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新作短編『交際相手は占い好きな先輩女子~』公開

どうも、坂神です。

先月『ニジガク』2期が最終回を迎えて放心していたものの、早速今月から『ラブライブ!スーパースター!!(以下スパスタ)』2期がはじまり、途端に活力が蘇った今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

あああ~やっぱ『スパスタ』は新シーズンも面白いですねぇ~!


なお今回の近況ノートも、前置きが相変わらずラブライブ語りではじまります。
アニメ感想部分は読まずに飛ばしちゃっていいよ!!



↓↓↓ ここからラブライバー以外意味不明なアニメのネタバレ感想 ↓↓↓



ていうか<ラブライブ!>シリーズ、本当に毎回導入が上手すぎて感動します。
『スパスタ』2期は新キャラ4名追加され、全体的に情報量が増加しているわけなんですけど、ひとまず第1話では綾小路きな子を新主人公的な立ち位置に据えているんですよね。おそらく第3話ぐらいまでは彼女に物語を絞って描くことで、視聴者側の焦点がボケるのを避けているんじゃないでしょうか。

1話毎に限られた尺の中で、新キャラの見せ場をそれぞれ細切れに出していくより、受け手にとってはわかりやすく、非常に感情移入もしやすい構成だと思います。
このへんは最早<ラブライブ!>のお家芸とも言うべき技巧と思うのですが、最新作ということでますます磨きが掛かって洗練されているように感じますね。


一方で、『スパスタ』1期から継続して登場しているメインキャラ(いわゆるLiella!1期生)の描写も見逃せません。
前回ラブライブ東京地区予選大会決勝で、好敵手サニーパッションに敗れ去ったものの、同大会初挑戦ながら際立った躍進を見せたLiella!――
今回の2期では、第1話の早い段階から「次回の優勝候補」として、他のキャラクターたちの畏敬の念を集める存在として描かれています。

「音楽科の生徒すら凌ぐ歌唱力の持ち主・かのん、生徒会長で幼少期から英才教育を施されてきた恋、ダンス大会優勝のキャリアを有する実力派の千砂都、元々芸能活動に携わっていたすみれ、誰よりもスクールアイドルに思い入れが強く衣装づくりの才能を持つクゥクゥ……」
などと紹介される1期生メンバーに新入生たちは気後れし、「あれだけの人たちの中に入っていっても、きっと常人は練習にさえついていけない」とため息をもらすわけです。

このあたりもホント、1期からのメンバーの扱い方が上手いですよねぇ~。
たまにファンタジーRPGの続編で、「前作の主人公パーティ」が登場したりするストーリーなんかがありますけど、『スパスタ』2期におけるLiella!1期生メンバーがまさにそれ。
かのんたちがすでにレジェンドキャラ化している有様には、思わず口元がニヤけてしまいす。こういうのズルくて、シリーズファン的にたまんないなあ(笑)。


また、千砂都が新入部員の件に関して「優勝目指しているんだから、練習について来られない後輩はあえてLiella!に加入させない方向性もアリかもしれない」とシビアな意見を述べると、それに対して「でもそれって自己満足。スクールアイドルはそういうものじゃない」と反論していたすみれの人間的成長も興味深い。

すみれはアニメ1期の頃、何事もソツなくこなす代わりに突出したものがない、自分は永遠にナンバー1にはなれない……なんて言って密かに腐っている部分もあっただけに、その変化にはエモさ感じずにいられません。


はああああー何にしてもまたこれから秋まで<ラブライブ!>を楽しめる!
毎週日曜の夜が待ち切れねぇぜ……。



↑↑↑ ここまでラブライバー以外意味不明なアニメのネタバレ感想 ↑↑↑



と、それはさておき。

今回は以下三点、ご報告を。



1)「G’sこえけん」音声化短編コンテスト応募作(2作目)のこと

「G‘s」音声化短編コンテスト向けに、またもや新作ラブコメ投稿開始しました。
応募部門は「君にささやくヒロイン」部門で、これが2作目です。

本日より1週間程度の毎日更新で、今月29日頃に完結予定です。
尚、連載期間中は午後8時5分(20:05)に最新話が更新されます。

ちなみに本文はまだ第7話の執筆途中でして、そのため全文の合計文字数はまだハッキリしていません(汗)。
まあたぶん17,000~19,000字ぐらいで収まるんじゃないかな~とは思っているのですが。


大まかな概要は、下記の通り。


     *  *  *


〇タイトル:
『交際相手は占い好きな先輩女子。ある休みの日、カノジョの家にお呼ばれしたら「キミの幸運の鍵は年上の女の子に甘えさせてもらうことです♪」と笑顔で迫られた。』

〇ジャンル:ラブコメ

〇キャッチコピー:
【「星占いの結果に従って、キミにはたっぷり甘えてもらわなくちゃね♪」】


〇あらすじ

【キミ】と交際中の女の子・輝乃宮天音は、同じ高校で占星術研究会に所属する先輩。
天音が最近占った結果によると、今月の【キミ】は疲れ気味で、星の加護が足りないという。
そうして、どうやら開運の鍵は「年上の女の子に甘えさせてもらうこと」らしいのだが――……

