New Magic

「ふぃー」

「流石に疲れたわ。」

探索二日目。昨日はスライムしか居なかったのに、少し進んだだけで吸血コウモリとか洞窟ゴブリンが出てくるようになった。コウモリは集団だったので、一々呪文を言わないと攻撃出来ない俺よりも、ジャックの火の玉の方が連撃可能で、効率が良かった。逆にゴブリンは、単体で来るのが普通らしい。俺の単発ファイアの方が、コントロールがいいので、俺が倒す。優香の能力は、接近しないと攻撃できないため、一応優香にはサポートに回って貰った。接近戦は危険だからな。

この洞窟も、きっと後少しで最深部に辿り着くだろう。



探索二日目 午後4時。それは、いきなりの事だった。ゴブリンが2体、いきなり襲いかかってきた。それも上位種。いや、進化したのだろう。ブルーゴブリンとレッドゴブリンだ。ブルーは氷、レッドは火系属性の強力な耐性を持っていると、レイアが教えてくれた。ブルーは即死。話にならなかった。が、レッドは厄介だった。俺のファイアよりも熱く大きな火を纏っている。ジャックと俺の攻撃が聞かないから、とても厄介。因みに俺は、未だにファイアしか使っていない。いや、ファイアしか使わないでも、これまでは何とかなったから。ほかの呪文も試すか。相手は火だから、、、水だな。アクアとか?

「アクア!」

格好付けて言ったのに、水はコップ一杯分しか出なかった。しかも下方向に。じゃあ何の呪文を唱える?俺が閃いたのは、某有名アトラクションの、スプラッシュマウン〇ン。から取ったスプラッシュ。試すか。

「スプラッシュ!!!」

水の量はさっきの5倍、方向もゴブリンの方をしっかりと向いてゴブリンに当たった。ゴブリンの周りにまとわりついていた火が一瞬で消えた。俺は、コップ5杯分の水で消火活動を成功させた訳だ。火が消えれば後はただのゴブリンだ。その後は早かった。

ゴブリンは光となって消えていった。この世界では、死ぬと消えるらしい。光となって。ただ、今回は鍵を落としていった。これまで倒した敵は、アイテムなど落とさなかった。これがアイテムドロップてやつかな?でも、何の鍵だろうか?


《早乙女 龍のステータス》


レベル9 (ファイアの火は焚き火の2分の1サイズ)


新呪文「アクア」 「 スプラッシュ」

を獲得。


倒したモンスター数 78体(コウモリを含める)



基本属性 「火」

称号 無し

所持アイテム 「青銅の鍵」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る