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『症例A』について

 ネタばれ含みます。






『症例A』、昔の小説だけに医学的な語法、描写、やたらえろい主人公の目線、あと男性師長とかもろもろの瑕疵はみられるものの、面白いです。

 のちの『四日間の奇蹟』にも通ずるところもあるのでしょう、精神医学の題材としての美味さ、非常識な設定が現実起こりうるのであまりネタ被りしないのもメンタルものの強みでもあります。
 
 だからって地雷系な女性を量産しちまえば「キミが離さない限りばくはつしないよ!」ってことになるのですがね。

 さて『症例A』はすでに作者の方が失踪しており、これ以上の作品への言及はネタバレも含め避けたいところですが(ご存命であるかもしれませんし)、一言で評すれば「メンのヘラな専門書は読むだけでネタが湧く」です。

 なおとても悔しいことにいっくら検索しても出てこない本があり、それもメンがヘラる作品だったのですが――思い出せない。
 
 それはさておき。
 乱読ってあるじゃないですか。作者買いじゃなしに書影買いっていうか「テキトーに積んであったやつを図書館でひたすら読む」っていう。定年後のお父さんですか。いいえ、だれでも。

 でもね、自らがメンタルぶっ壊すと活字が追えない。積ん読がリアルで5年10年とかそういう単位なの。

 だ・け・ど。
 カクヨムないしほかの投稿サイトでは少しなら、読める。あらまあなぜでしょう。知らんわ。でもとにかく読めるので、作者追いでいいから読んではおりますのです。痕跡? 恥ずいわそんなん。

 さて表題の書籍を存分に語りますよのコーナーです。強引な巻き返し。8.4点。
 ぶっちゃけ、解離性同一性障害の話でした。多重人格ね。これは限りなくチートに近い設定なんだけど、実際いるんだもんな。煙も入院中にそういう方がいた。入れ替わりの時も見てた。10人以上はいるらしい、かの女のなかに。

 そういうの、「あーでも縁がないわ俺」「題材としては立つけど悪目立ちしそう」と忌避なさる諸先生方。乱読で乱書きでとにかく書けるとこまで書こうよ、後の始末は小人さんがやってくれるから、ってハナシに落ち着けられたので本稿はお終いです。


なお画像は乱読例。

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