昨年末に連載終了したハイファンタジー『氷結の魔術師』、このたび、スピンオフ作品を執筆しました。
本作の主役はレイク。本編で重要な役割を担っていた青年医師です。時系列は本編よりも前で、王都で医学を研究した彼が故郷に戻り、恋人であるリビラと出会い、本編に至るまでの物語を描いています。
執筆のきっかけは本編終盤で実施したアンケートでした。レイク好きな方から、彼がリビラと親しくしていた頃の話が見てみたいというコメントをいただきました。それより前から、レイクとリビラの出会いのエピソードの構想はあり、読みたいと思ってくださる方がいるなら書いてみようと思って執筆に取りかかりました。 当初は出会いの１話だけを書く予定だったのですが、考えているうちに他のエピソードも浮かび、結果、２人が出会ってから本編に至るまでのが５年間を１年ずつ書いていくことにしました。
全５話構成、字数にして約８万字。スピンオフではありますが中編程度の長さになっています。それぞれの話に繋がりはあるものの各話は独立しているので、どの話からでもお読みいただけます。
また、レイクの話と併せて、別の人物を主役に添えた話も１話執筆しております。誰の物語かは読んでからのお楽しみ。レイクの物語の後に公開する予定であり、全体としては５話＋１話の全６話構成になっています。
本作スピンオフの主役であるレイク。本編では敵役なのですが、彼が悪に堕ちるまでの心境に共感してくださる方が多く、意外と人気がありました。このスピンオフでも彼の葛藤は描かれており、本編をお読みになった方であれば興味深く読んでいただけるのではないかなと思います。
また、主役２人の年齢が上がった分、本編では描けなかった大人の恋愛を描くことにも主眼を置きました。なので本編未読の方でも、恋愛物としてお楽しみいただけるのと思います。
過去と現在を繋ぐ物語。本編の裏側にあった新たな物語を、ぜひ体験してみてください。今夜19時から、２日に１回の頻度で更新します。