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妖怪画集第四十六頁【苧うに】

『苧うに』

 全身が毛に覆われた、口の裂けた老婆の様な姿で描かれる。あまり詳細の分かっていない妖怪だが、苧とは麻糸を束ねた房である事から、そこから毛に埋もれた様な姿が連想されたのだと言われている。
 各地に『山姥』が糸紡ぎを手伝ったという伝承がある事から、『苧うに』は『山姥』の一種であるとも考えられている。
 『わうわう』や『うわんうわん』とも呼ばれ、江戸時代の名称では『わうわう』が一般的だった。

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