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ポルとルズアの二重奏「3-9 旅路のゆくえ」更新


3章9話を更新しました。
今回は国のいろんな裏事情が話されるシーンですが、エルヴィーの演説を書くのは楽しかったです。自信の塊みたいな人間の尊大な態度、めちゃくちゃ潔くてスッとするんですよね。


前話の更新報告ですが、修士論文締め切り前で本当に時間と心の余裕がなく、年内初めての更新にもかかわらず報告をすっ飛ばしてしまいました。すみません。
読者のみなさま、同志のみなさま、今年もよろしくお願いいたします。

さて、今回はそのうちさらっと出てくるであろう国の設定まとめとイベントの振り返りをします。


アルバート王国では、王と貴族を中心とした「政府」、軍隊や警察にあたる「騎士団」、国教をつかさどる「教会」の三つの権力があります。

政府の下で働くのは文官と貴族、騎士団にいるのは騎士、教会には教皇をトップに聖職者が所属しています。

ただし、この三つの権力がきっちり分かれて国を支えているのかというと、全くそうではないようです。騎士団へ騎士を輩出することを生業にしている「騎士貴族」 があるので、名目はどうあれ騎士団は行政の下にあるわけです。

でもまあそうやって騎士と貴族が強く結びつくと、騎士貴族の権力が強くなりすぎて、やがて王や政府のコントロールが効かなくなるわけです。ここは国の仕組みがまずいところ。

ついでに教会はどうなっているのかというと、エルヴィー曰く「金で買われる始末」だそうなので、どこぞとマネーで癒着しているのかな。免罪符など売りさばいて市民から金巻き上げてる感じではなさそうだけどどうなんでしょうね。詳細はまだ私もよく知りません。

ともあれ、国の仕組みがなんやかんやでガッタガタで、今はどうあれ、いずれうまく機能しなくなることがまる見えだ、というわけです。それをエルは見てたってことなのでしょう。

2章でポルが話したアルバート王国の歴史をみるに、隣のシラデリフィア共和国と仲が良くないのはなんとなく察せます。なんせ王国はでかいですから、現行の権力が弱ったら分裂しちゃいます。そういうのに乗っかって、隣の国まで入ってきたらイヤですよね。ということを、エルは懸念しているようです。



1/20日にあった関西コミティアですが、無事本編の一巻を文庫本で出すことができました!! ついでに短編も本になりました。文庫の装丁のきれいなことといったらもう……印刷所さんとロゴ製作者様には感謝しかないです。

そして、買いに来てくださった方、本当にありがとうございました。沖縄からわざわざ文庫を手に入れに来てくださった方もいて、その場でサンプルを見て買ってくださった方もいて……目ん玉飛び出て喜びました。飛び出た目ん玉は洗って元に戻しました。

漫画メインのイベントで、こんな分厚い文庫本で、しかもお値段それなりで、一冊も売れないかもなと思って臨んだイベントでしたが、まさかこんなにお迎えしていただけるとは。幸先のいい一年です。本当に。
いただいた差し入れは、論文作業のお供に美味しくいただきました。フォロワー様のお菓子のセンス万歳!!

通販は、BOOTHの倉庫発送にてぼちぼち始めようと思っております。来月頭には引っ越し、今週末には親が来るので、親に在庫発見されないよう今週中には倉庫へインする予定です。となると、今月末か来月頭には発送が始まると思われます。
お待ちいただいてる方には申し訳ありませんが、もうしばらくお待ちくださいませ。


次回の更新は来週末です。
それでは、今後も拙作をお楽しみいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。

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