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薄恋慕鬼からHER REMEDYまでの振り返り

昨日イトリちゃんのツイキャスでいろんなところを弄られて骨抜きにされてトロットロにされちゃったんですけど…
(意訳:自作品をたくさん取り上げてもらえてめちゃくちゃ嬉しくて舞い上がってしまいました)

なんとなく気恥ずかしさがあって禁忌にしてた自作品語り。
本物川沿いの企画作品も色々溜まってきたのでここいらで決算してもいいのかな?なんて思って益体のない文章を書いてみました。

以下、お時間ある方どうぞ!!


元々ネット小説をゴロゴロ書きながらそれなりに楽しくやってたんですけど、それでもネットには時折めちゃくちゃ文章上手い人がわんさかいてひぃー!ってなってたんです。

そんな雲上人の作家様方に触発されたのもあって。なにを描きたいか、というのが余り定まっていないなりにいつかすごいモノを書くぞーみたいな気持ちで近代文学を読み始めたんですよ。

その中で川端康成とか三島由紀夫とか谷崎潤一郎とか、耽美系の文章書く人に憧れまして…ラノベにこういう文章をぶち込めば面白いものが出来上がるんじゃないかな?みたいな構想は当初からあって、文学とラノベの融合ってのはいちおう今でもテーマとしてあります。

あと、自分が書くものにはエンタメ小説としての『毒』みたいなものが足りないなーっていう意識はずっとあって。
なので当初『性』『暴力』とかは要素として割と意識的に作品に取り込もうとしてました。

そんな中で本物川小説大賞というものの存在を知って。
カクヨム企画の中で、あの大澤先生の文章の持つ紹介文の熱量。あれがほんとにすんごくて。作品も読んで講評も読み漁って。

あのみんなでワイワイやり合ってる感じがすんごい楽しそうでかっこよくって。でもビビリだから遠くからへー!すごー!ってなりながらこそこそ大賞作品にレビュー付けに行ったりしてました。

薄恋慕鬼は初めて本気で書いて本物川に投稿した作品です。
とにかく文章力がへっぽこなのでちゃんとしたもの出さないととにかく怖ろしいことになるに違いない!!!みたいな恐怖感がすんごいあって…笑
でも本物川流域、最初はみんな怖さありますよね!!??やたらツイバトしてたりするし!!!

ちなみに最後のエンディングもその時の本物川時流みたいなので、結構殺伐としたものを書かなきゃ相手にしてもらえない!みたいな変な思い込みもあって、当初ハピエンにしようと思ってたのがあんな感じになりました。

結果的に人外枠ということでこむらさきさんにも好評頂けてすごい嬉しかったし、自分でも気に入ってる作品です。

何より書いたものを本気で読んでもらえるってことが自分にはものすごい衝撃的で。
一生懸命書いたものをこんなにしっかり読んでくれるんだ!ってすごい嬉しくなりました。
だからちゃんと書こうって思えるようになったので、本当に参加してよかった!!
自分の好きなもの書いていいんだ!ってなれましたし。

そこからは自分の中のおっきい感情を如何にして伝えていくか、っていうところに終始してると思います。

『ホムンクルスはかもめの夢を見る』は自分が持ってたテーマについて、とことん煮詰めて書いたものになりました。人を解き放つものであり、人を縛るものであるっていう愛の二面性と、性という呪い、っていう大きく二つのテーマで書きました。

私にとってはものすごい意味深くてプライベートな作品で、あんまり伸びなかったし今見ると拙い部分も目立つけど構成や物語的にはすごい満足してて気に入ってる作品です。

ただ書き上げてみてエンタメ的に弱いな、っていう感想を自分は持ったので、その後、この文体と暗さは厨二要素とマッチしそうだなって思って、これ以降バトルとか力とかを作品に込めるようになっていきます。(もちろん単純にそうゆう要素が好きだからですけど…)

性という呪いっていうテーマは『サマーオブオウルズ』にも継承されてるテーマです。

『サマーオブオウルズ』は偽教授さんのコンテストで大賞取った作品で、ほんと飛び上がるくらい嬉しかったです…

きょうじゅの作品は文体がハードボイルドでカッコいいなと思ってたので、そのきょうじゅに認められた感じがして嬉しかったのです。そもそも気持ち的にはきょうじゅに刺され!という願いを込めて書いた作品です笑

着想としてはナボコフの『ロリータ』が基にあって、インテリが狂ったユーモアと異様なまでの文学的含蓄でロリータへの偏愛を語り尽くすあの語り口をちょっとラノベで真似したいな、って思ったのが始まりです。

神経症の吸血鬼っていう発想が出てきて、人外っていう視点から文明批判みたいなこと喋らせてみたら面白くなってたのでそのまま最後まで突っ切った感じです。

アイリーンFウッドはサマーオブオウルズで定まってきた自分の文体と厨二要素のマッチを突き詰めて破壊力を高めようとした短編です。

テーマは復讐ですね。
復讐って道徳的には良しとはあまりされないけれど、
復讐って何のためにするの?って考えると、きっとその人が大事にしてるものがあるからなんだろうなって思って書きました。

誰しも綺麗で不可侵なものが心の奥にあって、でもそれが噛み合わない事で、こんなにも悲しい事になるんだ。っていうことの悲しさと美しさを力一杯描きたいと思って描きました。

その先がない悲劇を描く事によって、その想いの美しさがより純化される感じが多分好きなんだと思います。

その後は直近のHER REMEDYになるので、これもこの文体と厨二要素っていうスタイルの作品ですね。

この作品のテーマは角砂糖小説大賞のレギュレーションそのままで、美しいもの。

この時ダークソウルにものすごい影響を受けてました笑
ゲーム自体は未プレイなんですけど、なるにぃさんって人のYouTubeでの考察がすんごいエモくて繰り返し見てました。

奴隷騎士ゲールのエピソードが本当に悲しくて綺麗で…そこからインスピレーション受けました。ちなみに女性にしたのはそうすれば百合だから!シンプル!!
 
他人のために自らを犠牲するのが愛。っていう感じなのでテーマ自体もダクソと同じだと思います。


文体と厨二要素のハイブリッド。
これ気に入ってるので、当分はこれで行く可能性もありそうです。

でもイトリちゃんに言われてはっと気づいた事で、
最近、自分の作品のテーマ性をきちんと考えて書いてないなって。エンタメ性に傾倒し過ぎてたかも、っていう反省は今感じてます。(もちろんイトリちゃんはそんな批判的なつもりで言ったんじゃなく、イトリちゃんの分析がすんごい面白くて自然にその考えに至ったって感じです)

で、それってやっぱりインプットの問題なんですよね。
最近あんまり文学読めてなくて、YouTubeとかTwitterとかがインスピレーションの源泉になってる。
別にそれ故の面白さももちろんあるんですけど、温故知新でハイブリッドしたものの面白さも絶対あると思うので、暇があったらいろいろ取り入れたいなって思います。

最近海外の映画の紹介動画見るんですけど、やっぱり作品の視座がものすごい斬新だったりして刺激がありますよね。

勉強します!!

埼玉でした。ありがとうございました!

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