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三十五年前、それはなかった


 カクヨムコンもそろそろ終わるなぁと、どこか遠くを見つめている雲江斬太です。
 今年のカクヨムコンももうすぐ終了ですね。ぼくが出している『エンジェル・ジェネレーション』は、全76話28万文字で完結します。すなわち、読者選考期間中に完結しません。おいおい。
 そしてこれ、28万文字もあるのか。やれやれ。


 ともあれ、そんな長い物語にお付き合いくださっている皆様方には、感謝の気持ちしかありません。読んで頂いている方々、どうぞごゆっくりとお付き合いください。


 さて、本日の更新で、舞台は新宿に移りました。ここが最終ステージになります。新宿の高層ビル街ですね。

 新宿に詳しい方がこのまま読み進めると、ある物が足りないことに気づくと思います。なぜならそれは、『エンジェル・ジェネレーション』を書いた当時は存在しなかったのですから。


 それは、……東京都庁です。

 文中で一回だけ触れるのですが、これは改稿時につけ足した一文で、基本あの物語の世界観に、東京都庁は存在しません。もしあったら、絶対ラストバトルは都庁舎だったのでしょうが。
 そもそも都庁がいちばん背が高いし、画的にも映えますしね。

 あそこで都庁を出せなかったからでしょうか。のちに書く『電装竜騎士団』では、都庁舎の真上で空中戦をやった記憶があります。


 ただ、つくづく、大昔に書いたトラウマ的小説をここで公開出来て良かったと思っています。これで、ぼく自身の憑き物がまたひとつ落ちた感じです。

 次回作より、書き手としてまた新たに生まれ変わって、面白い物を書いていきたいと思ってます。

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