番外 キャラクター紹介

●中学生


【御簾又潤美】(みすまた・ますみ)


 主人公。中等部一年、演劇部員。

 普段の髪型はツーサイドアップ。

 推定身長140センチ台後半。

 細身なのに巨乳予備軍。胸よりも身長が欲しいと悩む贅沢女子。

 もとは倍巳として15年間生きてきたが、第一章終了時点で完全ミューテーションを果たし、身も心も女の子になった。

 二度目の中学生活にもかかわらず、クラスの妹ポジションを獲得する程の可憐な空気を醸し出す。そんな自身の破壊力に無自覚すぎて、誰彼構わず下の名前で、しかも呼び捨てにするように頼む傾向がある。 

 被ラッキースケベ体質であるらしく、毎日のように危なっかしい生活。

 たまに「アルガー」のマスターとして得体の知れない敵「ワーム」と戦う。半ばなし崩しのようにして始まった「バスター」任務だが、潤美なりに真剣に取り組んでいる。

 素肌表面を覆うナノマシンには索敵機能が含まれているため、すらりと伸びた美脚を大胆に露出する服装が彼女のデフォルト。



【光永菜摘】(みつなが・なつみ)

 

 潤美のクラスメイト。中等部一年、演劇部員。

 三つ編み眼鏡の巨乳女子。推定身長140 センチ台後半。

 潤美と加奈の二人のことを普段から親友だと公言。彼女たち三人組の中では一番肉付きが良いが、決してぽっちゃりではなくバランスのとれたプロポーションを誇る。

 普段から丁寧語で話し、上品な物腰。潤美をして「お姉様」と言わしめる、中一にしては落ち着いた雰囲気の少女。

 サブマスターとなり、潤美を支える。



【中野加奈】(なかの・かな)


 潤美のクラスメイト。中等部一年、演劇部員。

 前下がりボブのスレンダー女子。推定身長160センチ前後。

 貧乳がコンプレックスで潤美や菜摘を羨むが、その感情は別として「友情」のスキンシップで常に潤美の胸揉みを狙うセクハラ女子。

 潤美が自身の一人称を改めたのを機に、加奈は小学生の頃からの「僕っ娘」に復帰。

 サブマスターとなり、潤美を支える。



【岡孝夫】(おか・たかお)


 潤美のクラスメイト。中等部一年、演劇部員。

 眼鏡男子。推定身長140センチ台後半。痩せ型で、少し出っ歯。

 ワームキャリアの一人だった。

 ワーム憑依時の基本的な能力として、クラスメイトのほとんどを精神操作によって操ることができた。さらには教室ごと次元隔離するという強力な異能まで発現させた。

 そんな彼のワームを、潤美は自身の胸を触らせることなく排除。しかしその直後、一時的に失神した岡にのしかかられ、結局乳を掴まれてしまう。彼女の被ラッキースケベ体質は岡にも有効だったらしい。



【山井台まや】(やまいだい・まや)


 潤美のクラスメイト。中等部一年、所属部活動不明。

 大柄な女子。推定身長160センチ台半ば。

 岡のワームによる精神操作の影響下にあり、潤美と敵対した。普段は素直で大人しい少女。



【星野志保】(ほしの・しほ)


 中等部三年、演劇部副部長。演劇部は高等部と合同のため、中学限定の対外的な行事においては部長の肩書となる。

 主に演出を兼務し、相手が高等部の部員であろうと容赦なく厳しい意見をぶつけることができる。

 「ショートボブの女子生徒。物静かながらも聞きとりやすい声。切れ長の瞳、すっと通った鼻筋。真のクールビューティー」というのが潤美から見た第一印象。


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●高校生


【御簾又倍巳】(みすまた・ますみ)


 もと主人公。潤美の義兄。高等部一年、演劇部員。

 義母がBL作家であることを確信に近い形で察しているが、特に嫌悪することなく知らぬふりを続けている。

 後頭部刈り上げ。女の子に間違えられるのが嫌で選択した髪型だが、本人が期待するほどには効果がなかった。

 推定身長160センチ前後。

 御簾又流柔術後継者。ただし、初代である父親の柔術について、盆踊りと同列に語る程度の認識。

 現在、倍巳の中の人はアルガー。

 事情を知る仲間たちからは「アル兄(にい)」と呼ばれている。



【田中哉太】(たなか・かなた)


