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ポルとルズアの二重奏「4-8 こどもたちの幸福論」更新

 4章8話を更新しました。
 これにてエコール編完結です。もう少し短くなると思っていたのですが、案外話数が多くなりました。日常パートだけで2章より長くなるなんて……
 前からでしたけど、とにかくスティンが情けない。ルズアですらまともにスイと会話してるのに。幼女に飛びつかれる状況は泣くところじゃないぞ。


 さて、今回も特に掘り返すところがないですね……。そういえばマリーの勤務先の話をしていなかったような気がするのでします。したかもしれませんがします。

 マリーの勤務先は、騎士団の常駐衛生隊です。エコールは王都に近くて見晴らしがよく、土地もあるので、近くに駐屯地としてちゃんとした基地があります。
 エコールの他にもあのあたりの荒野には小さな村が点在しているので、そういった村の安全を守るためにも役立っています。なんていう駐屯地なのかは私も知りません。

 騎士団の衛生隊は、大きく二つのグループに分かれます。
 支部や軍病院、駐屯地、詰所など決まった土地で働く常駐衛生隊と、遠征する他の隊について行動する機動衛生隊。マリーは前者です。
 エコールの近くにある駐屯地に決まって勤める衛生隊員なわけです。

 衛生隊員は傷病兵や、場合によっては騎士団が出動するような事件や事故に巻き込まれた一般人を看るのが仕事なわけですが、あんなのどかな土地で傷病兵はあんまり出ないだろうし、しょっちゅう大きな事件や事故は起こらないだろうし……そもそもよっぽど大事でない限りは騎士団なんか出て行かないという可能性も……
 なので、マリーの仕事は書類ばかりになってしまったのでしょう。持ち帰ってくるほど。平時でも薬やベッドや経費の管理はしないといけませんもんね。

 しかし薬だってこの時代、到底安く手に入るモノではないですし、日持ちするものでもないでしょう。経費で薬を用意して、使わなかったから捨てていたのでは、末端の駐屯地にいる常駐衛生隊に薬を買う経費が下りなくなってもおかしくありません。

 それを防ぐためには、買った薬は使わなければならないんですよね。
 どこで使うか。たぶん、本当に何もなくて衛生隊の経費が無駄になりそうな時は、一般人にも門戸を開いて医者をしていたんだと思います。場所によっては一般人に高く売りつける衛生隊員がいたり、さらにひどいとあぶない薬物の業者と取引したり。
 逆にいい人だとお金がなくて町医者に頼れない市民に医療を提供することもあるのかも。おもしろ。


 今回の更新をしてから、つい昨日1900PVを越えました! 
 応援してくださった方、閲覧してくださった方、毎回本当にありがとうございます。おかげさまで、2000PVも目前です。へへへ……
 おかげさまで、書く方も楽しくなります。実際に今、これまでにないスピードで初稿を上げられています。あまりに順調で怖い。そろそろ死ぬのではなかろうか……


 次回の更新は来週末です。
 今後も、拙作をどうぞよろしくお願いします。

 

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