「あなたの心を離さない“占い好きで甘やかしたがり”な女の子」
そんな彼女が大好きな【キミ】とひたすらイチャイチャしようとする、ある休日のお話。


     *  *  *


今回も相変わらずアレコレ悩みながら書きました、いや書いてます(現在進行形)。
まあネタ自体に関しては、音声化に際してASMR向けの内容にすることを大前提としつつ、あとは自分の性癖をどストレートにぶつけた感じなんですが。

やっぱコンテストの方針的に文体をどうするかに関しては、色々迷いましたね。
いや先日公式からの発表で、セリフ主体の文体でも、普通の小説と同じように地の文が入った文体でもかまわない、という告知があったことは知ってるんですけどね。
とはいえ音声化した場合のイメージの問題とかもあるだろうし、やはり個人的にはそれなりに工夫した文体で書くべきだと考えまして。
そういうのにこだわることも、何かしらスキルアップにつながるかもしれませんし。

それで今回に関しては、ガチで「全文ヒロインのセリフだけでイチャイチャラブラブを書く」というミッションを自らに課して挑んでみました……
正直すっげー難しかったです。

完全に全文ヒロインのセリフだと、作中の状況をどこまでそのなかで説明して、どこから先は読み手の想像力に委ねるかの判断が恐ろしく悩ましい。
ずっと書きながら「これちゃんと伝わる内容になってんのか?」と、首を捻り続けてました。いやほんとムズい……。


2)『スパスタ』2期以外の新アニメ

えーっと、どうしても私はラブライブファンなので、『スパスタ』2期の話題が先行してしまうのですが。
今期は個人的にかなり豊作で、面白い新作アニメが沢山ありますね。
以下、私が現時点で他にチェックしているものに限定してですが、簡単にタイトルと感想を視聴した順番で列挙しておきます。

『リコリス・リコイル』~女の子同士のバディ(百合?)系ガンアクションストーリー。千束が一見アホっぽいけど実は思慮深く、最強のエージェントで可愛い。相棒のたきなも生真面目黒髪女子だけど、一度心を許すと依存心強くなりそうなタイプでこじらせ可愛い。第3話を見ると千束にお姉ちゃんになってもらいたくなる。

『エンゲージキス』~人気作家の丸戸史明先生が脚本を手掛ける近未来(?)ファンタジー。やたらと主人公に対する愛が重い悪魔っ子ヒロインのキサラが可愛い。さすが掛け合い会話の面白さは絶品。キサラは数百年前から生きているらしいのだが、ならば実質年上のお姉ちゃんなのでお姉ちゃんになってもらいたい。

『金装のヴェルメイユ』~えっちな悪魔のお姉さんと契約して同棲生活がはじまる異世界ファンタジー。たぶん偶然だと思うけど今期悪魔ヒロイン案件2作目。えっちな部分を差し引いても面白いが、それはそれとしてえっちなヴェルメイお姉さんが可愛い。各話見ているとえっちなお姉さんに同棲してもらいたくなってくる。

『継母の連れ子が元カノだった』~カクヨムユーザーのラブコメファンには今更説明不要でしょう。原作同様面白い、映像で見ると水斗の部屋の書棚が気になる。なお水斗と結女の「きょうだい」はアニメでも、どちらが兄か姉かで口論しているわけだけれど、私は結女にお姉ちゃんになってもらって一向にかまわんのだが? 


3)最近読んだミステリ小説の話

学生時代以来で久々なのですが、横溝正史『八つ墓村』を再度していました。

というのは最近、やっぱり「ミステリ+ホラー」を組み合わせたタイプの作品って、普遍的に需要があるジャンルなんだなあ~……というのを改めて感じていまして。
ちょっと前にカクヨムでメディアワークス文庫のコンテストが開催されていましたけど、そこでも同様のテーマがミステリジャンルに課されていたりしていましたから。
今更ながらにここはひとつ、「ミステリ+ホラー」な作品を分析し直してみたいと思ったんですよね。

で、基本に立ち返るなら、やはり国産ミステリにおける同ジャンルの金字塔として、横溝作品を読み返さないわけにはいかないだろ! と、まあ即座に思い至ったわけです。
古典をおろそかにしてはならない。

さて今読み返してみると『八つ墓村』、さすがに時代を超えて語り継がれる名作だけあって、小説の書き手としては非常に学びが多い作品だと気付きます(過去に読んだときにはまだミステリを学ぼうという意識がなかったので、ただただ面白いなあと思ってしか読んでなかった)。

何よりびっくりしてしまうのは、ミステリとしての圧倒的なスピード感です。
ネタバレになるかどうか微妙な線の話になってしまうのですが、これ角川文庫だと全部で約500ページ弱のボリュームに対して、前半200ページ未満の範囲までで登場人物4人も殺されてしまうんですね。
ほぼ50ページ毎に1件殺人事件が起きるって、凄まじいハイテンポじゃないですか? 
しかも当然そうした事件の合間にも、先々の展開に関わるイベントが次々と発生しているわけで、強烈な物語の密度にページをめくる手が止まりません。

横溝正史恐るべし!
折角だし『獄門島』や『犬神家の一族』も読み返そうかしら……。



などと、毎度ながら以上のような調子でお送りしましたが、前回の近況ノート以後、拙作をお読み頂き、レビューや評点、応援などをお寄せくださった皆様には、心より御礼申し上げます。

以上、坂神でした!

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