見えない世界

　黒河修は諸事情により都会から田舎町へと転校してきた高校生。
　新しく始まる生活に不安と期待をにじませ登校したはいいものの、先生に席を指定された瞬間に級友たちに衝撃が走る。
　その意味を解せない修は困惑しつつも自らの席へと向かった。
　何かいわくつきの席なのかとおびえてる彼の目に移ったのは、隣の席で退屈そうに外を見つめる少女の姿だった。