「ブルー・エトランゼ」その後・・河上幸恵さん歌手活動再開!と「海獣の子供」

姉さん、奇跡です!奇跡が起きました…!!!?


 と、いうことで、タイトル通りの奇跡が起こりました。昨年のProject ANIMA キッズゲーム・アニメ部門応募の拙作「ブルー・エトランゼ」の驚くべきその後の顛末。それを世の人はシンクロニシティと呼ぶ(いやぁ天王星牡牛座入り来ちゃった!?)とりま今年2月に、とある読者様から戴きました、作者あてのコメントへの返信を、改めてこちらへ転載させて頂きます。




 jeneさま。遅ればせながら、返信ありがとうございます。


 はい、大旨仰る通りです。ANIMA趣旨の概要的にも、やはり個人的な願望だけでは、今回は多少甘かった。ただいま筆者自身の多忙な近況的に色々なことが滞っておりますが、こちらでも改めて(第一弾応募の「~ルミナス」含め)ほぼ昨年一年間を通して突発的に取り組んできたP.ANIMAの全体的な総括文をいずれ書こうとは思っています。


 まあ、こうして何らかのご意見いただけるだけで大変ありがたい。改めて第三者から、そうした声を聞かせていただけるだけでも、内心薄々感じている現実的な事実~なぜ自作が受からなかったのか?という今回ANIMAの運営様から直接聞かせていただけなかったその理由というものを、曲がりなりにも作者としてこうして受け止めることができるというものです。


 ANIMA自体の独自の採点法というのも、基本「何が足りないか」ではなく「何があるのか?」という、決して減点法ではないプラス思考の採点法だそうなのですが、それでも拙作には、今回ご指摘いただいている、その「何か」が根本的に足りなかった。ここは本当に真のオリジナリティというものが問われる部分で非常に難しいと今にして痛感しております。


 個人的な作品の生まれるきっかけの分母としては、実に35年の年月を有する拙作「ブルー・エトランゼ」でしたが、それでも実質的に作品内容を一から練り上げた期間は、たったの2ヶ月間。それこそtwitterにて、ああでもないこうでもないと日々様々に悩みつつ、それでも少なからず楽しみながら作品を作り上げていくことができた経験は、やはり作者として創作冥利に尽きるものでした。


 そして多少の不備はありつつも、こうして一企画書として、作品を第三者の目に留まるものとしてまとめ上げることができたことについては、第一弾第三弾含めて、改めましてP.ANIMA様に感謝する次第。今回の企画がなければ、実質既作だったルミナスもブル・エトも、ここまで改めて作者として内容を吟味し大きく仕上げることすらなかった。そこは本当に応募者冥利に尽きる部分で、ただ受賞するだけがこうしたコンテスト応募の本懐ではないのだと心底思います。


今回のANIMAの作品応募含めて、あらためて夢は決して実現させることがすべてではない、ということを実感しました。トライ&エラー。すべてがまだ夢の途中。もしその夢への途上で現実の時間をどこかで昇華させることができなくても、そのめざした足跡だけは確実にここに残る。それはやはり一個人の大きな糧となるのだと思います。自身の分身でもある創作作品を、こうして心に思い描いた通りに何らかの形にする。もしかしたら、それだけで既に夢は叶っているのかもしれません。


  確かに現実的な利益や勝算からすれば、それは些か現実ばなれした考え方かもしれませんが、ある部分では実質的に夢を実現させることで創作者本人が傷つく部分が多少なりとも出てくる。大きなギフトもあれば、その逆も然り。それが本来の現実というものだと思います。そうした痛みや葛藤こそが現実に背負っていく生きている手応えとも言えますが・・


 さて、その痛みの手応えを作品の作者や創作者として存分に背負っていくことが出来るかどうか・・やはり力技で「夢を実現させる」ということは、多分そういうことなのではないかと思います。何事も「できるできない」ではない。ただ「やるかやらないか」そこは本当に人として生きる本懐が問われる部分ではないかと。そしてたとえ失敗続きでも、何らかの糧は残るもの。その妙味をどう味わうことができるかも、曲がりなりにも一クリエイターとして生き続ける現実の一端なのでは、と思います。


 まだまだ、自身の創作人生は引き続きつづきます。


 長くなりましたが、ありがとうございました。




 はい。いきなり長文にて失礼いたしました。さて一つの結果としては、拙作ルミナスも、そしてこちらのブル・エトも、膨大な一般応募者を巻き込んで主催されたアニメ化企画コンテスト、Project ANIMAには今回一切かすりもしませんでした。残念ながら、それが現実というもの。しかし実に35年という分母を経て、作者がこうして作品応募を介して、目に見える形での実質的な作品の肉付け化を行った結果、ある一つのシンクロニシティが起こりました。


 35年前、まだ作者が中学生だった頃、ある一曲のアイドル曲がAMラジオから流れて来たのです。その名も「ブルー・エトランゼ」。そのゆったりとした曲調と10代らしからぬ、落ち着きと優しさを湛えたその人の歌声に、おそらく時間はその数分間の中で、人知れず不思議な結実を果たしたのかもしれません。その一曲のアイドル曲はたいしたヒットもしなければ、歌っていた女性アイドルも一世を風靡したりはしませんでした。それもひとつの現実。彼女はたった4年間の芸能活動を経て19歳で引退。


