• ラブコメ
  • 現代ドラマ

『嘘告白で全てを失った俺は、嘘告白し返す為に嘘魔王(俺をハメた黒ギャル)に弟子入りする』大反省会

https://kakuyomu.jp/works/16817330648438985298 の反省会会場です。
みなさんからの感想や疑問、改善点等お待ちしているので読んでください。



さて、反省会を始めましょうか。
いやーどうでした? 良かった? ダメかな?
俺もうなんもわかんねえや。
もうわかんないです。以下に制作の経緯を書いていきます。

去年の反省を受けて今年目指したのは以下の三点。

1.タイトルとキャッチだけで惹きつけられる強い企画を作る。
2.字数にあった情報量にし、内容をわかりやすくする。
3.読後感をリアクションしやすい(=評価行動に至りやすい)ものにする。


全部未達じゃねーか!!!!!


そう、未達でした。
順を追って説明すると、まず1が一年かけて全然思いつかなかったこと。もう全然私って面白くないので、全く閃きませんでした。
何とか最近なろうの恋愛部門で強い『嘘告白』を題材にし、嘘と本当が入り混じるスリリングなラブコメにしようと決めたのですが、そこからあと一歩進めなかった。
2についてはあれですね、完全に悪癖を直せませんでした。今年はシド・フィールドとか読んで一丁前に三幕構成だミッドポイント(今回で言うと初めの涙ね)だとやってはみたんですが、二幕後半からぐっちょぐっちょになっていつも通りに。敗因はやはり例のちゃぶ台返しですね。一万字でやることか?? やってどれほどの効果が得られたのか???? って感じで3も言葉にし難い感じになってしまった。

何でそんなちゃぶ台返しを仕込んだかというと、今回は上記の三点以外に『救い』のある話を目的としていたからです。私事ですが、本作を作り始めた十月頃は私自身救いを求めていました。しかし、いざ考えると救いってどう書けばいいのかさっぱりわからない。それはインスタントでなければならない。それは全人的でなくてはならない。それは三世にわたり、全ての時間に満ちなければならない。それは、それは、それは、と頭の中に湧き出すあらゆる条件を一か月まとめた結果出た結論がこれでした。物語の中にならそれはあるのではないか、と。その奇跡のような妄想を原資とし、本作のプロットはできあがりました。そうなるともう後は止めることはできずこのような作品となり……。
Webに出回る嘘告白の物語の多くには、どこかに誰かの救済がある。その匂いを嗅ぎつけ、ここに私の『救い』を埋め込む余地がある。その目論見があってのことでしたが、もう全然書き出すとのたうってのたうって、自分の技量不足を今回も感じました。

現時点(2022/12/1)で思っているのはこんなところです。
ま、反省点はわかってるんだから!
来年こそ胸キュンなラブコメにしましょうね。


以下はキャラへの反省(ほぼ感想)です。

守屋君
今まで書いたラブコメで一番の異常者。
前歯と奥歯は乳歯だったのでそのうち生えてくる。

林さん
吾子という名前の通り、彼女は無防備で可愛い大切なあなたであり、脆い心と体でこの恐ろしい世界を生きるわたし達自身として書いていました。目については本人が気にしているポイントなので、みなさんの想像にまかせます。

公孝
親友キャラって使い勝手いいんですね。
よく頑張ってくださったので、彼もそのうち何かの主人公になるでしょう(犯行予告)

噂好きの女子
たまたま守屋君と同じく図書室を根城としていた為に登場人物にされてしまった。


さて、私からの反省はこんな感じですが、今回もみなさんにも参加していただきやすいようこちらから気にしている所を三つ挙げてみました。このうちのどれかか複数、またはこれ以外にも上の反省で挙げたところなど何か思うところあればぜひぜひご指摘ください。

①ラブコメに社会的なテーマってどうですか?
今回は嘘告白を拡張して嘘と本当、フェイク情報の氾濫やファクトチェックの試みまで書いてみました。別に社会派作家になりたいわけではありません。ただ、私達の生活の中にある要素としての社会を書くことで、お話を読者の実感に接続したいと思ってこのようなことをしています。しかし一昨年の『美味しくなって新登場』でもそうでしたが、今まで成果が出たことはありません。そもそもラブコメって恋愛の話をするところだからさ、社会の話はあっちでやってくれや。うん、そうかも……。
あと、今回で言うと、ファクトチェックは元々2016年のアメリカ大統領選を契機として広まっていった経緯しかり、今のインターネット(twitter等を指す)での扱われ方しかり、極めて政治的なタームなんですよね。本作ではそこを脱臭して脱臭して脱臭して、『日常を生きる上で出てくるもの』ってぐらい薄くしています。これは私の「私が対象としている読者は政治性のあるものを見るとウッってなってしまうのでは」という勘でやっているのですが、これでもウッってなります? それともウッってならない(政治性を脱臭した状態の)社会的なテーマを扱っても意味がないと思います?
……という感じで本作でのファクトチェックの登場や扱われ方についての感想やご意見を伺いたいです。「いやラブコメと社会全然噛み合ってなかったよ」等忌憚なくどうぞ!

