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「外見を裏切る内面」を持つキャラを、文字だけで魅せる

【執筆中のつぶやき】

「外見を裏切る内面」を持つキャラは、魅力的だなぁ、と思います。
いろいろ、「深い」感じがします。
(……個人の好みです)

そういう特徴を持つ、というだけで、(たぶん)キャラが濃くなり、読者にも覚えてもらいやすくなる気がします。作者としても、なかなか、おいしい。

しかし、です。

漫画、アニメ、ドラマ……などで、外見=ビジュアルが、誰にでも、はっきり分かるものであれば、問題ないのですが、小説だと、ビジュアルがない!

そのため、ヘタすると、「外見が内面を裏切っている」と読み取ってもらえないかも。

文章だと、「外見描写」は、読み飛ばれやすいんですよね。
(話の本筋とは関係がないことが多いから、かな?
 ヒーロー&ヒロインならともかく、脇役になってくると、顔の美醜くらいは気になっても、髪の色なんかまでは覚えらえないし…… ←個人の感想です)

それに比べると、話の筋との関わりが強くなる(ような気がする)「内面」は注目されやすいかな?


そんなわけで、外見描写を目立たせようと、内面とコラボしてみました。
(↓こんなの)
「人畜無害そうな善人顔」

見た目はいい人っぽいけど、悪人――という感じがしませんか?
(はっきりと「悪人」とは言っていないけど、暗に「悪人」だと言っている気がする)

「〇〇~そうな」という言い回しには、「『〇〇』を裏切っているよ」という意味が込められているような気がします。なんとなく。



【更新予定】

「僕の生きている世界は、魑魅魍魎の棲み家だからね」

 穏やかに見える善人顔で、ハオリュウが微笑む。

 刹那。
 クーティエの中で、何かが弾けた。

「そんな言葉で、誤魔化さないでよ!」


『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517

 第三部 海誓山盟  第二章 黄泉路の枷鎖よ

  4.絹糸の織りゆく道-3
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517/episodes/16817330663330287303
               (公開時間になりましたら、アクセスできます)

 明日、金曜日 20:20 投稿します。


※第三部 第二章は、
 2023年9月1日 ~ 2024年2月9日 毎週金曜日 20:20 定期更新です。



【制作ノート】

 以下、恒例の執筆裏話「制作ノート」です。
(少しネタバレを含むため、スペースを空けます)












「クーティエとハオリュウ3」

クーティエとハオリュウの関係は、「クーティエが、ハオリュウに惚れ込んだ」から始まっています。
ハオリュウとしても、クーティエの第一印象は決して悪くはなかったと思いますが、状況的に恋愛対象外だったはず。

それがいつの間にか………………あれ?

ふたりが「脇役」なので、どうしても、急接近に見えてしまう。うーん……。
(よくないなぁ)

ともかく。
クーティエは、見栄っ張りで、意地っ張りなハオリュウを、草薙家に連れてくることに成功しました!

このエピソードを書きながら、つくづく、ハオリュウにはクーティエがいないとダメな気がしました。
クーティエのほうから惚れ込んだはずなのに、ハオリュウにとって必要な相手になっています。
こういうの、良いですよね?


今回のラスト、ルイフォンとのやり取りは、構成的には、「蛇足」だと自覚しております。

けど、このタイミングで、ルイフォンと遣り取りをすることで、ハオリュウが「シュアンは危険な目に遭ったけれど、とりあえず無事」という情報を手に入れないと――――次回、ハオリュウが落ち着いた気持ちで、クーティエと話すことができないのです。

次回、『絹糸の織りゆく道』エピソードの最後の話は、「クーティエとハオリュウ・まとめ」です。



【次回予告】

「女王陛下との婚約について、あなたに話しておきたいことがある」

 静かに切り出したハオリュウに、クーティエの心臓が跳ね上がった。
 彼女の顔は一瞬にして凍りつき、呼吸が止まる。

 そして――。
 ハオリュウは、クーティエに誓いを立てる。


『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517

 第三部 海誓山盟  第二章 黄泉路の枷鎖よ

  4.絹糸の織りゆく道-4


 よろしくお願いいたします。

4件のコメント

  • こんばんは~(*´▽`*)

    確かに、外見だったり、それまでの印象を裏切るキャラクターっておいしいですよね……っ!(≧▽≦)

    そして、そういうのができるのは主人公は難しいので、脇役のおいしいところだと思います……っ!( *´艸`)

    ルイフォンとのやりとり、私も蛇足だとは思いませんでしたよ~(*´▽`*)
    熱くて素敵だと思いました~(*´▽`*)
  • 綾束さん
    こんばんは!
    コメントありがとうございます!

    〉そういうのができるのは主人公は難しいので、脇役のおいしいところだと思います
    あー!
    確かにそうかも!
    主人公が「外見/印象を裏切っている」だと、読者は何を信じればいいのか、分からなくなってしまいそうです。
    主人公と一緒に、読者も「裏切られたぁっ!」と思うほうが、素直ですよね。
    勉強になりました!

    そして、ルイフォンとのやり取り、蛇足になっていませんか!?
    良かったです! ここ、かなり気になっていたのです……。
    (ルイフォンが目立ちすぎて、クーティエの影が薄くなる! クーティエ不憫!
     次回のクーティエのためのやりとりでも、このエピソードの主役は、クーティエでしょう!? ――と、もだえていたのでした)

    「熱くて素敵」!? ――嬉しいお言葉を、ありがとうございます。
    ホッとしました!(ちょっと、暑苦しいなぁ、と思っておりました)
  • 今週もですが、私もこれ経験あります!

    うちの長編の主役は「知性派のデブ」なんです。作者的には意外性があると思ってたんですが、後輩から「いいキャラだけど文章だとデブ感薄いから脳内で勝手にかっこよくなる」と指摘されて、そういう側面確かにあるかも、と。漫画的な作風の弊害だなと思い知りました。

    結局その後、デブアピールを増やしたり、デブ呼びするサブキャラを増やしたりで印象強めるようにしたんですが、ビジュアルの強調は忘れてはいかんなーと肝に命じた次第です。内面が上手く書けてるほどに、そっちに引っ張られるのが、文章の宿命かもしれません。むうん。
  • 梶野さん
    コメントありがとうございます!

    主役が「知性派のデブ」ですか。
    それは、間違いなく、脳内でカッコよく変換されることと思います!
    だって、知性派の人って、格好いいじゃないですか!
    勿論、作者としては、意外性があって、いいじゃん? という気持ちはよ~く分かります。
    でも、読者としては、やはり主役は「カッコいいもの」と思ってしまいます。

    (少女漫画だと、「あたし、どこまでも普通で、◯◯さんみたいに、可愛くないし」なんて言っている主人公が、どう見ても美少女だったりするのは……編集部の要望なんでしょうか(笑))

    ビジュアルの強調に、「デブ呼びサブキャラ」を使う、ですか。
    ああ、それ、凄くいい案ですね。地の文で、あれこれ書くよりも、自然で、印象深くなりそうです。
    良いことを聞きました! ありがとうございます。
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