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「イジメ小説」400PV。学生・社会人・ママ友、いまイジめられている総ての方に捧げます

小説『失恋とイジメ、非リア充の私がダブル克服!』が400PVに達しました。おそらくこの先1000は行かないでしょう。冗談ではなく本当に真面目な話なのでここで御挨拶させていただきます。最後まで読んで頂いた方には、現時点、私の小説6作品上で最も深い感謝の念を送らせて頂きます。ありがとうございました。
この小説は最も私の愛する作品で、私の力量なりに、テーマや人物の掘り下げも深く、描写や表現も重厚で、そして構成の完成度も高いです。今でもその気持ちは不動です。しかし、ほとんど読まれませんでしたね、この作品。見事に埋没しました。完敗です。数少ないフォロアーのみなさん、勝手にごめんなさい。そしてこの小説を、今現在、イジめられて殉難の地に追い詰められている総ての方々に捧げます。2023年ついに、各省庁の調査において「イジメ過去最多」「不登校過去最多」「パワハラ労災過去最多」の三重苦を更新しました。GDPはドイツに抜かれ4位に転落、近い将来インドに越され、経済はますます冷え込み、世の中の閉塞感は増して、個人の鬱憤は他者へと向かい、そしてイジメの件数はこれからもどんどん絶望的に増え続けるでしょう。そのとき国とメディアは加害者を形式上、なんとか啓蒙しようとするのでしょうが、私がこだわりたいポイントはそこではなくあくまでもイジめられる側の精神状態とその回復の仕方。やる方ではない、やられる方。大江健三郎さんの『人生の親戚』に、抑うつ状態からの脱却のメソッドがほんの数行書かれているのですが、私はここをもっと具体的な方法論として広く提示できないかと考えました。どういう方法でうつ状態から脱出するのか?、そこが私には大きな問題だったのです。あとイジメという行為には得てして暴力が伴うのですが、その暴力の虚無も描きたいと思いました。「暴力の加害に対する暴力での応酬」は何も生産しないのです。その問題にも強いこだわりがありました。この小説はその問題の解決法を今ある私の拙い力で好きなだけ腹いっぱい書き切った作品です。なので充実した達成感があります。でも惨敗でしたね。残念です。この先1000PVは難しいでしょう。真面目に描きすぎました。ネット小説向きではなかったと思います。ジャンルもマイナーでしたね。実はこの作品に限っては充分な手応えがあったのでアップする前にプリントアウトして友人知人に読んでもらっています。評価は絶大でした。しかし「面白いけどネットではウケないよ」と鋭く釘を刺されました。様式的にジャンルは純文学の範疇になると思います。明らかにネット小説のマーケット向けではないですね。でもエンタメ性を充分に加味したつもりです。学校の社会学の授業で今村昌平さんの映画を観て、あの重喜劇の形式を目指したのです。理想は高かったのですが、まあ結果はPV数が物語っています。でも、どうしてもアップして誰かに読んでほしかったんです。それくらい書き切った心でした。「なぜ無駄な労力を?」と言われるかもしれませんが、必死に書いて自分の今あるものを出し切ったのでいささかの悔いもありません。これが今ある私の限界です。でも流行らないですね。2014年、映画監督の崔洋一さんが爆笑問題のラジオで「今、消費者がハードなモノを好まない傾向になっている」と言及していました。今村昌平は古めかしいでしょうね……さすがに。でも尊敬しています。次はスタイルを刷新して、自分の訴えたいテーマをネット小説のグラウンドで戦える表現にして発表できたらなと思います。最後に改めて数少ない最後まで完読して頂いた読者の皆さまに深く感謝申し上げます。そして、この小説に登場する数多くの愛すべきブラックミュージックの先達に心より敬愛の念を送ります。ブルース、ジャズ、エレキギターは私の生きる力なのですから。ロック最高!。武田優菜

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