ある少女が『だるま』なる謎の生命体の面倒を見ることになる――というストーリー。少女は『だるま』に愛情を注いでいく。登場人物のほとんどがヤバい。性格&行動がみんなどこか常軌を脱している。子どもの日記風に書かれたやさしい文章とは裏腹に、その内容は背筋が凍りつくほど狂気に満ち溢れていた。少女が『だるま』に注いだ愛情とは一体どんなものだったのか。その愛が彼女に何をさせたのか、読んで確かめてみてください。
金髪の幼女に「だるま」にされた青年が飼育されるお話。タイトルとキャッチコピーを見て怖いもの見たさで読んでみたのですが、とても読みやすくてページをめくる手が止まらず引き込まれました。次々と明らかになっていく事件の全容と深まっていく愛情に、最後には感動しました。サシャの無垢さが可愛いですね。変態メイドのリーンやメンフィス先生もなんだかコミカルで好きです。タイトルを読んで少しでも興味を惹かれた方は是非読んで見てください!
何気なく読んでみた作品だったのですが、この作品の持つ雰囲気、世界観にどっぷりハマってしまって一気に読み終えてしまいました。丸一日をこの作品に費やしても後悔はありません。歪みつつ、まっすぐな愛を堪能あれ。
この物語は、歪んで壊れた愛の物語だ……読者の誰もきっと理解できないだろう……もし、理解できるとしたら、それは―――あなたがダルマになったときだけだ……
恐怖と悍ましさと幼いながらの残酷な愛情表現。最後に選んだのは──幸せなのか。
怖い話は苦手だ。痛い描写も苦手だ。それなのに、次のページをクリックする右手が止まらない。残酷な状況を越えた先に潜むのは、純粋な愛情だった。だからこそ、怖い。
見ていられないほど残酷なのに、どうしてこんなに綺麗で美しいのだろう。歪んだ環境で産まれる愛情は、どこまでも歪んでいるのに、それはどこまでも真っ直ぐ。この発狂しそうなほどの痛々しさと純真さが共存できていることに、違和感と感動を覚えました。
お金持ちの少女が、ペットの青年を屋敷で調教する話。少女がペットを調教するのは良いことなのだと周りから思い込まされて、幼いのに酷いことを実行するのが怖いです。少女が自分のしていることの残酷さに気づいたとき、物語が動き出します。徐々に明かされていく屋敷の闇、少女とペットの歪んだ愛の行方に目が放せません。ラストはこうきたかという感じですね。予想とは違っていましたが満足しました。
毎日更新が楽しみです。園子温監督に映画化してほしいです。
皆さん、子供の頃、蟻を無意味に潰したことはありますか? 私はあります。蟻の巣穴から、水を注いだこともあります。 でも、決して蟻が嫌いだったわけではないのです。むしろ蟻が好きだったのです。 どうして他者を傷つけてはいけないか。この作品の少女は他の命を用いて試行錯誤しながら学んでいきます。それが愛か、それとも別の何かを探る営みなのかは、読者の判断に委ねられることでしょう。
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