 倍巳の幼馴染。高等部一年、演劇部員。

 潤美の関係者の中では数少ない普通の人間。

 推定身長170センチ台後半。

 気は優しくて力持ちだが、割と喧嘩っ早い一面も。

 潤美からがっちりと胃袋を掴まれているが、それはおそらく彼女が倍巳の頃から……



【来栖美沙】(くるす・みさ)


 倍巳の幼馴染。高等部一年、帰宅部員。

 メインキャラの中では珍しく回文でない名前。

 高校入学時点の髪型はポニーテール。

 推定身長160センチ前後。

 佐美名洋介という恋人がいるが、彼よりも潤美を優先する傾向がある。そのため、作中における洋介氏は影が薄い。

 サブマスターとなり、潤美を支える存在に。



【質藍敦】(しつあい・あつし)


 女装男子だが、男の娘ではない。本人談。

 高等部一年、演劇部員。

 元おかっぱ男子。推定身長160センチ台前半。

 小文化祭における演劇部発表の劇でヒロインを演じた。その際の「芸名」は敦室藍(あつむろ・あい)。美沙からは普段から「藍ちゃん」と呼ばれている。

 男性陣では唯一のサブマスターとなり、潤美を支える。



【名塩誌奈】(なしお・しな)


 高等部一年、帰宅部員。

 制服を超ミニスカにしている。倍巳のときに初めて見たときはやたら笑顔を振りまくツインテールさんだった。

 潤美になってから初めて見たときは不良っぽい印象で、潤美はしばらく同一人物とは気づかなかった。

 もともと優等生タイプではないが、根は真面目。

 中身がアルガーになる前の倍巳に一目惚れしていたが、今は潤美大好きっ娘に転身。

 一般人の中で彼女の秘密を知る仲間として、哉太に続く第二の人物。



【斉藤和夫】(さいとう・かずお)


 倍巳のクラスメイト。元ゲームおたく。瓶底眼鏡で冴えない外見。

 朝北学園に巣食うワームキャリアの中では唯一、ワームを逆支配している人間。

 他地域に広がる「ネットワーク」と何らかの繫がりがあるらしく、ワームの技術力をバスターに取り上げられることを嫌う。

 現在、潤美たちとは明確な敵対関係にないが、今後の関係は不透明。


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●その他


【アルガー】


 現在の人類有史以前に地球に存在した古代種族の穏健派により生み出されたAI的な知性。その疑似人格には自己同一性が見られるものの、非実体。

 彼らは複数の知性で組織されているらしく、彼?の上には上位管理者と呼ばれる知性も存在する。

 知性たちはそれぞれ単独では現在の世界にほとんど干渉できず、実在の人物を自身の「マスター」とすることによって「バスター」となり、とってもファンタジーな力を行使できる。

 目的は、現在の地球に返り咲こうと暗躍する古代種族の亡霊「ワーム」の殲滅。

 しかし、ワームも非実体の知性に過ぎず、それを生み出した古代種族の過激派たちは滅亡している。バスターの劣化版に過ぎないが、憑依する相手によってはとても厄介な敵となる。

 四六時中一緒にいて様々なサポートを与えたことにより、潤美からの信頼を得た。



【ジョー】


 アルガーの上司のような立場にあたる。アルガーは「上位管理者」と呼ぶが、潤美は「ジョー」という渾名をつけた。

 潤美からの信用は残念ながら低め。



【ワーム】


 現在の人類有史以前に地球に存在した古代種族の過激派により生み出されたAI的な知性。その疑似人格は不安定で、元はアルガーたちと互角だった可能性があるものの、現在は劣化している。

 目的は古代種族の亡霊を復活させ、現代の人類と交替させることだった。しかし、憑依した人間の潜在願望に引き摺られ、その願望を歪めた形で実現させようとするだけの存在と成り果てる。

 一方、憑依された側の人間は負の感情を増幅される傾向にあり、周囲の人間を「スレイブ」にして操りつつ、厨二な妄想のもと、あまり世界に影響を与えない悪事に奔走することになる。



【倍巳の父】


 御簾又流柔術の創始者。倍巳の実父。厨二病患者(潤美談)。



【倍巳の母】


 倍巳の義母。実母は故人。

 義母は未出産だったはずだが、最初のミューテーションで潤美が誕生した時点においてとってもファンタジーな世界改変が起き、潤美の実母ということになった。



【朝北学園】


 もともと朝北中学と朝北高校は公立校で、それぞれ別の敷地に校舎を構えていた。

 しかし潤美誕生の時点においてとってもファンタジーな世界改変が起き、同じ敷地内に隣接する校舎を構える中高一貫校となった。

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マスミ・ミューテーション 仁井暦 晴人 @kstation2

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