広範にウケるあらすじというのは『だれが・なにをする話で・どういう期待が持てるかが明確なもの』のことを言うらしい(諸説あります)
私のあらすじを見てみましょう。
>
「血は水よりも濃く、水は命より重い」
四大災害により世界人口が激減し文明は後退、国家の多くが解体された時代。
民間企業による【統治区(ドミニオン)】のなかでは民営化水道局が人々の生死を握り、最下層の貧民は命をつなぐための水にすら困窮する始末。
そこで貧民窟を根城とする極道・華僑・商業組合の三組織は手を組み、水道網から水の窃盗を繰り返していた。
張り巡らされた水道網を守るのは末端子拡張機構(エンデバイス)と呼ばれる旧時代遺産で感覚器官の能力を強化された――水道警備兵。
挑むのはトラウマを種に目覚める特殊能力『プライア』を宿した――水泥棒たち。
もはや日常と化した水の奪い合い。
そのさなか、熟練の水泥棒である青年・円藤理逸は
>
ストップ 長すぎる
『だれが・なにをする話』を語るまでにすでに280文字くらいある。ツイート2回分だ。
そしてそこまでで語られたことと言えば、舞台設定とその説明ばかりである。固有名詞も3つ出てきた。3つともカタカナだし最後の『プライア』に至っては漢字にルビとかそういうのでもないのでどういうものなのか最早さっぱり想像つかない。
さあ、もうおわかりですね。
これらから導き出される答えはひとつ──私は人物とかより、街の様子とそれにまつわる設定を書きたい人間だということだ。街、大好きです。
考えてみればむかしからそうだった。旅行で知らない街にきても観光地とかより「一本入った路地」とか歩いてるし、土地の成り立ちや家を建てちゃだめな土地の話とか聞くの好きだし、RPGをやっていて一番楽しんでいたのは新しい街にやってきてすべての建物に入ってすべてのひとに話しかけて最後に武器屋で「その街特有の販売品による装備」に換装しているときだった。
お話を書く時に街萌え基準で書いてるひと、私のほかにもいるんでしょうか。いてほしいな