• 現代ドラマ

あとがき

長~い小説をお読みいただき誠にありがとうございました。
 この小説は、社外取締役監査等委員が有事発生における『コンプライアンスの番人』となっておりますが、そもそも会社法には、会社組織の経営最高決裁機関の取締役会、またそのメンバーの取締役等にも相互監視・監督の職責が課されております。いわんや社外取締役に株主から求めれらるものは取締役会等が”社内only常識等”で誤った判断をしない監視・監督です。会社組織にいらっしゃる方々は、もう一度このような視点で、ご自身の会社等を見直されてはいかがでしょうか。
 企業等で有事が発生した場合、よく第三者委員会等を設置している会社が多いですが、自分たちで「この会社は〔企業統治ができない〕〔内部統制システムが崩壊した(上場会社の場合)〕」と宣言していると私は受け止めています。代表取締役、取締役の方々、取締役会、監査役(監査等委員会含む)、経営会議等がそれぞれの法的職責等に準じて正しく機能していれば、有事は社内で解決できます。企業で発生している有事問題は、学問で言えば、数学でなく算数問題:関数等は使用せず四則計算で解ける問題です。後は、「事実」を認識できる国語力のみです。最後に私が40年近く勤め上げた会社での教育の一つは「損得より善悪」でした。
 厚かましいお願いですが、読まれた方(各章のみでも構いません)のご意見やご感想を通知いただけましたら幸いです。 東野要郎(ヒガシノ トシロウ)

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