『残 大人になってから気づいてしまった』感覚的感想

 自室のワンルームで宇宙工学を研究している研究者のエッセイを読んだよ

 文章を読んでいるとさ、著者の感情と同調することってあるよね

 著者が取り上げた回想を読んでいると胸が締め付けられたよ
 どうしてだろう 
 悪いことなんてしてないのに
 相手の求める正解が出せなかっただけなのに

 なんかさ、
 当時は深く考えてなかったけど、それでも無意識に覚えてて、遠くなってから見返すと、この思い出は辛いものだった
 ……というあの感覚がよみがえってきた

 大人になればできることが増える人もいれば、できずに打ちひしがれる人だっている

 どうすれば相手に「私は貴方が好きだ」を信じてもらえるんだろう?

 どうすれば、好きなものから選ばれるのだろう?

 納得される愛し方ってなに?

 好きなものから選ばれる理由って何?
 
 周りと噛み合わなくて、痛みや恐怖を押し殺して、それでも好きなものに出会って……

 好きになる権利はあっても両思いは困難だ
 ちくしょう

 じゃあ、何だったら好きになっていいんだよって、叫びたくなるよね

(これ、一般的感性を持っている人には嘆きじゃなくて喚きに見えてるのかな
 ちゃんと努力しろって正論されるのかな)

 自分も言葉足らずだから、ちゃんと声に出して相手に伝えることの大切さを痛感した
 伝え方がわからないから絶望を感じたけど

 
 それでもさ、
 完全にわかり合えることができなくても、他人の痛みを感じ取るくらいならできる
 この本を読んで思った

 信じていいんだよね?
 自分なんかでも
 文章の力にすがっていいんだよね?

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