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どうせなら、冒頭から全力で。――「プロローグは読まれない」を発端に、うだうだと。

【執筆中のつぶやき】

小説サイト関係の記事のあちこちで見かける「あるある」のひとつに、「プロローグは読み飛ばされる」というものがあると思います。

だから、「プロローグ」と書かずに、「第1話」としたほうがよい、という記事も読みました。

うーん? そんなもん?

確かに、「ぼかして書かれた」ようなプロローグは、「分かりにくいなぁ(ブラウザバックしようかな?)」と思うことはあります。

新しく物語を読み始めるときは、必ず「新しく覚えること」が出てきます。
小さいものでは「主人公の名前や性格」、大きなものでは「世界観」。

「私の理解力」という限りある資源を、できるだけ効率よく使うためは、プロローグで「よく分かんないこと」がたくさん出てきたら、確かに、ちょっと尻込みしたくなる。

だから、本題から距離があるようなプロローグが嫌われるのは、まぁ、分かるかも。


閑話休題。

拙作には「プロローグ」ではなくて、「創世神話」という200文字ほどの「神話」(本文とは違った文体で書かれている)がありました。

そして、ここは、よく読み飛ばされました。
(「創世神話」にPVがつかず、第1話目からPVがつくことがよくあった)


……ですが。
逆に、「創世神話」だけPVがついて、それで終わり。

――ということがありました。

……ちょっと、傷つきました。
たった200文字なのは見てわかったはずなので、とりあえず、本文を読んでほしいな……。


おそらく、「創世神話」によって、「世界観は分かった。そして、これは、自分の好みじゃない(→ブラウバザバック)」と判断されたのだと思います。

でもっ、「創世神話」は、特別に神話っぽい文体にしていて、本文とは違うの!
本文はもっと、とっつきやすくて――。

――と、言ったところで後の祭り。

そこで、私は考えました。

「たった、200文字なんだし、第一話目の初めにつけちゃえば良いんじゃない?」

こうすれば、強制的に、「とっつきやすい第一話目」が目に入るはず。

……さて、その効果は。
…………よく分かりません。

……でも、これで私の心《メンタル》が守られる!


ともあれ。
プロローグにしろ、創世神話にしろ、第1話目にしろ、【読者が初めて目にするところ】は、

全力で、
「これが、私の作品だ!」

と、魅せつけるものにしたほうが、後悔がないんじゃないかなぁ……と思ったのでした。


最初のページでバックされたら、「これは、こういう話なんだよ。合わなかったんなら、しかたないね。バイバイ」――そう思えるように。


※そんなわけで、第二章開始前のお休み期間中に、「創世神話」のページをなくして、創世神話の文面を第1話目の初めにつけたのでした。
(最新話あたりを読んでくださっている方には、分かっていただけると思いますが)あの神話は、なくすわけにはいかないからねぇ。



【更新予定】

「今すぐ、ハオリュウのもとに駆けつけるべきでしょう!?」

 クーティエの甲高い声が、耳をつんざく。

 しかし、この時間に、貴族の屋敷に押しかけるのは非常識だろう。
 ルイフォンとメイシアは戸惑い、顔を見合わせ……。
 

『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517

 第三部 海誓山盟  第二章 黄泉路の枷鎖よ

  3.闇夜の凶報-2
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517/episodes/16817330662221711798
               (公開時間になりましたら、アクセスできます)

 明日、金曜日 20:20 投稿します。


※第三部 第二章は、
 2023年9月1日 ~ 2024年2月9日 毎週金曜日 20:20 定期更新です。



【制作ノート】

 以下、恒例の執筆裏話「制作ノート」です。
(少しネタバレを含むため、スペースを空けます)












「ハオリュウの花束」

今回のエピソードでは、『幕間 正絹の貴公子』のラストで、ハオリュウがクーティエに贈ると言った花束のネタが出ております。

『正絹の貴公子』では、ハオリュウに睨みを効かせた、レイウェン(クーティエ父)ですが、今回はハオリュウのために素早く行動しました。
どうやら、『正絹の貴公子』のラストでのハオリュウの言動は、レイウェンに及第点をもらえたようです(? たぶん?)


