三年に、濁点足して、ただの残念。

 すごい、めでたいぞ令和。なんか響きが格好いいし、令和◯◯年とかめっちゃSF臭がする。元号なんて不便なだけかと思ってたけど、そんなことねえってばよ。


 とかなんとか世間が湧いてる裏で、ですが。

 なろうに掲載していた拙作が一つ削除されました。


 それも、前の投稿で「三周年!!!!」とか宣ってたアレです。

 なんでも「年齢規約に違反する。R18相当である」という理由だそうですが。


「おっ、それって最近の出来事かな」って思うじゃないですか。だって三年も書いてるんですから。ところがどっこい、違うんですよ。これまで書いてた40万文字まるっと全て「改稿せよ」と。違反満載だから書き直さねえと消すぞと。


 はー。今更ですか銀のさら。なお与えられた猶予は二週間弱。

 無理っス。土台無理っス。こことここが抵触してるんで書き直してくださいじゃなくて「複数あるんでそっちで確認して直してくれ」と。


 昼間に仕事を抱えながら40万文字の改稿なんざ事実上の死刑宣告みたいなものです。いやあ世の中こんな事ってあるんだなあと目を閉じました。


 一応、ノクターンに移せないか、検索から除外したままで良いから残せないか、など妥協案は示したのですが、梨の礫。結局は3月26日を以て全削除と、後には「規約違反の為削除されました」の一文だけが焼け野原に残されるという散々な有様で以て物語は終わりました。


 いやあ。それからの数日。思った以上のダメージに驚いた次第。

 作品そのものは本命じゃないし、惰性で書いていただけではあるのですが。


 流石に三年は重い。三年は石の上にもと言われるように一つの節目で、中学生が高校生になり、高校生が大学生になるという、存外に長い時間だったりします。その間、プライベートを削ってシコシコと書き続けた作品が、運営の一言で塵も残さず消え去ってしまうというのは、中々の虚脱感です。ディスイズア賽の河原。無駄に積み重ねた石塊よさようならといった具合です。


 思い起こせば、筆者の創作活動はだいたいがそんな感じでした。高校はデザイン系の公立校でしたが、そこの一番偉いさんに嫌われた結果、隣の職員室から「あいつとは関わるなよ」とわざわざ聞こえるように陰口を叩かれながら、縮こまるように卒業制作を作っていました。完成作はデジスタだとかに送りましたが、なんの賞にも引っかからぬまま、捲土重来を期して大学へ進みます。


 しかして大学で作った作品も同様でした。一年目の作品は意味が分からない。二年目の作品は右翼。三、四年目に作った作品も特段賞を得る事もなく、筆者は借金を背負ったまま野に放たれます。何年かかけてやっと出来上がった新作も、案の定なんの話題に上ることもなく電子の海に埋もれていきました。そして移ったのが小説という媒体です。


 最も小説でも本命作品は鳴かず飛ばずだった訳で、まあ何をやっても報われねえなあ。と思っていた矢先、ようやくなんとなくアクセスが伸びたのが消されたのが某作で、今年はちょっと頑張ろうかなあと思っていた矢先の凶事となると、ああやっぱりかあと肩を落とすのも、やむを得ないのかなあと思ったりします。


 一応、カクヨムではその作品はまだ残っているので、そちらで続きを書こうかなと考えてはいますが、これも消されたら私の数年っていったいなんだったんだろうと振り返らずにはいられません。


 これから先、救われる事はあるんでしょうか。些か疑問ではありますが、結局作る事を止められないので、このまま書き続けるほかないのでしょう。なんと酷い呪いに侵された人生なのか。あまりに不可思議です。


 筆者自身が救われれば、もう少しハッピーエンドな物語も書けるようになる気もするのですが。どうか、皆様には多少なりの幸いあれかしと願うところです。


 かなりまとまりのない文面ではありますが。

 ええ、年齢制限にはお気をつけてと、そういった他山の石にて。


 それではまた。

 かしこ。

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