石の上にも謹賀三年

 皆様あけましておめでとうございます。ええ、今更という感じではあるのですが……気がつきましたらもう二月に……


 昨年は「創作時間を増やす為には、仕事を削るほかないが、そうすると趣味に回す金がなくなる」等々の理由から、池袋から西船橋まで引っ越しました。するとまあ諸々と忙しく、結果的に創作の時間が削がれてしまったのかなという印象です。


 さて本題です。タイトルにもありますが、年始にさる作品を書き始めてから三年が経過しました。


「殲撃のヴェンデッタ」

 https://kakuyomu.jp/works/4852201425154959047


 何度か申しておりますが、本作は四年前の大晦日。知人のコミケとうらぶの売り子をした帰り道に、電車の中で閃いてから(除夜の鐘が鳴り響く中)年を跨いで手を付けた作品です。


 すると驚くことに、これまでろくに反応のなかった拙作の中で、群を抜いてアクセスが集中、評価とフォローがうなぎのぼりに増えていきました(当時はカクヨムがありませんでしたので、なろうでの話しです)


 しかして同時に、批判的なコメントも類を見ず殺到し、かなり好き嫌いの別れる作品なのだなとも思い知らされました。(自分なりに「チート」と「ハーレム」というラノベの人気要素を取り入れようと試行錯誤はしたのですが、陵辱やNTR要素を含ませた為に、処女厨の読者から反感を買ったようです)


 正直作者としても、何が面白いのかさっぱり分からず、ただ批判は受けつつも評価とフォローは増え続ける事、批判と同程度に応援のコメントも届いていた事から、とりあえずはやってみようと更新を続け、今に至ります。


 そういった次第で、三年掛けた作品の現状、これまでの推移がどうであったのかについて、折角ですからしたためてみようと思います(なろうの日記を掘り起こしながら)




 一年目、この頃は夜の仕事をやめた直後で、資金的にも時間敵にも余裕のあった時期です。これから約一年をかけて、殲撃のヴェンデッタは43万文字まで到達し、一応の完結を見ます。


 しかし、いかんせん荒すぎました。そもそも自分の書きたい話でもなかった手前「なぜアクセスが増えるのか」「なぜフォローが増えるのか」「にも関わらず評価は伸びないのか」という疑問への回答を急いた結果「完結さえさせれば答えも見える」と、後先も考えずに更新を続けた末の顛末です。


 2016年12月:30万字、評価数約500。

 2017年3月:47万字、評価数約700。


 ただ増えたのはあくまでもブクマがメインで(なろうではブクマでも評価に加点される)レビューではありません。結局完結させても「なぜ評価が増えていくか」わかんねえじゃねえかとボッ切れて、大幅な改稿に着手します。(と同時に、この頃から夜の仕事の蓄えが尽き始め、以前ほどまとまって休めなくなってきます)


 以降一年(粗雑と判断した二十万文字弱を消した後)ひたすらに改稿が続きます。冒頭からの書き直しですから、それなりの手間と時間を要しました。年が明け2018年を迎えた頃、ようやっと以前消した辺り(30万文字)まで筆が進み「今後の更新は、評価に応じて行う」旨が日記にてしたためられます。


 2017年2月。1月の宣言が奏功したのか、評価数が1000に到達。しかしこの頃になると夜の仕事の蓄財はゼロ。昼の仕事と他作品の執筆が忙しくなり、更新が滞り始めます。


 2017年4月。池袋の家賃が重くのしかかり、契約更新の時期も迫ってきた事から、本格的に引っ越しを考え始めます。ちょうど実家を出たがっていた友人が釣れたので、ここから二ヶ月は物件探し、引っ越しの準備で忙殺されます。


 2017年7月。西船橋に転居します。駅チカ格安の戸建てが見つかった事で生活費に余裕ができるハズではありましたが、新しい家具家電の調達、生活基盤の整備等々、さらに数ヶ月はなんやかんやと過ぎていきます。


 2018年1月。ついに三周年です。この一年をかけて、進んだのはようやっと一章ぶん。文字数にすると数万文字といった所です。ですが評価はというと1500を突破。一年で1.5倍以上は増えたという計算になります。


 やはり「続きを読みたきゃ評価をよこせ」というスタンスは正しいのでしょう。母数は全く異なりますが、カクヨムでもこの一年で26→54と、倍以上のレビューの伸びを確認しました。


 最も、相変わらず感想を頂けないのはご愛嬌。結局、なにがどう受けているのか、好まれているのか、筆者にもさっぱり分からないままです。


 が、なんであれ前へ進んでいる事は事実です。アクセスが伸び、ブクマが伸び、

レビューも僅かながら微増し続けるというのであれば、もしかするとこの先に、完結させた先に何かしらの答えが待っているのかもしれません。


 二年前、ひたすらに急いでも答えがでなかった事もありますから、これからはさほど急がず、マイペースに最果てを目指そうと思っています。




 とまあ、さる作品の三年の軌跡を振り返った一日でした。どなたかの参考か、話の種にでもなれば幸甚ですが。それではまた、かしこ。

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