次回から、ハオリュウのところに押しかけていったクーティエのエピソードになります。



【次回予告】

 ハオリュウの耳に、摂政カイウォルの声が蘇る。

『介添えの彼は、息災ですか?』
『彼を大切にするとよいでしょう』

 シュアンの命を守るため、ハオリュウは、ある決断をする。

 そこに、クーティエが現れ……。


『di;vine+sin;fonia ~デヴァイン・シンフォニア~』
  https://kakuyomu.jp/works/1177354054881135517

 第三部 海誓山盟  第二章 黄泉路の枷鎖よ

  4.絹糸の織りゆく道-1


 よろしくお願いいたします。

10件のコメント

  • プロローグは確かに、そこだけ異質なものが多いですよね。ファンタジーものの定番というか。

    私なんかはそこを読んで良し悪しを計ったりするものですが、まあそこで読むのを止める人はいそうです。ただまあ、そういう人は普通の第一話でもブラウザバックかましそうですがw

    でも確かに本編をするスルーされるのが悔しいのはわかります。私も大揉めの末、長編のプロローグをカットしましたし。「あのプロローグから入ったら読まなかった」とか言われたらやむ無しですわ……

    私も、変えた効果があるのかないのかよくわかっていませんが、第一話に含んでしまうのは正解かもですね。
  • 梶野さん
    コメントありがとうございます。

    〉プロローグは確かに、そこだけ異質なものが多いですよね。ファンタジーものの定番というか。

    そう! そうなんです。
    ファンタジーものの「醍醐味」だと思っていたんですよ、私は!
    (私が昔、読んでいたような、古い)漫画でも、1ページ目に、その世界の伝説みたいなのが描いたあったり(これが、カッコいい!)、ごくごく「普通」のことだと思っていたのに……。
    ……でも、それって、イマドキじゃないっぽい……(涙)。

    ああ、梶野さんも、似たような経験がおありなんですね。同志!
    やはり(曲げられないところは曲げないけれど)、妥協は必要かなぁと、思いつつある今日このごろです。
  • 私も違和感ない方です。
    長編読むとなれば、プロローグなんて大した文字数じゃないですけどねえ。ファスト映画とかタイパとか考える読者にはそうかもですが、迎合する必要あるのかなあ、とはちょっと思います。質的な話ならともかく。ううむ、難しい。

    私のは例のバトル物のプロローグで、最初に全キャラ揃い踏みのシーンを先出しで書いたんですが、「バトル大好きな読者以外はスルーする」と言われて……まあ私はそれでもいいくらいの気分ではあったんですが、「勿体ない」と数人に言われて折れました。まあこの場合は質の話かもしれませんw
  • 梶野さん
    私の感覚も梶野さんに近いと思うので、「そうじゃない」読者については想像でしかないのですが、「長編を読む気はあるけれど、この作品を読む気になるかは別問題」という「試し読み」感覚で昔ながらのプロローグを読むと、ブラウザバックになるのかなぁ、なんて思います。

    「このプロローグを読みたくない人はバイバ~イ」と言っちゃうのありだとは思います。
    (第1話の前にくっつけた私は「それでも、強制的に読ませる」という頑固者なわけなんですけど)
    でも、梶野さんの「作品のファン」が、口を揃えて言ったのなら、この場合は折れるほう正解かもなぁ、と思います。
    冷やかしで立ち寄っただけの人と、「ファン」は、別物、宝物ですから。
  • こんばんは~(*´▽`*)

    「プロローグは読まれない」は、よく聞きますね……(;´∀`)
    そして私も基本的にプロローグをつけずに、第一話から話を始めるタイプです……(;´∀`)

    というか、格好いい続きを読ませるようなプロローグを書くのはすごくセンスが必要だと思うので……っ!
    私には、無理です……(><)

    というわけで、自作はいきなり物語が始まります(笑)
  • 綾束さん
    こんばんは!
    コメントありがとうございます。

    「プロローグは読まれない」、やはり、綾束さんも「よく聞く」と感じますか。
    小説サイトだと、プロローグがないほうが、好まれるのかなぁ……やはり……。

    (『創世神話』を無理やりに「第1話」に付け加えて、きっと、良かったんだろう。
     そう思うことにする!)

    確かに、センスの良いプロローグの小説って、いいですよね。
    ――って、もう書く側ではなくて、読む側の気分の私……。
    ……はい。小説は難しいです(笑って誤魔化して逃げようっ。私もセンスの良いプロローグは無理そうなので!)
  • プロローグは読まれない←→ファンタジーはプロローグが醍醐味!
    どっちもとても良くわかります。私も処女作では意味不明なプロローグ(作中最大の伏線だけに、なかなか本編と繋がらない。あるあるだと思います!)で始め、結構なご指摘をいただきました(笑)

    でも冒頭に入れたいですよね、作中世界の伝説とか。ファンタジー来た!っていうワクワクというか。世界観をどう提示するか、作品雰囲気をどう出すか、書き手としては考えるのが楽しい部分ではないかと思います。

    そんな訳で月ノ瀬さんも言われるとおり、私の作品も全力で「これがこの作品だ!」を詰め込んだ第1話になりました。
    伝説(世界観提示)、主人公の日常(主要人物紹介)、起点となる事件(+冒頭の伝説と匂わせて即プロローグ回収)まで盛り沢山。これでブラウザバックされたらもう仕方無いなと。おかげで文量も長めになりましたが(笑)

    第1話は大事な掴みなだけに、悩むところが多いですね。
  • 星太さん
    私の「どーにもならないけど気になっちゃう、ぼやきのブツブツ」に熱くお付き合いくださり、ありがとうございます!!

