぶ台の上で銃の整備をしていた。

 わたしの側には乾パンが置いてあった。


「目覚めたか」

「はい。おはようございます」


 お兄ちゃんはまだ床で寝ていて、ハトもその横で目を閉じているようだ。

 わたしは身体を伸ばして、軽くストレッチをする。

 室内で眠ったのは久しぶりだった。神奈川の家から歩き通しで野宿も多かった。

 それに比べて久しぶりに安心して眠ることが出来た。


「これで顔を拭け。そうしたら、乾パン食って配給を取りに行ってもらおう」


 そう言って、明久さんは手のひらサイズの四角い袋をちゃぶ台の上に投げた。

 ウエットティッシュだった。

 わたしはパックから一枚取り出して、顔を擦った。

 ひんやりとしていて、眠気が完全に取れそうだった。


「配給ですか」


 次に、乾パンの袋を開封する。板状なので、一口サイズに割る。


「ああ、一度行ってみるといい。それに、今のお前なら身を守ることができるだろう」

「あ……はい」


 そうだ。わたしには明久さんから教えてもらった銃がある。

 今度はあのおじさんみたいに襲われても、反撃することができる。

 実際、明久さんが驚くほどだったようで。

 朝方には、対面のアパートに設置された的に、八割ほどの精度で銃弾を打ち込むことが出来た。

 乾パンを口に運ぶ。

 素朴な味だが、甘みがあってすごく美味しい。


「場所は、夜に明るかったところだな。あそこに中学校があって避難所になっている」

「分かりました」

「それと、銃弾を一応持っていけ」


 といって、明久さんが立ち上がって押し入れを開けると大量の箱が入っていた。外側は英語ばっかりでなんて書いてあるのか全くわからない。

 その中から一つ取り出して、手渡してくれた。

 お菓子のパッケージみたいだけど、描かれている写真は銃弾のそれだった。


「ありがとうございます……ただ、これだけの数、どこで手に入れたんですか?」


 本当ならこんなアパートの一室に存在していいものではないのだ。

 明久さんはこれをどうやって手に入れたのか。


「知り合いから押し付けられた。銃と一緒にな」

「知り合い、ですか」

「まあ、二度と会いたくない嫌いな奴だったが……頼らざるを得なかった」


 苦虫を噛むような、そんな表情だった。

 よっぽどその知り合いが嫌いらしい。


「簡単に言えば、自分の欲求のためならば手段を選ばない男だ。しかも、確実にその手段を成功させる」

「……」


 明久さんがそんな人と知り合いだなんて、人間どこでどういった出会いがあるのかわからないものだ。

 もっとも、わたしも明久さんとの出会いは奇跡に近い。

 明久さんがいなかったら、今頃わたしがどうなっていたんだろうか。想像するだけで恐ろしい。


「『何かの役に立つから』と押し付けられたんだ……本当に役に立っているから腹立たしいがな……」


 その人はどこまでを把握して、何を目的に明久さんにこんな銃を手渡しのか。

 人を殺めることもできる危険な道具だ。

 明久さんとはどんな関係で、どんな出会い方をしたのか。

 どんな人なのか……気になると言えば、気になるけど、


「ほら、早く行ってこい」

「あ、ハイッ!」


 受け取った銃弾をポケットに入れる。

 服装は着替えたままで、他に替えはない。

 促されるままに、


「お兄ちゃん、配給。取りに行こう」

「ウゥ……」


 眠そうなお兄ちゃんはわたしの声を聞いて、ぱっと立ち上がる。


「ワンッ!」


 その気配でハトも目を覚まし、ちゃぶ台の上にとまった。

 ついてくる気はないという意思表示だろう。


「じゃあ、行ってきます」

「ああ……」


 荷物は置いたままでいいだろう。どうせなくなって困るものは無いんだから。

 この一室の玄関のドアを開けて、わたしとお兄ちゃんは外に飛び出した。

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