 時間とは一体なんだろう?と時折思います。その頃10代だった作者である私自身の、そしてその一曲のアイドル曲を歌っていた彼女の、各々の時間軸――それは今現在の時間とつながり、あとになってからようやく完成することが解る一つの青写真のように、この30余年を経て、やっと様々な物事の意味が解る、ひとつながりの目に見えぬ物語のよう……みたいな。やはり時間の集積ってすごいな、と。


 P.ANIMA応募を介して、ずっとお蔵入りしたまま記憶の彼方で眠っているだけだった幻の物語を、この機にこうして発掘して改めて再構成。それは結果として今回ものにならなかったかもしれませんが、実は別の思わぬ奇跡を生んでいた、とも。河上幸恵さん、というその元アイドルさんは、本当にこれまでずっと芸能界から離れ、歌うという行為からもずっと離れていたのに、私がこのブル・エトをANIMAキッズ部門に応募しよう!と思い立った、同じそのタイミングでもあった昨年5月、同じく彼女も友人に誘われ、様々なコンサートに足を運ぶうち、再びまた歌いたい!と――。そして様々なツテを経て、この4月に満を持して30余年ぶりに歌手活動の再開!!


 その事実をtwitterにてとある方から知り、思わず「もしかして呼んじゃったw」などと思ってしまったのですが、それこそまさかの奇跡という名のシンクロニシティに他ならなかったのかもしれません。そしてとりあえずでも、作品をひとつの形に仕上げ世に提示した結果、物理的な成果はその時、得られなかったとしても、またそれとは別の新たな可能性を生むこともあるのだと…。


 河上さん御自身は、この春から故郷である神戸のラジオ局番組でレギュラーDJを開始すると共に、先日デビュー32年にして初のワンマンライブを同じく地元神戸にて盛況のうちに終えられたばかり!それは決して売りたいとかヒットさせたいといった次元とはまた異なる、ただ歌いたいという純粋な表現欲からなるもので、それも音楽表現のひとつの形というか、そうしたスタンスこそ実は最も幸福で、最も大切なものなのでは?と純粋に思わせられるものでした。


 そしてこちらはまた、もう一つの新たなシンクロ展開!?として別枠にて語りたい話なのですが、現在、絶賛公開中のスタジオ4℃制作のアニメ映画「海獣の子供」――実はこちらも蓋を開けてみたら、ものすごい自作とのシンクロニシティ大会でして、まだ実物の映画自体は拝めてはいませんが、思わず原作漫画を読んで卒倒しそうに!?何この海から来たる神への畏怖、そして純粋な海洋ものであるという以上に、ラストへ向け暴かれる、海と銀河宇宙との神話的密接つながり……!?あらあら、これって拙作ルミナスとまったく一緒じゃね??!!!みたいな。


 そして極めつけは主人公ヒロイン名が琉花!!!やばいやばいよ姉さん…(って冒頭のこれ某ドラマHOTELのだけど)海が舞台というだけでも俺得なのに、主人公の名前が拙作ブル・エトとマジ被り(琉花&瑠花でユニットでも組ませたいw)これはもう本当にやばかった。なぜって作者がかつて主人公少女の名前をルカに!と思い立ったのは、今から遡ること遥か昔の30数年前。そしてこれもブル・エトにまつわる一つの個人的逸話なのですが、自身のPNを某言の葉占いという占いにて「瑠華」と名付けて頂いたのは、それから10年後。それだけでも、ほぼ運命的な妙な因縁を感じていたのに……この春あれよあれよと次々起こるシンクロ奇跡。


 「海獣の子供」の原作者・五十嵐大介さんとは同年代。私自身は子供時代に見たアニメ「海のトリトン」の記憶もあり(その中に白イルカのルカーというキャラがいた)おそらく五十嵐さんも子供の頃、同作を見ていたのかも。まあそれは定かではないけど、私自身がルミナス(「幻影‐まぼろし‐のルミナス」)の執筆を開始した、ほぼ同じタイミングで氏もこの海獣の子供の連載をスタート。既にこれもひとつの何かのシンクロニシティと思わざるを得ないかも。


 そして驚くべきことに「ルカ」という言葉には、古語で光という意味合いがあるのだそう……。これについては本当に全く意識せず、私自身その名に引きつけられ、我知らず自身のPNになるべくしてなったという。ブル・エトとルミナス、双方の自身のひとつのライフワーク的物語。本当に創作とは不思議。その物語を、まるで一つの天啓のように、どこからともなく授かり、少しずつ形にしていく過程で見えてきた思わぬ不思議な奇跡。そのまるで、あなたの夢を実現させなさい、と言わんばかりのような不可思議なシンクロニシティ奇跡の数々が、拙作ルミナスとブルー・エトランゼを、必ずや世に残せと口々に言っている――。もうそうとしか思えない。


 河上幸恵さんのデビュー曲「ブルー・エトランゼ」は、ぜひとも自作ブル・エトのED主題歌にと考えているし「海獣の子供」の原作者、五十嵐大介さんには、こちらもブル・エト&ルミナスのキャラクター原案を、ぜひお願いしたい……と、本当にダメ元で夢見ていても。あの命のほとばしりのようなキャラクターの目力と怒涛にして圧倒的な世界構築の筆致に惹かれ。その夢を順次叶えるために……、実はこの秋締切りの東映アニメーションさんの100年アニメプロジェクトという、新たなアニメ化企画コンテスト公募に、再び拙作「ブルー・エトランゼ」にて挑もうと!!


 まだまだ、自身の創作人生は、運命的に続きます。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

夢追い工房 みなもと瑠華@ミナモトルカ @lucam

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