    人それぞれ、好きなものが違うのだから、「渾身のプロローグ!」が、スルーの原因になることがあるのは、もう「どーしよーもない」んですよねぇ。

    「なかなか本編と繋がらないプロローグ」、すっごく、よく分かります!
    (私の『創世神話』も、そうですから)

    作者としては、拳を震わせて、「これは入れたい!」
    ……でも、実のところ、仲良しの作者さんに「どう思う?」と訊かれたら、「私は、こういうの好きだよ。好きなんだよ? でも、でもね……、それはウケないと思う……(できるだけ小声で)」と答えざるを得ないのが、最近の風潮なんですよね……(そう言える程度には、ネット小説生活が長くなりましたー!)。

    あ、そうだ、思い出しました。
    『アーシャ』の冒頭、といいますか、第1話のタイトル「そして日常は灰と化す」。
    これ、個人的に、凄く「刺さった」んですよね。
    (ページを開く前に、エピソードタイトルを見るわけで。そこから惹かれていたのです)
    このエピソードタイトルを読んだだけでは、内容は分からないのですが、言い回しとか、ファンタジーが始まる感とか、ともかく、雰囲気が「好きだなー」って。

    今、1ページ目を読み返したのですが……。
    ――今なら分かる! 分かるぞっ! この冒頭、2度美味しいです!
    (あ、『アーシャ』も「プロローグ」にはしないで、主人公が登場するシーンまで繋げてあったんですね。私が『創世神話』を第1話目と一緒にしたのって、無意識に真似していたのかも)

    改めて、『アーシャ』の第1話目を読むと、流れるように伝説→日常→非日常になっていますね。
    こりゃあ、私が「掴まれる」わけです!
  • 月ノ瀬さん、こんにちは。

    叙事詩のようなプロローグは憧れますが、すなさとには土台無理なのでそもそも書けません!
    でも今連載中の作品は、ちょっとプロローグに挑戦し(憧れなので)、登場人物の日常を切り取ったワンシーンを物語の雰囲気を伝える意味で入れてみました。

    で嬉しくなって、これを大項目の前に入れていたんですけど、確かにすっ飛ばされていました!
    私は一話目から二話目の離脱率をたまに確認するのですが、連載当初はまさかの120%。(いやいや、おかしいでしょ!)
    なぜか離脱率を下げるのに必死になったというおかしなことに💦

    その後、大項目の後に移動させたらようやく落ち着きましたが、それでも「プロローグ」という言葉に反応し、すっ飛ばしている人はきっといるのでしょうね。

    なんにせよ、第一話目というのは何かと苦労します。全力を注ぎ込む前に書いている本人の心が折れてしまうという……。
  • すなさとさん
    こんばんは! コメントありがとうございます!

    あー! そうだった! 『月影~』は一番初めのエピソードに、「プロローグ」って書いてありました!
    今、見に行ったら、確かに「プロローグ」。
    でも、「あやかしの国」とも書いてあるので……、これを読み飛ばす人――え、いるの!?

    今では『月夜の鬼』全シリーズ履修済みの私ですが、シリーズを通して、一番はじめに読んだエピソードが、このプロローグだったはずです(『月影~』から読み始めたので)。
    この世界のこと(世界観とか)が書いてありそうな「あやかしの国」と名付けられたエピソードは、超重要な気がするのですが……。(内容は紫月の日常で、ほのぼの。好き)

    離脱率が120%! あああ、そうなっちゃうわけですね。
    そして、「第1話(大見出し)」の前に置くか、後に置くか、で変わってくる!?
    これは、なんか凄いことを聞いた気がします。
    ――つまり、「本編と密接な関係にある」という印象が強いほど、読み飛ばされなくなるということでは!?
    だから、私も「『あやかしの国』と名付けられたエピソードは超重要。=だって、あやかしの世界の話だもの!」と感じたのかも。

    読み飛ばされやすいと言われても、やっぱり「プロローグ」を入れたいな、と思ったとき、これは「ちょっとしたコツ」かもしれません。

    さておき。
    第一話目、本当に苦労しますよね。
    (……よく考えたら、「超長編一作だけ」の私は「第1話目」を一つしか書いていないんでした。もっともらしく言ったら、皆様に失礼だっ! すみません。
     ↑自分のノート(原稿用紙)になら、長編をいくつか書いているけど、「ネット」に載せた長編は、1作きり! 10年以上、小説サイトにいるくせに、我ながら、これはこれですごいな!)
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