第15話 オネータマ

当時、色々なバンドとの交流もありましたが、中には企業所属のバンドもありました。


丸の中に「は」の字を書いたロゴのソーセージで有名な会社だが、その会社の「ブラスバンド」は、本当の意味でブラスとパーカッションのみのバンド構成なんです。つまり、マーチングバンドです。今でこそマーチングバンドは、全国的にも盛んですが、当時は珍しかったですね。チューバを肩で担ぐとか、トランペット型のホルンとかを見るのは初めてでした。しかも、メンバーは、全員が「超ミニスカートのオネータマ」で構成されているという。「ブリブリのフトモモ」は男子中学生には、最終兵器ともいえるインパクトなんです。社会人バンドですから当然なのですが、超絶に上手いのです。私達の訪問を歓迎してくれて演奏していただいたのは「サンダーバード組曲」でした。実際に感動したのも本当ですが「鼻血ブ~」となりました。


遠征帰りのバス中で、女子部員のなんとなく冷たい視線を感じながらも、いまだ頭の中はハートがピヨピヨ飛んでました。

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