②今回の二人ってどんな奴らでした?
今回はお話の都合上キャラクターの魅力を感じ取りづらかったのではないかと懸念しています。これでも精一杯やったんだ。ただ、嘘魔王は作中の大半魔王だからあんまラブリーにできないし、守屋君はあんな感じだし。最後なんか良い感じに落としたけど、「最後こいつら良い感じになんの!?」って思われてたら悲しい……。ちゃんとラブコメってれたのか、他の方の目でチェックしてみて欲しいです!

③いっぱい改行をスクロールさせられて、ぶっちゃけどんな気持ちですか?
改行、年々増えてる。そんな気がしてます。今年のは特に多い、自覚あり。違うんです、読者のみなさんにダルい気持ちになって欲しいとかそんなわけないじゃないですか! 何というか、タイプしてるとエンターを押しまくれる喜びに勝てなくて……。読者のみなさんがスクロールした先に、あの必殺のギャグや衝撃の展開と出会う姿を想像して胸がいっぱいになってしまうんです。まあこちらが期待してるようなワクワク感があることはないんだろうなと正直わかってはいるのですが。あの空白のことをみなさんどう思ってるか思いの丈が聞きたいです。


よし、ここまでにしましょう。


最後に、本作を読んでくださったみなさま、ありがとうございました。
何か改善点や疑問点などありましたら忌憚なくコメント欄にお書きください。
言いにくければTwitterのDMでも構いません。
みんなで最高の反省会にしましょうね。

2件のコメント

  • 黒髪さん!
    今年も待っていました!カクヨムコン恒例の、キレキレの短編。素敵な作品を読ませて頂き、ありがとうございました。
    去年の作品も好きでしたが、今年はさらにスピード感が増していて、出だしから勢いがあってよかったです!!

    個人的な感想で恐縮なのですが、年々、ストーリーのわかりやすさには磨きがかかっていると思います。特に、今作は虚構と真実が入り混じり、途中でどこまでが本当にあったことなのか、読者が騙されるくだりがあると思うのですが、そこからの誘導、実はこういう真相で…という部分がスムーズだったので、無駄に混乱せずに読めました。字数のわりに短く感じたのも、そういう情報の出し方が上手だったためなのかなと思います。
    嘘告白という流行りの題材から、「嘘」そのものに焦点をあてて広げていく着想には、さすがだなと感銘を受けました。ファクトチェックについては、本編中ではあまり社会派な印象派受けなかったですし、教訓めいたものも感じなかったです。SNSでもなんでもそうですけど、情報過多な現代において必要不可欠なスキルだよなと思わされましたが笑
    あとは嘘魔王の口調とかキャラがめっちゃ好きです。いや、自分と近い人種というわけでは決してないんですけど、なぜか親近感が湧きました笑 そしてとってもかわいかった。ラスト、いい感じで終わってよかったです…!


    ただいちばん思ったのは…
    大反省会のクオリティが年々上がっていませんか???笑
    正直めちゃくちゃ面白かったです。もちろん本編も面白かったんですが、もはや大反省会込みで楽しませていただいているようなとこあります。
    スクロールのくだりはずっと声出して笑ってました。たしかに改行、多くなってるなと感じましたが、読みやすかったですよ!
    私は縦読み派なのですが、次話をクリックするよりも、するすると文字が流れて結末までいくことにある種の快感を覚えているので、このぐらい一息に読めるととっても気持ちがよいです。

    以上、拙い感想で恐縮ですが、面白かったです!
    今年も楽しませていただき、ありがとうございました!!
  • 鉈手さん!
    今年も読んでいただきありがとうございます、反省王のしのびかに黒髪の子の泣く音きこゆるです!
    なにしろ毎年鉈手さんの温かい応援のお陰で小説を頑張れているので、大反省会を書く腕も年々上がっています!

    わかりやすさに磨きがかかっていると言っていただけてすごく嬉しく、安心しています。小説を書くことは私にとって毎回言葉にならないことをひたすら言葉にしていく作業の繰り返しで、ちゃんとそこが上手くなっていると実感できました。

    ファクトチェックについても、自分が想定していた範囲で収められたようでよかったです。今回あまりダメなら社会っぽいのは控えようかと考えていましたが、これぐらいの扱いなら今後も選択肢の一つとしてとっておけそうです。

    嘘魔王を気に入っていただけたのも、良かったです。やっぱりちょっとパブリックな黒ギャルっぽいキャラからは崩して書いていましたが、そこで親近感が生まれたのは望外の喜びです。

    今年も鉈手さんから色々お言葉をいただけて、私もまたこのお話を一層楽しめるようになりました。今後の励みにいたします。反省会にご参加いただき、本当にありがとうございました!
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する